いよいよ,今までで一番長い富士ヒルのスタートです。
XPERIA Z4
前回からだいぶ間が開いてしまいましたが,富士ヒル参戦記の第2回目,走りの様子編です。
富士ヒル直後から驚異的に仕事が忙しくなり,また,Shiro家一族の長い歴史の中でも最遅タイムだった走りをわざわざ振り返る気も起らず,一週間が過ぎてしまいました。
前日編だけで終わっちゃうのも変ですので(そりゃそうだ),とりあえず,走りの様子も紹介しておきましょう。
まぁ,結論から言ってしまうと,とにかく「重かった」に尽きますが・・・(ーー;)
要約するとこんなお話です。
- 序盤は200Wキープができたものの,後半,徐々にパワーダウン
- 直前のヤビツに比べても遅すぎ
- しかし,パワー分布は去年とあまり変わらず,要するに重かっただけか・・・。
前半(スタート~12km)
例年,飛ばしすぎてしまう序盤ですが,今年はパワーメーター(ペダモニ)がありますので,冷静に200Wキープで走れました。
コース序盤は猛烈に混んでいましたが,Noguさんと縦に並んで,軽快に走ることができていました。
12kmの中間点までは,特に「苦しい」とか「重い」とか感じることはなく,冗談を言いながらも淡々と200Wキープで走れました。
強いて言えば,1合目駐車場(3.4km付近)に,今年初登場した「チアガール」前で頑張りすぎ,パワーが突出している部分がありますが,本能的・条件反射的なものなので許してください(笑)
このチアガール応援はもっとたくさん,できれば1kmくらいにわたってやってほしかったなぁ。いや,もっと言えば,ゴール直前まで前を引いてもらいたかったです(笑)
後半(12km~平坦区間前)
試走の時と同じですが,ヤビツディスタンス(12km)を超えてから,急に脚が辛くなってきました。
パワーグラフでも,12kmを境に,坂道を転がっていくように(登り競技なのに・・・),または我が家の貯金残高のように,パワー値が下がっていくのが分かります。
前半は200Wちょいを維持できているのですが,後半は徐々に・・・。
結局,後半は200Wはまったく維持できず,ずーっと200W未満のサイクリングペースでの走りになってしまいました。
まぁ,よく考えたらFTPが200Wないんだから,当たり前なんですが(笑)
ラスト(平坦区間~登り)
4合目を過ぎると,急激に勾配が緩くなる平坦区間(通称,極楽浄土)。
前述の通り,後半に向けて快調にパワーダウンしていたのですが,運よく,ものすごい「引き」の選手の後ろに着くことができ,おいらは150Wくらいしか出せていないのに,最大41km/hもの速さで走ることができました。
すごいですよね,もう,平地と変わらないです。
しかし,その選手から千切れてしまうと,膨大な乳酸とゴール前の急坂だけが残ってました・・・。
息も絶え絶え,ヨロヨロと一桁km/hでのゴールでした(例年そうですが。笑)
今年のタイムの位置づけ
結局,今回のタイムは自己ワーストの92分でしたが,そのほかのデータも含めて過去7回の参加結果と比較すると,以下の通りです。
参加年 | 2009 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バイク | RHC | LOOK 595 | ||||||
天候 | 快晴 | 曇り | 雨 | 快晴 | 超快晴 | 曇り | 超快晴 | 快晴 |
歴代順位 | 7位 | 2位 | ベスト | 3位 | 6位 | 4位 | 5位 | 8位 |
タイム | 1時間 29分 |
1時間 22分 |
1時間 21分 |
1時間 23分 |
1時間 28分 |
1時間 23分 |
1時間 24分 |
1時間 32分 |
平均心拍 (bpm) |
180 | 181 | 176 | 176 | 177 | 175 | 173 | 173 |
最大心拍 (bpm) |
190 | 190 | 196 | 196 | 189 | 187 | 189 | 195 |
平均ケイデンス (rpm) |
74 | 77 | 82 | 78 | 86 | 81 | 82 | 82 |
極楽浄土速度 (km/h) |
35.8 | 44.1 | 38.2 | 35.5 | 39.9 | 40.3 | 40.9 | 41.1 |
消費エネルギー (kcal) |
1446 | 1451 | 1487 | 1866 | 952 | 1004 | 867 | 1027 |
表彰区分 | 万年ブロンズ | まさかの ブルー |
||||||
平均パワー (NP,W) |
190 | |||||||
アイス購入 (個) |
1 | 1 | 0 | 2(※1) | 2 | 1 | ゼロ! | 1 |
今まで,曲がりになりにもブロンズ賞(75分~89分)の幅に入っていたのですが,ついに,90分を超えたブルー賞になってしまいました・・・(T_T)
なんとか,ギリギリ,7回連続でブロンズ賞でしたが,初めて90分を超えてしまいました。
富士山・ヤビツ比(FYR; Fujisa-Yabitsu Rate)で見てみると・・・
多くのヤビツ&富士ヒルライダーの間で語り継がれてきた(?)「富士ヒルは,だいたいヤビツの2倍」という経験則に基づいてフォトポタ研究所が2014年に発見したFYR。
過去7回と今年のFYRを比べると,こうなります。
参加年 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
①ヤビツベスト | 40:20秒 | 40:12 | 41:51 | 42:47 | 42:40 | 40:36 | 43:50 |
②富士ヒル本番 | 82:33秒 | 81:21 | 83:56 | 88:54 | 83:56 | 84:40 | 92:40 |
③FYR(=②÷①) | 2.05 | 2.02 | 2.01 | 2.08 | 1.97 | 2.09 | 2.11 |
FYR=2.1は高すぎです。ただでさえ今年のヤビツは遅いのに,さらに2.1倍もかかるとは・・・。
今年は,富士ヒル一週間前に,ヤビツ43分50秒というタイム(去年より3分遅い)をたたき出していましたが,これをもとに計算すると,今年のFYRは2.11。
この値(2.11)も過去7回と比べても最も悪い値であり,換言すれば「今年はヤビツでも遅かったけど,富士ヒル本番はそれ以上に遅かった」ということが分かりました!!
分かっても,ちっとも嬉しくないですが・・・(涙)
パワーと比較してみると・・・
去年までは手計算でパワーを求めていましたが,その意外な正確さはこちらの記事で証明されていますので,当たらずとも遠からずの値だと仮定しましょう。
そのうえで今年のパワーグラフと比較すると,意外や意外,今年(92分40秒)のパワーは,去年(84分40秒)と比べてそんなに悪くなさそうなことが判明しました。
あれ? 去年(FHC2016)よりも,今年(FHC2017)の方が少し上回っているような・・・?
ラストスパートの部分で大きな差(去年は何が爆発したんだ!?)がありますが,これだけで8分もの大差がついたとは思えません。
となると・・・
去年と今年でパワーでは大差がないのに8分もの大きな差が出た理由は,おそらく,激増した体重ではないか?と思われます。
平地なら,風向きや先行者の有無などの影響もありますが,ヒルクライムでは(平たん区間を除き),ほとんどが勾配・重力との戦いです。
過去の計算では,おいらの場合,1kgの体重増加で約2分のタイム悪化に結び付きます。
去年のおいらは59kgちょいでしたが,今年は結局63kgという激重体重でしたので,その差は4kg弱。
仮にぴったり4kgだとすると,タイム悪化は「2分/kg × 4kg = 8分」ということで,去年と今年のタイム差に合致します・・・(!)
そうか,DB化(デブ化)が原因だったのか・・・
まとめ
過去最遅タイムとなった,FHC2017。
事前の練習不足(月1回のローラーじゃねぇ・・・)によって,薄々は予想していたので,特に衝撃も悔しさもないのですが,分析結果は予想を裏切っていました。
体力(パワー)の方は去年と違いはなかったのですが,体重激増によってタイムが悪化してしまった可能性が高いことが分かりました。
一進一退,増えたり減ったりの,おいらの体重。ちょうど,富士ヒルのころがピークです(涙)
急激なダイエットはパワーの低下も招くらしいので,来年の大会(出るか微妙・・・)に向けて,ゆっくりゆっくりと,体重を落としていき,いずれは30kg台で夢のシルバーリングを狙いましょう。
次回は,各地で話題炎上となっている,大会運営と今後について紹介です。
(つづく)
仕事あっての自転車とは言えお仕事峠はきついですね。
終わらない峠はないと言いますが(言わないか?)
くれぐれも無理なさらない様ご自愛ください。
当方本日ヤビツに行ってきまして40分切りまで25秒たりませんでした(涙)
とは言え自己ベスト大幅更新できたのは嬉しかったです。