先週は,涙あり,感動ありの浅田次郎ものを読んで少々疲れたので,今週はお気軽な小説を読んでいます。
まずは,北村薫の『覆面作家は二人いる』から。
北村薫は,おいらが好きな作家ではベスト5に入ります(いや3かも)。「時と人3部作」の『スキップ』,『ターン』(『リセット』はまだ読んでないのだ・・・)や,『空飛ぶ馬』に始まる「円紫さんと私」シリーズは特に好きで,書棚に眠りながらも,年に何回かは引っ張り出して読んでいます。
どの小説も,とても丁寧な文章で,暖かい言葉使い。身の回りにおこるちょっとしたこと(でないこともあるけど)を題材に,上質なミステリに仕立てあります。
でも,トリックや犯人探しはちっともメインではなく,登場人物の心情をとっっても丁寧に書くことで,人間の悲しさや,逆に暖かさを描きます。