小さすぎて見えにくいですが,ハンドルバーの先端で光っているので,今回の主役です(^^)
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
大分前から気になっていた,ある安全装備をようやく試すことができました。
それは,バーエンドに装着する超小型のサイドミラー。
今まで使っていたミラーも十分小さかったけど,今度はも~っと小さなマイクロサイズ。
さて,使い勝手はどうでしょうか!?
たまには違うミラーを
今まで使っていたのは,Zefal社の『SPY』というミラー。
LGS SIX号に使い始めたのですが,当初は「サイクリングに出かける際に後ろから付いてくる子供を確認する」という,かなり限定された目的で購入しました。
しかし,『SPY』ミラーを使い始めるとその便利さにハマってしまい,ミラー無しで走るのはありえないほどの必需品になりました(メンテなどで外したまま出てしまったときは,必ず家に取りに戻ります)。
ゴムバンドによる簡単な着脱と,大きなミラー面による後方視認性の良さが気に入っていたのですが,「ミラー面の劣化が早い」という問題があり,だいたい2年も使うと,ミラー面が濁ってきて見えにくくなり,その都度新しいものに買い換えていました。
今まで4個ほど購入していたのですが,さすがに飽きてきたので,ここらで一つ,違うミラーにしてみることにしました。
同じ物を買い続けてもブログネタにならないという,大人の事情(?)もありますが(笑)
富士彫刻工業所『バーエンドミラー』登場!
前からずっと気になっていたのが,バーエンドの先端に取り付ける小さなミラー。
商品名はドストレートに『バーエンドミラー』,メーカーは自転車業界ではあまりなじみの無い,富士彫刻工業所という会社です。
手前が『SPY』,奥が『バーエンドミラー」。ち,小さい!!
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
たまに使っている人を見かけるわりには雑誌等での紹介を見たことが無いので,興味半分,騙され気分半分でポチってみました。
数日後に我が家に届いたミラーを見てから,いろんなことに気が付きましたが,一番のオドロキは「ミラーの角度を自由に調整できること」です。
『バーエンドミラー』は,写真の通り,バーエンドのキャップにミラーが斜めに取り付けられた,一見,シンプルな構造をしています。
一見,とても単純なつくりに思えるのですが・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
おいらは,ミラーの角度や向きは固定だと思い込んでいたのですが,このシンプルなデザインの中に驚くべき工夫がありました。
まず,バーエンドを中心として,左右に自由に回転できます。
もともと斜めに取り付けられているミラーを左右に回転できますから,左右方向の角度の調整は自由にできます。
実際にバーエンドに取り付けた状態では,反時計に回せばカラダ側,時計方向に回せば道路側を向きます。
こうなっていても・・・
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
くるっと,自由に回転できます(^^) 360度,グールグルです。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
さらに,ミラー部分が前後にスライドできるようになっています。
「スライドってどういうことやねん?」と思われるかもしれませんが,写真を見れば分かるかと。
この体勢から・・・
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ミラー部だけを,ズルッとスライドして角度を変えられるのです(!)
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ミラー部分をスライドさせることで,上下方向の角度も調整できるのです。
つまり,自動車のサイドミラーと同様,上下左右,自由に角度調整ができる仕組みになっています。
これらの調整機構(左右の回転,上下のスライド)は,内部のボルトを締めることで固定することができます。
内部のボルトを締めることで,動かないように固定できます。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
こんな小さいミラーなのに,なんという機能性!オドロキです・・・。
実際に使ってみた感想
角度は自由に調整できるし,ミラー面はきれいだし,使用前から期待が高まる『バーエンドミラー』。
その極端に小さなサイズのせいで,実際に使ってみるまでは不安があったのですが,使ってみるとそんな不安は杞憂でした。
とても見やすい! 後方視界はバッチリ(^^)
『バーエンドミラー』はとても小さいサイズ。
しかし,ミラーが本当の鏡(SPYはアルミ蒸着?)で写る景色はとてもクリアなので,サイズは小さくても,後方視認性は抜群です。
街中での使用。はっきりと後方の景色が写っています。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
とにかく,その小ささが心配だったのですが,何倍も大きい『SPY』よりも視認性は上と言ってもいいくらいです。
先日の裏ヤビツツーリングでは,幹線道路,田舎道,峠を走りましたが,視認性はとても良かったです。
裏ヤビツの登りにて。後方のガードレールがはっきりと分かります。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ミラー面がクリアなことに加え,構造的に振動に強いため,安定して後方の景色を映し出してくれていました。
これは,強引に写しこんだヤビツ「峠」。※左右反転しています
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
視線移動量も変わらない
バーエンドの先端に取り付けるので,後方確認時の視線の移動量が大きくないか,少し心配がありました。
しかし,今まで使っていた『SPY』も,ほぼバーエンド位置に取り付けていたので,大きな差はありませんでした。
ハンドルバー先端なので真下を向く必要があるのですが,ほんの一瞬ですから大丈夫でしょう。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
前述の通り,写りがとてもクリアで認識しやすいので,凝視する時間が短くて,かえっていい感じです。
見栄えもいい!
これは実走前からわかっていたことですが,バーエンドに少し突起が出るだけですから,他人から見た場合の存在感はほとんど無いと思います。
ハンドルバーの先端が,ちょっと尖っているだけですから,ほとんど存在感なしです。
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
『SPY』もハンドルバーの内側に向けて取り付けていたので目立たない,と言えば目立ちませんでしたが,『バーエンドミラー』は全く気が付かないレベルです。
角度の固定は少し難しい
前述の通り『バーエンドミラー』は,上下左右に自由に角度調整ができるのですが,その動きを完全に固定するためには,内部のボルトを締める必要があります。
しかし,バーエンドへの取り付け次第でもあるので,実際に取り付けた後じゃないと最適な固定位置は分かりません。
動きをボルトで固定してから装着すればいいのですが,その時の挿入度合いでズレちゃうんだなぁ・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
緩くしておくと走行時に動いちゃうし,固くすると装着してから角度調整ができない,というジレンマがあります。
まぁ,その中間くらいの固さにしておく,というありがちな使い方をしています。
改善できる課題(傷&輪ゴム)
ロードバイクを停める時,ハンドルバーを壁に当てて立てかけることが多いと思います。
『SPY』の場合は,ちょうどミラーを固定するゴムバンドが壁と接触しますからちょうど良かったのですが,『バーエンドミラー』の場合は,ミラーが直接壁に触れて傷が付いてしまいます。
ただ,これは,いつもの3M『表面保護テープ』を貼ればいいだけなので,簡単に解決です(^^)
また,これも停車時の問題ですが,サイドブレーキとして活用しているゴムバンドの置き場に困りました。
今までは,常にハンドルバーにぶら下げていて,末端の『SPY』で紛失を防いでいたのですが,『バーエンドミラー』の場合は出っ張りが全く無いので,ゴムバンドを紛失してしまいます。
これにはしばらく悩んだのですが,結局は,ステムにひっかけておくことで解決しました(^^)
サイドブレーキ用の輪ゴムを置く場所が無くなったので,ここに変更です(意外と紛失しません♪)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
まとめ
「角度調整できんの?」「小さすぎるんじゃない?」という内なる声に逆らって購入してみましたが,すべて杞憂でした。
クリアなミラー,自由な角度調整,衝撃への耐性によって,後方視界はとても良好です。
おいらの食わず嫌い,思い込みだったわけですが,メーカーも「上下左右に角度が変えられる」「本物の鏡だからクリアな視界」という利点を,もっと積極的にPRすべきだと思います。
パッケージには風圧うんぬんが書いてありますが,もともとミラーをつけたい人は,そこはそんなに気にしてないと思うんですが(笑)
一応,「視野調整自在」とは書いてあるのですが,もうちょっと具体的に書いた方が良いと思います(^^)
バーエンドミラーのパッケージ。風圧抵抗?については,みんな気にしていないような気もしますが・・・(^^;
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
走っていて,車の音が聞こえてきたら「チラっ」と見るだけで,どんな車がどんなコースで迫ってきているのかを確認することができます。
さすがに車線変更(自分が)の時は,ミラーだけじゃなくて目視確認(&アイコンタクト・ハンドサイン)が必要ですが,いきなり振り向いて目視確認するより,ミラーを見てからの方が安全だと思います。
この1枚の写真に,ミラー,ベル,ライトの安全装備セットが写っています(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ミラーの便利さを認識しつつも,大きなミラー,出っ張ったミラーに抵抗がある人は,是非お試しを(^^)
あとは,耐久性がどれくらいあるか,かな?
その点については,また半年後くらいにご紹介します~♪
おしまい。
気に入った点
- 前後左右に角度調整ができる
- ミラー面がとてもクリアで見やすい
- 小型・軽量・スマート
- たぶん,耐久性もそこそこあるはず(本物のミラーだから)
イマイチな点
- ガッチリ固定するには,固定してから取り付ける必要があり,微調整ができない・・・
- ガワのプラスチックが傷つきやすい
フォトポタで知ってから我が家はずーっとSPYミラー愛用してます。
傷だらけで曇って見にくくなるけどコンパウンドで復活させたりして今だ買い換えていないかも。
でもそろそろ限界です。
このアイテムは前から気になっていただけにShiroさんお勧めであれば買ってみようかな。