この薄さ、柔らかさ、キワモノっぽいですが、意外と実用的です!(^^)
(公式サイトから拝借)
例年、冬になって気温が低下すると、左膝に内蔵しているガングリオン(ピンポン玉2個サイズの脂の塊)が痛み出し、歩けなくなったり、痛みで眠れなくなったりします。
昨シーズンは弾頭暖冬だったせいか、歩行不可期間は1週間しかなかったのですが、今年は、最近の冷え込みによって早くもアヤシイ雰囲気になってきています。
例年、Zippoの老いる回路オイルカイロで温めてしのいでいるのですが、今年は久しぶりに新兵器登場です!
フィルムのように薄いヒーター、INKO社の『HEATING MAT HEAL』
久しぶりの暖房新兵器は、INKO社の『HEATING MAT HEAL』という薄型ヒーター。
厚さはわずか1mmしかない、フィルムのように薄いヒーターで、USB(1.5A)で駆動します。
この手の薄型ヒーターは普通はニクロム線加熱だと思いますが、こちらのHEATING MAT HEALは、TPU素材のマットの隙間に銀配合のインクを「印刷」し、そこに通電することで発熱させます。
銀を配合したインクで回路構成しているみたいです。
(公式サイトから拝借)
公式サイトに書かれている特徴は、
- インクで温めるヒーティングマット
- 薄さ1mm、スリムで軽量(105g)なデザイン
- 広い発熱面積、わずかな時間で温かい
- 電磁波カット&エコ素材
- 安全・安心システム
- スマートセルフヒューズシステムで火災を防止
などと紹介されています
11月下旬に購入し、およそ1ケ月、いろんなところで試しながら使ってきました。
Amazonで約4000円(後述)とかなり高額ですが、その効果は・・・?
使い方(場所)が合えばとても温かい!!
一番肝心な「温かさ」ですが、ヒーターをそのまま、空気中にさらした使い方ではほとんど役に立ちません。
たったの7.5W(5V×1.5A)しかないのに面積が広く、ヒーター本体も1mm厚しかないので保温効果がほぼゼロ(の割には放熱効果は猛烈にデカイ)のためと思います。
一方、後述の通り、何かにくるむ・挟むなどすると、ものすごい温かさになります。
Amazonレビューで「温かい~♪最高!」、「温まらん、金返せ!」という両極端なレビューが見られるのはこれが原因かと。
いろんなところで使ってみた際の温かさの感想は以下の通りです。
(★は暖かさで5個で満点)
背中に入れる (★★★★)
シャツとインナーの間に挟むと、背中全体がものすご~く温まります。
フィルムのように薄いうえにフニャフニャに柔らかいので背中にフィットして、熱を逃さずカラダに伝えます。
特に椅子の背もたれに寄りかかると、より密着度合いが上がって温まります。
また、車の場合はシートと背中の密着度合いが高いので、敢えてシャツの中に入れる必要もなく、シートと背中の間に入れてますが、5分ほどでジワジワと温まり始め、その後は快適です。
格安のヒートシーターといったところでしょうか(^^)
電源は車内のUSBプラグから取れますし(^^)
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
椅子の座面(★★★★★)
ケツ圧で抑え込むので、これが一番温まるかもです。
薄くて変形自由な素材なので、座面が多少曲面になっていてもお構いなく、ケツにフィットして熱がグイグイ伝わります。
ケツで踏むとものすごく温まります。左の写真はダメですなぁ(タオルケット推奨)
(公式サイトから拝借)
膝掛けと併用してみる(★★★★)
膝の上に乗せて膝掛けをかけると、これまたかなり温まります。
左膝のガングリオンを鎮静化させるために、太ももの上に(ズボンの上から)載せて、その上に膝掛けをかけて温めたりしています。
マウスパッドとして使用(★ゼロ)
寒い部屋でのパソコン作業だと手がかじかむので、HEATING MAT HEALをマウスパッド代わりに使ってみました。
この使い方は、イマイチでした・・・。
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
しかし、空気中にそのまま晒すため熱はあっさり逃げ去り、かつ、マットの表面がマウスパッド用にはできていないので滑りが悪く(かなりスベスベの素材ですが、それでもマウスパッドには及ばない)、全然ダメでした。
公式サイトでは、推奨しているですが・・・。
マウスパッドのヒーターとして(★★)
マウスパッドとして使うことがダメなら、既存のマウスバッドを温めるのはどうだ?と試してみました。
デスクとマウスパッドの間に、HEATING MAT HEALを挟み込みます。
マウスパッド(いかにも熱伝導が悪そう)を温めるには時間がかかりますが、5分もやってればじわじわと温まり始めます。
厚みは1mmしかないのでマウス操作には支障がなく、こちらの使い方の方が実用的です。
こうやって使います
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
寝るときの脚温め(★★★★★)
たぶん、非推奨だと思いますが、寝るときにも使っています。
とにかく左足を冷やしてしまうと即死してしまう(そんなではない)ので、寝入りの時に、左足・太ももの下に入れてます。
ただ、ものすごく熱くなってしまうので、火力1か2程度に絞って使っています。
いつか、脚に絡めてケーブルを断線させてしまいそうですが・・・。
・・・と思っていたら、公式サイトでも推奨していた!(↓)
おぉ、公式サイトでも推奨してた!
(公式サイトから拝借)
そのほか気が付いたところ
以上のように、使い方(場所)が合っていれば、かなり温まる便利なヒーターです。
温かさ以外で気が付いたところもまとめてみました。
電源はどうする?
HEATING MAT HEALの電源はUSBで、定格は5V×1.5A(7.5W)となっています。
説明書では、なぜか「モバイルバッテリーまたはUSB充電器で使い、パソコンのUSB端子は故障するので使わないでね」と書いてありますが、今時のパソコンなら、2.0A程度は出せるのでパソコン接続でも大丈夫と思います(20年くらい前のパソコンなら頑なに、当時の規格0.5Aしか出ないかもしれませんが)
10000mAhのバッテリーと組み合わせるとこんな感じ。
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
我が家には、モバイルバッテリー(5~6個)、USB充電器(数えきれない)がゴロゴロあるので電源には特に困りませんが、たまにパソコンUSB端子も使ってます(2.4A出せるし)
はフルで1.5A消費ですので、10000mAhの普通のモバイルバッテリーなら7時間弱もつ計算ですが、実際に使ってもほぼそんな感じです(6時間半くらい)
ボタンを押すと5段階に火力コントロールできます(写真は最強状態)
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
ちなみに、電源ボタンを押すことで5段階に温度調整できる仕様ですが、内部に可変抵抗器を入れるなどの原始的な方式ではなく(熱もったいないし)、以下のように、5秒を1周期とした間欠通電によって発熱量をコントロールしています。意外とスゴイ。
- 火力5(ずっと通電)
- 火力4(4秒通電・1秒お休み)
- 火力3(3秒通電・2秒お休み)
- 火力2(2秒通電・3秒お休み)
- 火力1(1秒通電・4秒お休み)
畳めます(丸められます)
非常に柔らかい素材でできているので、くるくると簡単に丸められます。
ただ、電源の接続分がいかにも折れそうな造りで、このままいくと、1シーズン持たないで折ってしまいそうです。
なので、適当なテープで補強をしておきました。
いかにも折れてしまいそうなので、テープ巻いておきました。かなり見栄えが悪いですが・・・(><)
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
もう少し、世の中標準的なリード線接続にしてくれるとありがたいのですが(毎年、何百万本のLightningケーブルが断線してるだろうから、似たようなものか・・・)
また、持ち運びに便利なように、専用の収納袋が付いてくるのですがビニール製のチャチなものです。
今後、30年くらいは使い続けたいと思っているので、もう少ししっかりした作りの袋が欲しかったな。
付属の袋。便利なんですが、ビニール袋なんですよね・・・。
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
強度の限界が分かりにくい
また、公式サイトの写真ではかなりフカフカした椅子でも使用しているように見えます。
確かに柔らかい素材なのですが、伸び縮みするわけではないので、あんまりフカフカしたソファーなどで座ると、引っ張られで内部断線するんじゃないかなぁ、と心配ではあります。
ソファーで座面に使うと、たぶん、断線すると思うんだけどなぁ・・・。
(公式サイトから拝借)
一応、耐荷重は115kg(なんだこの中途半端さ)となっていますが、それは完全な平面での条件だと思います。
座面の形状や反発力によっては断線すると思いますので、もう少し、説明書で丁寧に書いてくれると嬉しいんですが・・・。
まとめ
以上の通り、使い方・場所さえ合えば、非常に温かい、便利なヒーターです。
長年、Zippoのオイルカイロを愛用していますが、こちらはあくまでも「点」から温かさが広がっていきます(その熱もかなりのパワーですが)
一方、HEATING MAT HEALはかなりの大きさがあるので、「面」として温かさを感じられ、膝などのピンポイントではなく、足全体・背中全体などを温めるのに向いていると思います。
Zippoは温かいけど「点」。HEATING MAT HEALは「面」。
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
ただ、さすがにロードバイクで走るときに、モバイルバッテリーをもって背中に入れていくような使い方は、、、、やってみようかな? (一応、ほぼ防水構造ですし)
公式サイトでは「屋外でのスポーツ観戦などにも最適」と書かれていますが、スポーツそのものでは使った人はいないんじゃないかと思いますので、世界初挑戦で(笑
おまけ
Amazonや楽天では、2019年モデルと2020年モデルの両方が売られていますが、どちらも本体は同一の物で、リモコンスイッチが5段階(2019年)、3段階(2020年)の違いだけの模様です。
売れ残っている2019年モデルの方がお買い得かと思います(^^)
少しでもCO2を減らそうと考えて、USB電熱ベスト、電熱ソックス、電熱グローブを3点セットで買って見ました。本当に地球に良いかは分かりませんw
冬ライドでも使えるかどうか?