「EliteJet<160g」に続く,次期山岳タイヤは「S3 Lite<195g」となりました。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
いよいよ今週末に迫った富士ヒルクライム(FHC)ですが,ようやく,本番で使うタイヤが決まりました。
パンクによって逝ってしまったタイヤたち,超限られたお予算,少しでも軽く,せめて前後で同じ銘柄,などの数多くの制約条件を乗り越えて決まったタイヤは・・・?
長いけど,要するにこんなお話です(^^)
- 今年のFHCのタイヤで悩んでいました
- 本当はRecordがいいんだけど,1本で15k円くらいして無理
- 手持ちに1本残っていたTUFO EliteJetとほぼ同等の,S3 Liteを購入
- 取り付けはものすご~く疲れました・・・
現状の決戦タイヤ状況
現在の山岳決戦用タイヤはどうなっているのかというと,こんな変な組み合わせになってしまっています。
先日のスバルライン試走時の595号。前はCORSA CX3,後ろはRecord・・・。
Nikon D90 + Nikkor 70-200mm F4 VR
フロントは,汎用のCORSA CX3,リアはヒルクライム向きのRecordと,全然性格が違います。
それに,オールブラックで精悍なCORSAと,イエローが目立つクラシカルなRecordでは,見栄えのアンバランスさが気になります。
そもそも,前ホイール(Reynolds),前タイヤ(Vittoria),後ホイール(FFWD),後タイヤ(VELOFLEX),の全部が違う銘柄ってどうなんでしょう?(笑)
せめて銘柄と見栄えだけでも合わせたいところです。
ちなみに,現在,我が家にある(まだ使える)チューブラータイヤは装着済みも含めて以下の4本。
- VELOFLEX Record
- Vittoria CORSA CX3
- Vittoria STRADA
- TUFO EliteJet<160g
さてどうしたものか・・・?
TUFO 「S3 Lite<195g」に決定!
ペッチャンコの財布と連日相談を重ね,FHCの1週間前になって,ようやく今年のFHC用タイヤが届きました。
我が家に届けられたタイヤは,TUFO社の「S3 Lite<195g」というチューブラータイヤです(1本だけです)。
このタイヤを選んだ理由は,
- 前後2本セットで購入すると,使いかけのタイヤが増えすぎる(っていうか,そもそも2本買うお金が無い,涙)
- Recordは性能がいいけど,お値段が狂ってる(1本で15k円)
- CORSA CX3は使いやすいけど,せっかくのFHCだから軽量タイヤでいきたい(CORSA CX3は210g,EliteJetは160g)
- EliteJet<160gがワールドサイクルで品切れ
- S3 Lite<195gでも似たようなもんでショ
なんか,最後の方はいいかげんな気もしますが,こんな理由でTUFOの「S3 Lite<195g」に決定です。
S3 Lite<195gのスペックはこんな感じです。
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
サイズ | 700×19c | ほっそ~! |
重量 | 195g | 名前どおりです |
カラー | 真っ黒 | ロゴは黄色 |
推奨空気圧 | 10-15bar | 相変わらず超高圧・・・ |
お値段(1本) | 6400円 | Recordの1/2以下です |
幸い,EliteJetとS3Liteはほぼ同じ見た目ですから,前後の見栄え上のバランスも良さそう。
一応,メーカーサイドではEliteJetが上位モデル,S3Liteが下位モデルとなっていますが,おいらレベルでは違いは無いでしょう,きっと(もともと,お値段的にも大差ないし)
さすが,TUFO社! ほぼカタログ重量です!(っていうか軽い♪)
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
タイヤ入れ替え作業は予想外に難航・・・ふぅ!
前後ともにTUFOで統一することにした,今年のFHC。
いつもは苦労しない,チューブラータイヤの装着作業なのですが,今回はかなり難航してしまいました。
フロントタイヤ(CORSA CX3 → EliteJet<160g)
今付いているVittoria CORSA CX3を剥がして,部品置き場に保管してあるEliteJet<160gを貼り付けます。
CORSA CX3は丁寧に剥がして保管しますので,パンクの時(=カッターでぶった切る)と違って,指やタイヤレバーを使って,地道に剥がしていきます。
毎度ながら,げんなりする作業。なんとかならんのかねぇ・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
この作業が予想通り大変で,ネチャ~っと粘る接着テープ(TTP-1)と戦うこと30分,ようやく,ホイールからタイヤを剥がすことができました。
幸い(っていうか,いつもこうなる),テープの残骸はすべてタイヤ側にくっ付いたのでホイール側はほぼクリーン(^^)
しかし,ここでまた新たな課題が・・・。
保管してあったEliteJet<160gは,タイヤ側にテープの残骸が付いたままであり,これをキレイになるまで指でゴシゴシ剥がして,巨大なハナクソを作ってやる必要があります。
この「ハナクソ製造作業」が,親指の皮の方が剥けちゃうんじゃないか?というくらい大変で,結局,30分もかけて巨大ハナクソを作りました。
ハナクソ製造中。指の力がなくなる・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
やっとこ,テープ残骸を剥がし終わり,完成した「ハナクソ」。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ここまでくれば,あとはいつもの要領で,リムを清掃した上で接着テープを貼り,ハナクソフリーのEliteJet<160gを乗せて,とりあえずフロントは完成です(^^)
リアタイヤ(Record → S3 Lite<195g)
今付いているタイヤ(VELOFLEX Record)を剥がして,新品タイヤ(TUFO S3 Lite<195g)を装着します。
Recordもまだ再利用可能ですから,フロントと同様,手メインで苦労して剥がします(指いてぇ・・・,30分)。
しかし,新タイヤの装着の方はだいぶ楽。
S3 Lite<195gは新品でハナクソが付いてません(当たり前)から,接着テープをリムに貼って,タイヤを乗せて完成です。
ふぅ~,完成!
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
超楽~,あはは~♪
↑ここでミスしていることに気が付かない・・・。
装着作業はチューブレスに比べたら超簡単ですから,テープ貼りも含めて10分ほどで終了です。
実戦で~ 初めて気づく~ 左右逆(5・7・5調)
金曜夜に2時間にわたるタイヤ入れ替え作業を完遂し,明くる土曜日,さっそくヤビツ峠アタックに出かけてみました。
少しでもパンクリスクを減らすためには,一度も使わないでFHC本番に臨むのもアリかと思ったのですが,さすがに,「一度も使わないアイテムで本番」というのは,例の「黄金スプロケット事件」もあってためらわれたので,ヤビツで試してから本番に臨むことにしました。
無事にヤビツの峠まで登り切り,同じメーカーで揃えた前後タイヤのグラフィックが醸し出す統一感を味わい・・・,あれ?
フロント。見にくいけど,下の方に「TUFO」のロゴマークがあります。
SONY DSC-TX10
リア。あれ? どこにも「TUFO」のロゴが無い!
SONY DSC-TX10
前タイヤには「TUFO」のロゴが見えるのですが,リアタイヤには無いぞ・・・?
どび~ん,リアタイヤを装着する際,左右を逆にして装着してしまったようです(涙)
幸か不幸か,S3 Lite<195gは回転方向指定が無いスリックタイヤですので走りには問題はないのですが,当初目的の,「前後で同じグラフィックで統一しようゼ!」はなんだったのか・・・。
ハナクソ除去作業に苦戦したフロントに比べ,簡単に装着できたリアは気が緩んでしまったようです(アホ)。
というわけで,今年のFHCは「タイヤメーカーは一緒だけど前後で左右逆」というタイヤ構成になりました。
会場で,こんなヘンテコなLOOK 595を見かけたら間違いなくおいらなので,温かい声をおかけいただければと思います(^^)
おしまい。
【おまけ】
「こんだけ長い記事で使用レポートないんかい!」と突っ込まれそうですが,さすがに1回しか乗ってないので,FHC本番後まで保留です。
でも,1回だけ乗ったヤビツでは,EliteJet<160gと全く同じ感じでしたよん(^^)
- 転がり抵抗がモノスゴク小さい
- 乗り心地がすごく悪い(ゴリゴリ)
- でも滑らない
目立つロゴマークが格好いいんだけど,左右逆なんだよなぁ・・・。
SONY DSC-TX10
>Noguさん
そうなんですよねぇ、クリンチャーやチューブレスなら簡単にやり直せるのですが・・・
ま、誰も見ていないからいいか!
(最初からそうじゃん、という話もある・・・)