前から見れば,その巨大さは少し隠れますが・・・,やっぱりデカイ。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
先日,Nikonから,ついに24-70mm F2.8の新型モデルが発表されました。
その名も,「AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8E ED VR」。
Shiro家の主力標準レンズである,「AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED」の登場から7年,ついに,手振れ補正と電磁絞り機構を搭載してのモデルチェンジです。
まぁ,そうそう買い換えられるもんではないので,改めて,我が家の現行モデルについて一筆(^^)
(現行モデル)AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED
Shiro家の主力標準レンズは,手振れ補正が無い現行モデル,AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8G ED。
3年ほど前に,手持のレンズを4本も売却して,ようやく中古で手に入れた,長年の憧れていたレンズです。
大口径レンズですから,名前の通り,レンズ直径は77mmあります。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
このレンズを使ってもヘボ写真しか撮れない時は,本気で凹みますし,思った以上の写真が撮れたときは,このレンズの評価がさらに上がります。
常にレンズが上で,撮影者(おいら)が下です(笑)
24-70mm F2.8の大口径標準レンズは,各社ともにラインナップに入っていますが,このレンズは群を抜いてデカイ。
写真で見れば一発ですが,とにかく巨大で,我が家にある似たようなスペックのレンズたちと比べると,その異常なまでの大きさに驚かされます。
似たような焦点距離なのに,Nikkor 24-70mmの巨大さはすごいです・・・。Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
フードだけで,LUMIX GMよりもデカイ!(笑)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
大きさもすごいのですが,重量もすごくて,なんと単体で900gもあり,595号のフレーム重量とほぼ同じです・・・。
光学性能を徹底的に追求した結果,サイズも重量も超弩級になってしまったけど,それでも製品化してしまうという,Nikonにありがちなヤケクソレンズのひとつです。
(同時期に発売された,「Nikkor 14-24 f/2.8G ED」ではさらにヤケクソぶりがスパークしています)
その重さ・大きさによって,取り回しや運搬にはかなり苦痛が伴う(カメラと合わせて約2kg)のですが,その描写能力は本当にすさまじいものがあります。
我が家には,コイツのズーム領域とモロ被りの,
- Nikkor 35mm F2D
- SIGMA 35mm F1.4
- Nikkor 50mmF1.4G
- Nikkor 50mmF1.8G
- Micro Nikkor 60mm F2.8G
の短焦点レンズがあるのですが,「短焦点の方が画質がいい」という常識を覆して負けませんし,旧型の35mmF2と50mmF1.4には明らかに勝っています(50mmF1.4は売り払ってしまいました)。
物理的な性能を示す各種数値(MTFなど)は突出しているわけではないのですが,それでも,美しいボケ描写やピントが合ったときのシャープさ,コントラストの高さなど,全く不満がありません。
また,日常生活における,なんというか,ほんわかした空気感をもうまく捕らえてくれます。
このでかいレンズを背負ってロードに乗る馬鹿も珍しいですが・・・(笑)
Nikon D600 + Nikkor 24-70mm F2.8
前述の通り,このレンズは中古で買ったのですが,それでもとても買える値段ではなく(定価27万円ですから・・・),手持のレンズ4本を売り払い,さらに貯金を足しこんでようやく手が届きました。
- Nikkor 50mm f/1.4D
- AF-S Zoom Nikkor 24-120mm f/3.5-4.5G VR
- TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD
- CONTAX Biogon 28mm f2.8
ちなみに,このレンズを購入するために売り払った,同スペックのTAMRON 24-70mm F2.8と単純比較しても,こんなにボケの描写が違うんです。
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TAMRON 24-70mm
ボケの内部に年輪のような模様が・・・
Nikon D90 + TAMRON 24-70mm
Nikkor 24-70mm
解像度は低いけど,癖の少ないボケ。
Nikon D90 + Nikkor 24-70mm F2.8
遠方の点光源をボカす単純な比較ですが,TAMRONのボケはギザギザで年輪のようになってしまっています。
現在のレンズが解像度至上主義になってしまい,ボケの美しさを失ってしまっているようで残念です。
撮影対象にもよるのでしょうけど,おいらは解像度よりもボケの美しさを撮りたいので,TAMRONさん(購入後1ヶ月で!)を売り払って,Nikkor 24-70mmに買い換えました。
バカみたいに重くてフットワークが悪くなる,手振れ補正が付いていないのでド根性で支える必要がある,などの課題もありますが,いずれも体力さえ向上させれば解決できる問題です(笑)
Nikonの光学技術の結晶(らしい)Nano Crystalコートの証,「N」マークが光る。
Nikon D600 + Nikkor 35mm F2D
それよりも,美しいボケ,ふんわりした空気感を描ける稀有なレンズとして,これからも大事にしていきたいところです。
一応,気に入っている点をまとめておきましょう。
- ボケの美しさ。境界が曖昧で,年輪ボケも無い
- コントラストの高さ
- ふんわりとした空気感が描ける
- 耐逆光特性の強さ(ナノクリスタルコート)
- 周囲を圧倒する巨大さ(ポートレートではドン引きされること多し)
コントラストも高いので,朝夕のドラマチックなシーンにも強いんです(^^)
Nikon D600 + Nikkor 24-70mm F2.8G
登場から年数が経っているので,当初の強烈なインパクト,優位性は薄れてきていたのは事実。
他社が手振れ補正を入れてきていたので,Nikonもようやくの搭載です。
でも,おいらは現行モデルと,それこそ心中するつもりで末永く使っていくつもりです。
体力が続く限りですが・・・(^^)
(新モデル)AF-S Nikkor 24-70mm f/2.8E ED VR
すっかり忘れていましたが,もともと,24-70mmの新型が出たよ!という記事でした(笑)
もちろん,新型については使ったことが無いので公式発表情報しかしらないのですが,こんなレンズだそうです。
- 手振れ補正機構(VR)を搭載
- 電磁絞り機構(E)を搭載
- 非球面の異常分散ガラス(ED)を初採用
- さらに巨大化(900g→1070g!)
- 直径も巨大化(77mm→82mm)
- お値段据え置き(税別28万7500円)
おいら的には,4の「巨大化」が一番気になります。
雑誌のちょうちん記事では,「カメラとのバランスが良く,不思議と重さを感じない♪」と書くのがお約束なのでアテにはなりません。
1kgを超えるレンズを手で持って「重くな~い♪」って,どんな人やねん(笑)
出費の痛みは一瞬(?)ですが,重量は一生付いてきますから(笑)
そのほか機能面では,なんだかんだいって,やっぱり手振れ補正はいいなぁ。
24mm側では気になりませんが,70mm側だと手振れに気を使いますので,手振れ補正があったら便利だなぁ。
でも,おいらは現行モデルを2本も持っているのでガマンです。
Nikon D600 + Nikkor 35mm F2D
1本目は中古でしたが,2本目は新品で,しかも定価&現金で購入しているんですよ(本当)
2本目の24-70mm f/2.8Gについては,また次回,紹介しましょう。
おしまい(^^)
そう,2本目はちゃんと定価&新品で購入しました(^^)
レンズはほんとうに凝りだすとキリが無くて大変です。
自転車と違って,場所を取らないのでツマにもばれず,際限無くいけそうです(笑)
NEXはブランド名としては無くなってしまい,「α」に統一されました。
が,現在,αの主力はフルサイズ。
APSのαにやる気があるのかどうか,イマイチわからないSONYです。
使い勝手も写りも最高なんですけどね~(^^)