楽しそうなお二人ですが、男女の利己的な関係も詳しく書かれてますぜ(^^;
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
いきもの関係と同じくらい、進化論の本が好きです。
昔から、なぜかオジサンたちに進化論は人気ネタのようですので、自分も学生時代には何の興味もなかったのに、歳を取るにつ入れてつれて進化論が好きなように進化しています(?)
以前から、読まなくてはあかんと思いながら、あまりの分厚さに踏ん切りがつかず、ようやく手に取った「利己的な遺伝子」。
いやぁ、生き物好きとしては衝撃的な話ですなぁ・・・。
著者であるリチャード・ドーキンスさんの主張は、この世は生き物中心ではなく、遺伝子が中心であり、生き物は遺伝子の「乗り物」にすぎないということ。
生き物(本書では「生存機械」と呼んでます)自体は死んでしまいますが(単細胞生物などは不死ですが・・・)、遺伝子だけは延々と親から子供に「乗り継ぎ」して生き延びていきます。
自分がいま生きているのは、過去何万年ものご先祖様のうちの誰一人として、早死にしなかった証明です。
ありがたいと思う一方で、遺伝子だけが何万人というご先祖様の体を乗り継いで、今の自分の中にいて、すでに乗り継いで子供たちの中にいる。
当たり前なんですが、なんとも感慨深い。
しかし分厚い。まだ半分しか読めてません・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
・・・というところまでは普通(?)なんですが、そこから先は、とにかく遺伝子は「生き残ること」「増やすこと」のみのきわめて利己的な存在、ということが延々と書かれています。
野生生物が、
- 親は子供を産んで育てるが、ある時点で孫の方に興味が移行する
- どのようにして出産数をコントロールしているか
- オスとメスは、育児に費やす資源をいかに回避するかお互いに戦ってきた
- 陸生生物のオスは逃げるが、水生生物のオスは育児に参加するのはなぜか
- 自分の子供と、自分の兄弟。どちらを育てた方が遺伝子的に得か
- 親子の愛、異性との恋愛、自己犠牲、すべて遺伝子の利己性による
といった事が書かれています。
まだ半分しか読めていないのですが、温かみのある、優しい生き物論とは真逆の、すべての生き物は完全に利己的であるという主張なので、なかなか驚かされます。
たとえ話や、他者の誤った学説の批判などが多く、やたらと分厚いのですが読み物としてはなかなか読みごたえがあります。
発刊40年という、べらぼうに古い本ですが、いかに自分が勉強不足か痛感します。
いやはや、何歳になっても進化論は楽しいですなぁ。
近所のカメさんたち。頑張って生き残るんだぞ! (どれも長生きしそうだけど・・・)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
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