11年ぶり(!)にCATEYEのライトを買ってみました。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
先日、「ライトが増えてしょうがない」という記事を紹介しましたが、舌の根も乾かないうちに、もう一つ増えたお話です。
昼間の長距離ライドで、トンネルがいくつか続くと、テールライトをつけたり消したり、ケツが気になりすぎて走れなくなってしまうことはないでしょうか?(ないか・・・)
そんな不便を一発で解消してくれる、CATEYEの自動点灯テールライトの紹介です。
気に入っている点
- 手が届かないテールだけに、自動点灯・消灯は便利
- マウントが角度調節など丁寧
- そこそこ明るい
イマイチな点
- 点灯・点滅・自動・手動モードの切り替えが猛烈にわかりにくい
- 防水性能が未知数(たぶん大丈夫)
自動点灯テールライト、CATEYE 『RAPID micro AUTO』
冒頭にも書きましたが、テールライトの点灯・消灯って結構面倒くさいですよね。
つけっぱなしにしておくのも手なのですが、長距離ライド時だと、本番の(?)夜用に電池は温存しておきたいし、そもそも、日中にテールライトなんてほとんど見えないので、あまり効果がない気がします。
でも、トンネルなどの暗い場所では点灯しなくてはならないので、冒頭に戻って、やっぱり操作が面倒くさいですよね。
そこで、周囲の明るさに応じて自動で点灯・消灯してくれるテールライト、CATEYEの『RAPID micro AUTO』を導入してみました。
RAPID micro AUTOは、こんな特徴があります。
- 周囲の明るさに応じて自動で点灯・消灯
- 明るさ+振動を条件にして誤動作防止(走ってないと点灯しない)
- 停止してもしばらくは点灯し続ける(信号停止と同時に消灯はしない)
- ほどほどの明るさ(2個のLEDで、合計15ルーメン)
- 点灯パターンは3つ(全点灯、交互点滅、ラピッド)
- 充電式(micro USB)
- ほどほぼの防水性能
CATEYEの説明。こんな風に自動点灯・消灯してくれます。
CATEYEの充電式は初購入。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
HL-EL520以来、11年ぶり(!)のCATEYE製品ですが、やはり、老舗だけあってきめ細かい作りだなぁ、と感心。
「これは?」と思う点もありますが、おおむね満足です。
以下、2か月ほど使ってみた感想。
良い点・気に入っている点
自動点灯・消灯は超便利
昼間のトンネルに出たり入ったりするたび、点灯・消灯を自動でやってくれます。
これは本当~に便利。
最近のクルマもたいていは自動点灯ですが、それと同じで、ライトを意識する必要がなくなりとても楽です。
実際に自動点灯する様子を動画で。
トンネルは、入った直後に真っ暗になるわけではないので、点灯開始まで少しタイムラグ(2秒くらい?)がありますが、そんなに致命的なほどではないと思います。
ライトを気にせず、走りに集中できるのが◎です(^^)
細かい芸が生きるマウント
バイクへの装着は、専用のマウントを介した方式。
自転車業界によくありがちな形状ですが、よく見ると、細かい工夫がされています。
- ライトとを縦にも横にも装着できる
- バイク側にゴムを挟むので傷をつけない、滑らない
- ゴムパーツに微妙な傾斜が付けてある
縦にも。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
横向きにも装着できます。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
小さなゴムパーツを挟んでマウントします。少しだけ傾きがあるのがミソ。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
3つめの、「ゴムパーツの微妙な傾斜」はちょっと分かりにくいと思いますので解説。
ライトの取付場所はシートポスト、シートステイなどがありますが、それぞれ、地面に対する角度が取り付け場所によって違います。
一般的なライト(gueeもknogも)では、この辺は考慮されていなくて、「まぁ、そんなに気にしなくてもいいのでは?」という扱いでした。
少しだけ水平に近づきました。あんまり変わらない?(^^;
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
一方、RAPID micro AUTOのマウントは、取り付け場所の角度に応じて、このゴムパーツの向きを変えることによって、ちょっとだけ水平に近づけて取り付けることができるのです。
意外と芸が細かくてチト素敵(^^
明るさは十分
テールライトなので、後方を明々と照らす必要はないのですが、あんまり暗いと意味がありません。
RAPID micro AUTOは、全点灯で15ルーメンほどありますので、十分な明るさです。
下がCATEYE、上がknogです。両方とも十分明るい。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
スケスケなので、横からの視認性も良好。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
また、ボディがスケスケなので、横からの視認性もそこそこありそうです。(たいして意味は無い気もしますが)
イマイチな点・ダメダメな点
モード切替がウルトラわかりにくい!
唯一にして最大の課題がコレ。
RAPID micro AUTOには、5つの点灯モードがあるのですが、その切り替え方法がわかりにくいのです。
- オート:点灯
- オート:オルタネイト(交互点滅)
- オート:ラピッド(2つ揃って点滅)
- マニュアル:点灯
- マニュアル:オルタネイト(交互点滅)
これらの各モードの切り替えと、電源ON・OFFを一つのスイッチで行うのですが、それ自体は、自転車業界では比較的標準な操作方法。
難しいのは、例えば「点灯」の状態になっても、それがオートの点灯(上の1.)なのか、マニュアルで点灯(同4.)なのか、見分けがつかないのです。
明るい場所で操作する場合は、1.の状態は5秒ほどで消えるので4.と見分けがつくのですが、室内や早朝などの薄暗い場所での操作では見分けるのは至難の業です(どちらも連続点灯)。
取扱説明書。
「※」に見分け方のコツが書いてありますが、ちょっと何言ってんだかわからない(サンドウィッチマン風)
唯一の見分け方は、
「そのひとつ前のモードがオルタネイトだったか(=1.)、ラピッドだったか(=4.)」
で見分けられるのですが、ひとつ前のモードによって今のモードが分かるというのは、書いていて自分でも分からなくなってきました・・・。
コスト増にはなってしまうと思うのですが、メインスイッチとは別に、オート/マニュアル切り替えスイッチを付けるべきではないかと思います。
防水性能がどの程度なのかわからない
一昔前は、非防水のライトやサイコンは当たり前のように存在していましたが、最近ではほとんど見なくなった気がします。
RAPID micro AUTOについても、基本的には普通の雨程度であれば耐えられるようです。
さっそく(?)、土砂降りも経験しましたが問題はありませんでした。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
普通はIPX等級などで示されると思うのですが、取扱説明書には「本製品は雨中の使用に耐えられる程度の防水能力です。水に浸けて使用しないでください。」と書かれているのみです。
まぁ、大丈夫だとは思うのですが、なんかいまいち心配ではあります(雨男だけに・・・)
まとめ
「モード切替がよくわからん」という気になる点はありますが、それ以外は非常に満足度の高い、とても便利なライトです。
持続時間もとても長いですので(ラピッドで35時間)、一度家を出たら、テールライトについては全く気にしないで走り続けることができる恩恵は大きなものがあります。
knog+とCATEYE。悩ましいので両方つけています。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
問題は、たくさん持っているテールライトを、どのように使い分けたらいいのか悩む、というところでしょうか。
『knog+』も自動点灯だったらよかったのに~(自作できないものか?)
おしまい。