ここ数年、読書感想文(?)コーナーはほとんど書いていませんでした。
・・・が、「ある事情」により、また読んだ本をチビチビと紹介していくことにしました。
で、本日読み終わったのは、全然自転車本ではなくて『眼の誕生』という生命進化の本です(^^;
アンドリュー・パーカー 『眼の誕生 - カンブリア紀大進化の謎を解く』
カンブリア紀という地質学上の年代があるのですが、この年代の始まり(今から5億4300万年前)を境に、生命進化・多様化が急激に進んだことが知られていて、「カンブリア爆発」などと呼ばれています
生命誕生から30億年以上もゆっくり進化してきて、ようやく、クラゲや藻みたいな生き物が漂うレベルだった(=化石がほとんど出ない)のに、カンブリア紀のわずか数百万年(といっても長いけど)に、すべての生物が爆発的な進化を遂げます。
我が家の水槽では、コリドラスが爆発的に増えました。
最初は4匹だったのに、今は約30匹・・・
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
なぜ、そのような大爆発が起きたのかが長年の謎だったのですが、著者(アンドリュー・パーカー)が1998年に「光スイッチ説」というものを発表し、今では主流の学説になっているようです。
本書は、その「光スイッチ説」に辿り着くまでの論証や推理を、一般の人向けに書いた本です。
400ページ近い大作ですが、ウルトラ短く要約すると、「生物史上、初めて眼を獲得した三葉虫によって、食う・食われるという関係が生まれ、食べる側・食べられる側共に急速に進化した」というものです。
確かに、それ以前、眼が無い生き物同士では、相手の存在はほとんど認識できないので、生きている生き物同士での捕食は難しく、ほとんどなかったようです。
我が家の亀太郎さんの眼。2億年ほど前から、ほぼ進化してないそうですが・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
ところが、三葉虫さんが眼を獲得したことで世界が一変。
食べられる側も負けずと眼を開発して逃げるようになりますし、食べる側もより高度な眼に進化させたり牙を磨いたりすると、食べられる側はより分厚い装甲を買ってきたり、軍拡競争がおきて短期間に劇的に進化が進みます。
ちゃんと見えているのかな・・・? 全体的に反応が鈍いのです(笑)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
カンブリア紀の大爆発の原因を探り、最後には犯人である「眼」までたどり着く推理小説のような形をとっているのですが、ちょっとお話が(どこかのブログのように)冗長で、回り道が多い気がします。
まぁ、もともと生物進化に興味がある人が読む本だから問題は無いと思うのですが、自分のような素人だと、知らない生き物の名前がたくさん出てきて、正直言って、チトついていけないところもありました。
でも、やっぱり生物進化の話は面白いので、カンブリア爆発に関する古典であり『ワンダフル・ライフ』も読んでみようかな?と思ってます。
(おまけ)「ある事情」とは?
読書感想文を書かなくなって久しいのですが、本を読んでいないわけではなく、だいたい月に5~6冊は読んでいます。
すると、年間で50~70冊程度読んでいることになるのですが、例によって、自分の揮発性メモリの性能が悪すぎ(進化どころか退化中・・・)、どの本を読んだか・読んでいないかが全く覚えられません。
で、例によって、こういう悲劇が散見されています。
というわけで、ちゃんと読書録をつけていこう、ということで再開です(^^)
ちなみに、現在読んでいるのは、『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング』、ちゃんと自転車本です。
これについてはまた近日中に~。
面白かったので覚えていました。
本棚の奥の方で眠っていました。
12年前に読んだようです。
最近の自分を当時を比べてみると、ざんねんないきものになりつつあり、
そのうちわけあって絶滅しそうですorz