稀に見る,素晴らしい快晴でした。スタートまであと1時間!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
富士ヒル参戦記の第3回目は,レース当日の様子を紹介します。
結論から書いてしまうと,タイムこそ自己ベストには遠く及ばなかった(3分も遅い)けど,妙に達成感の高い,幸福なヒルクライムでした。
その理由はいったい・・・?
こんなレースでした(^^)
- 序盤を抑えすぎた(ベストより1分以上遅い)
- 中盤は加減速をし過ぎたかも。かつ,全般的に抑えすぎ
- 終盤はいつになく余裕で走れた
- 結果は,自己ベストより3分,去年より1分遅い
- それでも,最後までヘタレなかった走りは満足(^^)
- ソフトクリームについては,痛恨のミス・・・
【5:00】下山荷物は自分で背負っていこう
初参加の時を除き,下山荷物の預け入れは,指定駐車場に車を停めに行く前に会場に寄って済ませていました。
下山荷物預かりは6:10に締め切るという無情さなので,指定駐車場に行く前に済ましてしまえば,あとは自分のスタート枠までゆっくりと準備できる,というわけです。
しかし,最近ではこの手法を採用する人が多いみたいで,朝5時ごろの会場周辺は大変な混雑になり,係の人も「駐車禁止です!!」「停まらないで~!」と大声で注意をしている状態でした。
今年は,前日の大会会場駐車場も(警察の指導で)使えなくなったくらいですので,あまりこのような行為をしていてはイカンかも,ということで,初心に帰って,指定駐車場ですべての準備をしてから,自転車で荷物を背負って会場入りすることにしました。
今年は素直に,指定駐車場から担いで自走していきました。少し早起きすれば,そんなに慌ただしくはなかったです。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
いっそのこと,下山荷物なんて盗まれて困る物は入っていない(ウェアとアイス代のみ)ので,前日から受け付けてもらえるとすごく助かるんだけどなぁ・・・。
【6:00】会場入り(会場荷物預かりが復活!)
今年は快晴に恵まれたので,自分のスタート(7枠,7:40)まではのんびり過ごすことができます。
しかも,会場荷物預かり(5合目には持って行かず,レースが終わるまで会場で預かってくれるクローク)が,復活していました!(^^)
一応,昨年もあったのですが,なぜか早朝に受け付け締め切りという諸行無常なサービスでした。
今年は4:30~8:15まで預け入れることができ,おかげで,ちょっとした食糧,カメラ,アームカバー,レッグウォーマーなどをスタートギリギリまで使うことができ,ちょっとしたことですが,とても便利でした。
スタート前にアンパンを食べたりできるもの,会場荷物預かりのおかげです(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
懸案だったファイナル軽量化(笑)も,競技場脇トイレですんなり済ますことができ,とても落ち着いた気持ちでスタートを待つことができました(^^)
【7:40】いよいよスタート!!
スタート10分前。とにかく人が多い!(^^;
XPERIA Z4
すべての女性選手が第2枠でスタートした後,オッサンだらけになった富士北麓公園から,おいらたち第7枠は7:40にスタートしました。
以下,今年はカメラなしなので,いつもの簡易パワーシートによる分析をベースにレースの様子を紹介しましょう。
いつもの簡易パワー計算。比較対象は,自己ベスト(2012年,1時間21分)
序盤(スタート~1合目)
ヤビツでも富士ヒルでも,序盤をセーブした方が成績が良い,というか気持ちよく走ることができます。
序盤に飛ばし過ぎると,脚が売り切れた後半はかなり寂しい走りになってしまいますので,序盤はペースを抑えるに限ります。
今年は,盟友Noguさんも同じ枠でスタートだったので,二人で話しながら(っていうか,おいらが一方的か?)かなりペースを抑えて走りました。
しかし,いくらなんでもペースを抑え過ぎたようで,Edgeのバーチャルトレーナー(2年ぶりに表示成功!)との距離がどんどん開いていきます。
さすがに不安になって,3km付近から加速しているのですが,あとになって,ここまでのスローペースが重荷になっていきます・・・。
序盤を抑えすぎたことに,3km区間で気が付き,わずかにペースアップ。
中盤(1合目~3合目)
中盤は勾配がゆるい斜面ときつい斜面が交互に現れるので,いつものように「急勾配はじっと耐え,緩斜面はかっ飛ばす」という作戦で走ったのですが,ちょっとやり過ぎたかもです。
Edgeのデータ。実にこまごま,加減速している様子が分かります。
緩斜面・急勾配ともに同一パワー(出力)で走るのが理想ですが,どうも,極端な加減速によって,かえって疲労が進んでいたような気がします。
また,今年の試走は次男坊とゆっくりサイクリングだったので,コースを見る余裕がかなりあり,「太鼓(大沢駐車場)から先が長く・つらい」ということを強く認識していたので,意図的にペースダウンしていた感もあります。
疲労したのか,後半に備えたのか,自己ベストに比べて相当に抑えた中盤の走り。
終盤(4合目~ゴール)
例年,太鼓応援の大沢駐車場を過ぎ,4合目から先は地獄のように苦しい登りになっていました。
勾配は6~8%くらいなのでヤビツに比べればキツくはないのですが,ここまでの約20kmの登りで疲労しきっているので,25%勾配くらいのキツさを感じます。
しかし,今年は中盤にサボっていたおかげで(?),4合目から先も苦しさをあまり感じることなく,比較的余裕で走ることができました。
そして,いよいよ富士ヒルクライムの勝敗を分ける,21.4km付近から2kmほど続く平坦区間(通称,極楽浄土)に到着。
手前の8%勾配を登っているところから,速そうな選手を見つけて寄っていき,一緒に加速することで特急列車を編成するのがコツです。
今年は参加者が多いせいか10名以上の大集団になり,微妙にポジション変更を繰り返しつつ,最高で41km/hまで加速して走り抜けることができました。
最後の平坦区間で,一気に270Wを出して,41km/hまで出せました。
例年だと,平坦区間ですべてのエネルギーを使い果たしてしまい,ゴール手前のわずか5%程度の勾配が壁のようになって大減速してしまうのですが,今年は終始余裕があり,自己ベストの時よりも20Wも高い200Wで登ることができました。
【9:00】感動のゴール!(^^)
ここ数年と同様,ゴール付近では「スパートしないでください~」「スピードを落としてください~」という,レースとは思えない謎のアナウンスを聞きつつ,余裕の脚,余裕の心拍でゴール!
しかし,サイコン表示を見てみると,あまりに余裕で走りすぎたようで,自己ベストからは3分も遅れていました(T_T)
ありゃ~,余裕をかましすぎた~。自己ベストに遠く及ばない,1時間24分でした。
XPERIA Z4
全7回の参加記録と比べると,自身5番目ということで,なんともふがいない成績ではあります。
参加年 | 2016 | 2015 | 2014 | 2013 | 2012 | 2011 | 2009 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
バイク | LOOK595 | RHC | |||||
天候 | 超快晴 | 曇り | 超快晴 | 快晴 | 雨 | 曇り | 快晴 |
タイム | 1時間 24分 |
1時間 23分 |
1時間 28分 |
1時間 23分 |
1時間 21分 |
1時間 22分 |
1時間 29分 |
平均心拍 (bpm) |
173 | 175 | 177 | 176 | 176 | 181 | 180 |
最大心拍 (bpm) |
189 | 187 | 189 | 196 | 196 | 190 | 190 |
平均ケイデンス (rpm) |
82 | 81 | 86 | 78 | 82 | 77 | 74 |
極楽浄土速度 (km/h) |
41.0 | 40.3 | 39.9 | 35.5 | 38.2 | 44.1 | 35.8 |
消費エネルギー (kcal) |
867 | 1004 | 952 | 1866 | 1487 | 1451 | 1446 |
表彰区分 | ザ・ブロンズ | ||||||
アイス購入 (個) |
0 | 1 | 2 | 2 (注) |
0 | 1 | 1 |
(注)1個落としてます
しかし,こう言っちゃなんですが,極端に遅い年(2009年の1時間29分,2014年の1時間28分)を除けば,あとの5回は五十歩百歩,誤差の範囲内のようなもんです(笑)
それでも,今年は妙に楽しく走れました。
5合目。アイスを求めて歩く人々(うそ)
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
文中に何度か書きましたが,今年は全般的にペースを抑えて走ったおかげで(消費エネルギーも過去最少),最後の最後までヘタレなかったため,達成感,もっと正確に言うと「ちゃんと走り切った感」が強いのだと思います。
一緒に走ったNoguさんも自身の記録は更新できなかったのですが,お互い,なぜか妙に多幸感に包まれていました。
ヒルクライムとは,なんとも不思議な競技です。
記録には残らないけど,記憶には残る,楽しいヒルクライムでした。
激烈な混雑の5合目。アイスの行列も果てしなく長く,「麓で食べるからあきらめる」という苦渋の決断。
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
しかも,麓で食べたアイスは,このあまり美味くないタイプのやつ・・・。
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
ただ,5合目のあまりの大混雑で,雨だった2012年大会以外で初,アイスが食べられないという大きな汚点を残した大会でもありました・・・(そこ?)
(つづく)
質問です。
中盤のパワー変動はダンシングによるものでしょうか?
最近坂道に目覚め、晴れていれば毎週200km走って千葉の山で修行(w)していて、どうしても28Tで上れない坂があったのですが、今日やけくそ・ダメもとでダンシングしてみたところあっさり2速でのぼりきってしまいました。
これまでダンシングは疲れるだけと思っていたので、休めるダンシングをはじめて実感して目からウロコでした。
長時間のダンシングは、やはりダメージになると思いますが、休めるダンシングならパワー変動があっても問題ないのでは?
神の見解はいかがでしょうか?