過去に1台だけ、マイクロフォーサーズに手を出したことがありますが、使いこなせず、1年でドナドナでした・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
つい先日、Nikonからフルサイズのミラーレスカメラ(Nikon Z6&Z7)が登場しました。
『Nikon 1』という、控え目に表現してても「大失敗」なカメラシステムを経て、SONY α7から5年も遅れて、ようやくフルサイズにたどり着きました。
「もっと早く出してくれていれば・・・!」という、かつてのNikonユーザーがどれほどいるか。
その一人として、心の叫びを書き残し。
なんで、1インチなの!?
2010年にSONYから、撮像素子がAPS-Cサイズの「NEXシリーズ」が登場し、世の中もだんだんとミラーレスブームが沸き上がりつつありました。(さかのぼれば2008年のパナのLUMIXでしょうが、当時はまだ興味なかった)
熱烈なNikon党員だった自分としては、「Nikonはいつ出るの?今でしょ!」とNikonのミラーレスを待ちわびていました。
待っている間に、うっかり(笑)とSONY NEX-5を買ってしまい、その使いやすさと十分な性能に驚かされましたが、それでもNikon党員の使命として、Nikonのミラーレスを待ち続けていました。
そして2011年、満を持してNikonが世に放ったミラーレスが、Nikon 1です。
待ちわびていた本家Nikon様からのミラーレスでしたが、撮像素子は、びっくりの1インチ(より少しだけ大きい)
マイクロフォーサーズよりもさらに小さいということで、がっくりきてしまいました・・・
小さい撮像素子には「カメラが小さく作れる」「望遠が作りやすい」などの少ないメリットはありますが、デメリットは多々あり、
- 感度が下がる(で、ノイズが増える)
- ダイナミックレンジが狭くなる
- 被写界深度が深くて、背景がボケない
- 広角側のレンズで撮るのでゆがんでしまい、建物や人物撮影には向かない
などなど課題山積です。
1や2は技術(とコスト)でカバーできるかもしれませんが、3と4は光学的な原理なのでソフトウェアで強引に補正することになります。
そして、これが一番でしょうけど、「スマホと変わんない」という致命的欠陥を抱えていました。
カメラ業界全体が下降気味なのに、ネットや電話ができないスマホというモノだったので評判も芳しくなく、残念ながらNikon 1は見送りでした。
さようならNikon様・・・(T_T)
戦場に行った恋人を待つかのように、Nikonからのフルサイズ(せめてAPS-C)のミラーレスが出ることを待ち続けること5年。
いくら待っても恋人は現れないため、ついに2016年、待ちきれずにSONYのフルサイズミラーレス、α7 IIと結ばれてしまいました。
長年Nikon党員を務めていたため、使いたい焦点距離のレンズはほとんど持っていましたが、それらをすべて裏切ってでも、SONYのα7 IIを選んでしまいました。
Nikon様を待ちきれずに・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
それから3年かけて、ようやく、ほぼ満足のいくレンズ構成になってきました(標準レンズがダメダメですが・・・)
Nikonレンズ装備 | SONYレンズ装備 | 備考 | |
---|---|---|---|
広角ズーム | Nikkor VR 16-35mm F4 | Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA |
どちらも素晴らしいレンズ |
標準ズーム | Nikkor 24-70mm F2.8 | FE 28-70mm F3.5-5.6 | 圧倒的にNikonが素晴らしい |
望遠ズーム | Nikkor 70-200mm F4 VR | FE 70-300mm F4.5-5.6 G | 僅かにNikonが上 |
標準単焦点 | Nikkor 50mm F1.8G | CarlZeiss Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA |
圧倒的にSONY(コスパはNikon) |
マクロ | Nikkor Micro 60mm F2.8 | FE 90mm F2.8 MACRO G | 慣れたらSONY |
中望遠 | Nikkor 85mm F1.8G | なし | 特段必要なし |
SONYはCarlZeissブランドのレンズが使えるのも魅力(^^)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
3年もかけて、いろんなレンズを売ったり買ったりして、ここまで整えてきたのに、今頃になって、Nikonからフルサイズ・・・。
エントリー機種のZ6、高画素のZ7という2機種がほぼ同時に出るというのも、SONYのαと同じ登場の仕方。
(かなり)遅れて出てきたため、フルサイズでの初号機という割にはよくまとまっていて、性能(&お値段)もかなり高いとの評判
でも遅い。登場が遅すぎです。
α7 IIを購入した2016年に出ていたとしたら、多少欠点があったとしても、絶対にNikon党員を貫いていたと思いますが、今となっては、もう1回レンズ資産を全部入れ替えるのは、さすがにしんどく、もうNikon党員に戻ることはないだろうなぁ・・・
最初は戸惑った90mmマクロも意外と使いやすくてお気に入り(^^)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
なんとなくですが、同じ経緯で、NikonからSONYに乗り換えてしまった党員の方は、一定数居るのではないかと推測します。
日進月歩のデジカメ業界で、3年も、5年も待ち続けるというのはなかなかしんどいですよね。
中身を開けると、結局同じメーカーの撮像素子が・・あ、ゲフンゲフン、まぁ、気にせず手持ちのカメラで頑張っていきましょう(^^)
左から、SONY α7 II、NEX-5T、RX100m2。いつの間にかSONY一色に。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
そうですよね。
なんせ、唯一のフルサイズミラーレスでしたから、良くも悪くもこれしかなかったですし。
SONYは普通の(?)一眼レフから始まり、トランスルーセントミラーを経て、ミラーレスに。
早い段階から、いずれは光学ファインダーが必須じゃなくなる、ということに気が付いていたのですかね。
かく言う自分も、最初は光学ファインダーが無いなんて信じられませんでしたが、α7 IIの明るくきれいな電子ファインダーに慣れてしまうと、そんなこだわりはどこかに消えてしまいました。
露出補正がリアルに反映できるファインダーの便利さは、光学には戻れないです・・・(^^;
NEX-5もいいですよねぇ。
5Nから始め、こっそりと5Tに乗り換えていますが、ちょっとしたお出かけにはいまだに主力カメラですし、ビックリすくらい素敵な絵が出てきます。
1600万で十分ていうか、500万でもいいくらいです。
あのウルトラコンパクトなボディで、普通にZeissの交換レンズが使えるのですから、驚くというか、幸せです(^^)