ちょっとユニークなライトをつけてみました。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
「半導体の集積率は18か月で2倍になる」はムーアの法則ですが、同じようなもの(?)に「人生とは所有する自転車用灯火の増える過程である」という格言があります。
2007年に自分が勝手につぶやいたものですが、また少し人生が進んだおかげで、ライトも少し増えています。
気に入っている点
- 独特のマウントで変わった部位に取り付けられる
- 特にLOOKのe-Postにしっかりとハマる
- マグネット式マウントだけど意外と脱落しない
- 充電方法が簡単
イマイチな点
- フロントは論外に暗い(40lm)
どれくらい増えたのか?
2007年に「人生は・・・」を書いたときに所有していたライトは、たったの7個。
「どんな禁欲的な生き方をしたらそんな少ないライト数でいられるのか?」と思える少なさですが、当時の自分としては、ライト大量保有者の気分を満喫していました。
それ以降に購入したライトを覚えている限りで列挙してみるとこんな感じです。
メーカー | 製品 | 備考 |
---|---|---|
crops | antarex X10cs | |
crops | antarex SX7 | 1000cd |
CATEYE | HL-EL520 | 1800cd |
GENTOS | 閃355 | ようやく100lm |
TOPEAK | WhiteLite II | 豆電球レベル |
TOPEAK | RedLite II | |
guee | COB-X テールライト | Shiro家初の充電式 |
guee | COB-X フロントライト | |
guee | SOL200 | マウントが絶望的 |
LEZYNE | HECTO DRIVE 300XL | 今でも現役 |
ブリヂストン | SLR110 | 妻用自動点灯 |
BYBLIGHT | 350lmの奴 | LEZYNEのパクリ版 |
te-rich | 1200lmの奴 | 超明るい、現役 |
Backtour | Rear COB | |
CATEYE | WEARABLE X SL-WA100 | メットやリュックに装着 |
CATEYE | RAPID Micro AUTO TL-AU620-R |
自動点灯リア、かなり便利 |
自分でも「アホか?」と思えるほど買っているのですが、おそらく、ブルべなど夜間専門(?)の方々がもっとたくさん購入されているのではないか、と自分を納得させています。
過去12年の経緯を見てみると、
- 最初の1年で7個(2006~2007)
- 続く12年で18個(2007~2019)
- 意外だけど増加ペースはダウンしている
- 反面、どんどんハイパワー化している
という傾向が読み取れますが、これらに、先月もう一つ(1セット)、新しい仲間が加わりました。
KNOG社の『knog+』
斬新なプロダクトデザインで注目される(そして真似される・・・悲)KNOG社の、これまたちょっと変わったデザインのライト、『knog+』(ノグプラス)。
超コンパクト・軽量ボディで、独特のマウント方式で、自転車以外のバックパックやウェアポケットなどにも簡単に取り付けられるという、不思議なライトです。
フロントとリア、セットです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
単品でも売っているのですが、今回買ってみたのは前後ペアのもの。(単品×2より400円ほどオトク)
1か月ほど、LOOK号、ルイガノミニベロ号(LGS SR9)で使用してみたので、その感想を。
【〇】いろんなところに付けられる
『knog+』最大の特徴は、「いろんなところに取り付けられる」ということで、商品サイトや紹介記事では、フロントフォークなどへの取り付け例が紹介されています。
ただ、それは『knog+』に限らず、例えば、自分手持ちのgueeのライト(COB-X)も、よくフォークに取り付けていました(最近は、なんとなく怖くて付けていませんが)
『knog+』で面白い(?)取り付け場所として、ヘッドチューブがあります。
マウントのゴムバンドの長い方を使えば、ギリギリヘッドチューブに取り付けられます(LOOK号は太いんです・・・)。
ちょっと珍しい、取付位置。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
こんな感じで、微妙に浮いています。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ハンドル周りがかなりすっきりするので、気に入っています。
光軸が上向き(ヘッドの角度)気になりますが、そもそも20lmしかない、「見られるためのライト」なのでちょうどよいかもです。
また、ルイガノミニベロ号(LGS SR9)では、フロントキャリアの先端にも取り付けられます。
LGS SR9号のフロントキャリアに。まぁ、見ての通り、光量が根本的に足りないですが・・・。
SHAPR AQUOS mini
一方、リア用もシートステイなど、変わった場所への取り付けが紹介されていますが、LOOK号では素直にシートポスト(ISP)に取り付けています。
LOOK号のやぐら構造の溝にスッポリ嵌るのでガタもないし、落下の心配もなく、とても気に入っています。
リアの収まり具合は、超いい感じ。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
こんな感じに、スッポリ嵌ります。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
また、クリップ構造という特殊性を生かし、ジャージのポケットにも差し込んで付けることができますが、クリップ部に「返し」が無いため、簡単に外れてしまい、落下が心配でやっていません。
この辺は、猫目の『Wearable X』の方が確実です。
Wearable、と書いてありますが、まぁ、やらないかな?
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
【△】フロントの明るさは全く足りません
フロントは40ルーメン(lm)で、正直言って、全然足りないです。
各地の「自転車の前照灯」の定義からすると、だいたい300lmは必要のようですが、40lmでは法令うんぬん以前に、田舎道は真っ暗で走れません・・・(><)
ある程度スピードが出るロードバイクなら、メインで300~400lmくらいのライトを「点灯」で使い、そのわきにサブとして「点滅」させるのがちょうどいい使い方かと思います。
また、昼間に「見られるライト」として点滅する使い方は、光量が少なすぎて全く見えないので、消しておいて夜に備えましょう。
「光っている」というより、そこが「白くなっている」程度の明るさです。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
一方のリアは20lmですが、まぁ、ごく普通の明るさかな?と思います。
普段使っている、gueeの『COB-X』も25lmですので、似たような感じです。
knogの『BLINDER』あたりは70lmもありますが、リアは「見られるライト」ですので、20lmもあれば十分かと思います。
リアは目立てばいいので、これで十分かと。
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
【〇】意外と脱落しない
マグネットでカチッとくっ付けるだけの簡単マウントですが、意外と脱落しません。
富士ヒルの地獄下山時にも使い、かなりの振動がありましたが、落ちることはありませんでした。
ただ、肝心なマグネット自体が外れたことがあります(室内で)ので、瞬間接着剤で固定しておくのが良いと思います。
左がマウント、右がライト本体。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
強力なネオジム磁石で合体!
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
肝心な磁石自体が脱落するので、瞬間接着剤で固めておく方が良いと思います。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
【〇】充電方法は簡単
LEZYNEの『Hecto Drive 300XL』もUSBポート直結の充電方法ですが、『knog+』はさらにもう一歩(?)進んでいて、ボディをそのままUSBポートにぶっ差す形になります。
マウントから外した状態の『knog+』は棒状になっているのですが、その一端が充電用のUSB端子(Aオス)となっています。
充電端子はUSB A(オス)。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
HONDA FREED 1500cc 6人乗りで充電中。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
Surface GoはType Cしかないので変換アダプタ必須。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
まとめ
ちょっとしたデキゴコロで買ってしまった『knog+』。
簡単な着脱方法、充電方法など、気軽に使うことができます。
残念ながら、フロントはかなりの低パワーなので実用性は低めですが、リアは十分役に立ちそうです。
左から、リア用、レザイン(300lm)、フロント用。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
「フロント&リアセット」でも「単品×2」でも、お値段は400円しか違わないので、まずはリアから試してみるのが吉かな?と思います。
さて、次は何のライトを・・・(←懲りない・・・)
暗いのは当たり前です。Knog+は道交法で言う前照灯ではありません。
他人の注意を引くためのもので、二輪四輪でいうクリアランスライトつまり車幅灯に相当します。