ヤビツ挑戦中のおいら。も~,限界♪
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最近,色んなところで「自転車やってるんですってね♪」と声をかけられることが多くなりました。主に社内の人なのですが,じわじわと(?)自転車バカであることがバレつつあります(笑)
と同時に,坂バカであることもバレることが多いのですが,そのときの一般の方の驚き方といったらものすごく,火星に知的生命体が見つかって,そいつがたまたま自分の会社に勤めているのを知った,くらいの驚きで,まさに異星人扱いです。
スポーツバイクは世の中一般にも知れ渡り市民権を得つつありますが,坂バカはまだまだ「上り坂が好きな知的生命体なんているわけがない!」という認知度のようです・・・。
坂バカ星人 vs. 一般の方々の認識のズレ
自分で言うのもなんですが,自転車で坂を登ることの,いったいどこが楽しいんでしょう?
火星よりもはるかに強い重力に逆らい,呼吸を荒げ,足を攣らせ,大汗をかきつつヨロヨロと登る行為は,世の中一般的には「辛い」や「苦しい」,「できれば避けたい」「絶対避けたい」「フォトポタ日記読むだけで脚が攣る」というネガティブイメージ一色のようです。
ヤビツ蓑毛の一直線坂。このまま山まで登っちゃうんだから,たまらん~♪
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一方,この苦行に目覚めた一部のサイクリストたちは,長い(できれば真っ直ぐな)激坂を目の前に見つけると,そこにあるであろう苦しさに身悶えし,心が震えてしまうのです。
名古木交差点(ヤビツアタックのスタート地点),富士北麓公園(富士ヒルのスタート地点)ではまさにこの心境で,迫り来る苦しさにワクワクし,スタートと同時に「待ってました! ひゃっほ~い!」と飛び出していくのです。
富士ヒルの計測開始ポイント。ここから24kmの上りだ! ひゃっほ~い!
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この差は一体なんなんでしょう・・・?
あらためて,ヒルクライムの魅力ってなんなんだろう・・・?
ヒルクライムは単なる「ドM」ではないか,と言われることが多いのですが,実際のところどうなんでしょう?
4年ほど前にも同じことを考えて記事にしていますが,当時は以下の4つの理由を挙げていました。
- 自分の力だけで1000mもの高さを登れる
- 静かに走れる(山は静かだ)
- 景色がいい(山は景色がいい)
- 「山岳王」みたいで格好いい
まだヤビツアタックを始める前の(正常な頃の)感想ですが,40歳を過ぎた今,自分にとってヒルクライムの何が楽しいのか,あらめて考えてみると,以下の3つの理由に変わっていることがわかりました。
【理由1】途中でやめられないのがイイ!
平地走行と大きく異なり,ヒルクライムでは少しでも力を抜いたら,ハイそこでお終い,となります。
タイムが悪くなるとかではなく,脚を止めて地面に付いたら,仮にそこからうまくリスタートできたとしても心情的にはそこで終わり。全部無かったことになります(と思っています)。
だから,簡単にはやめられません。
くそぅ~,霧のヤビツでo-don君に抜かれた~。でも,止まることはできん!
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登っている間は「く,苦しい,休みたい」という思いと,「脚を止めたら終わりだ」という思いが激しくぶつかり合い,そうやって葛藤しているうちにゴールにたどり着きます。
日常生活では,すぐに途中で飽きて止めてしまう中途半端なダメオヤジなのに,ヒルクライムではどんなに苦しくても最後までやり遂げる,二宮金次郎(?)のような素晴らしい人に生まれ変われるのです。
この変身願望がいいのかもしれません(笑)
【理由2】普段,味わうことができない苦しみがあるからイイ!
「やっぱり,ドMじゃん!」という声が聞こえてきそうですが,いいでしょう,認めましょう(あっさり)
普段の生活で,心拍が180bpmを超えるような激しい苦しさって,まず無いと思います。
健康診断で美人の先生に血圧を測ってもらうときですら,がんばっても(?)120bpmがいいとこだと思いますし,自転車以外のスポーツで,こんなに高い強度で1時間以上もやり続けるスポーツなんて無いんじゃないでしょうか?
湘南国際村。ここは短めだから,ずっと190bpmでもどんとこいだ(^^)
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競泳や陸上もきつそうですが,1時間も泳ぎ続けないですし,マラソンだって180bpmじゃもたないでしょう。
おいらは小中学校は野球部で,日ごろの練習は死ぬほどきつかったのですが,肝心の試合は「休んでばっかり」でちっとも疲れない,不思議なスポーツでした。
攻撃ではバッター・ランナー以外はベンチで休んでいる(休むなんて!)し,守備だってピッチャー&キャッチャー以外は,ほとんど立ってるだけ(おいらはライト)。まぁ,そもそも万年補欠だったからというのもありますが(笑)
普通の人が普通に経験できるであろう苦行の中では,ほとんど最上位の苦しさにランキングされるのがヒルクライムではないかと,密かに誇りに思ってます(笑)
スバルラインのメゲそうに長い直線。1時間半も全力疾走です。
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【理由3】「生きている感覚」を実感できるからイイ!
普段の生活で,自分の心拍や呼吸を意識することって,あんまりありません。
生きている,なんて当たり前のことですし(^^)
ヒルクライムでは,つづら折れのカーブを曲がるたび,自分の呼吸や心拍に耳を傾け,まだイケる(or もうダメ)という感覚を足や心臓に感じながら,ペダルをもう1回,もう1回と回していきます。
ヤビツ中盤。まだまだ脚は回ってくれている。
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宮ヶ瀬湖周遊道路。6.5%? まだまだイケる!!
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そして,ゴール。
限界まで燃え尽きつつ,無事に峠の頂上までたどり着いたときに感じるのは,不思議なことにダイレクトな「生きている感」です。
やってやったぜ!という「達成感」とは少し異なり,たとえタイムが悪かろうと,40分が切れなかろうと関係なく,とにかく,今自分が生きていて,何千回もペダルを回してこれた,という確かな実感です。
死にかけたが故に,生きている感じを実感できるのかもしれません。
なんともバカなオヤジですが,以前,Shigeさんとヤビツ頂上で倒れながら「お互い,生きているねぇ」と語り合ったときに悟りを開きました(笑)
ゴール後は,たいてい,こんな感じになっています(笑)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
これが,44歳の今,ヒルクライムにのめりこんでいる一番の理由だと思っています。
このまま,80歳になっても5時間くらいかけてヤビツに登れたら,もっともっといいだろうなぁ・・・(笑)
理想のヒルクライマー像
以上のフ社研(フォトポタ社会心理科学研究所)の報告のとおり,苦しさを感じながら,同時に生きている感覚を喜んで登っているのが今のおいらのようです。
ちなみに,どんなに苦しかろうが,タイムが悪かろうがかまわない(いや,かまう)のですが,一応は理想のヒルクライマー像も持っています。
大方の人がそうだと思いますが,「がむしゃら」ではなく,すいすい~っと登って行きたいと常々夢想しています。
もっと具体的には,平地を走ってきて,そのままの速度,心拍,ケイデンスで,まるで坂なんて存在しないかのように,スイスイ~っと登っていってしまう自分。
頑張って速いんじゃなくて,最初から遅くならないんです。
フォームはシッティングが理想ですが,仮にダンシングだとしても,ほんとにダンスするように軽やかに,スイスイ~っと登っていく。いや,登るというより,滑っていくくらいに。
ヤビツでダンシング中のおいら。ぜんぜん,滑るようには走れてないけど・・・(^^;)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
フルームみたいにダッシュではなく,一昔前のコンタドールのようにスイスイ~っと。
いつかそんな自分になれたら,と思いつつ,我武者羅(がむしゃら,ってこう書くのか・・・)なダンシングでフレームを痛めながら,蓑毛の激坂で格闘する日々です。
我登る,ゆえに我あり。
むひょぅ~,格好いい!(←バカです)
おしまい
今期は練習不足で記録更新は無理そうだけど,2~3回はヤビツ行きたいな~
SONY NEX-5N + E18-55mm
>LOOK586乗りさん
こんにちは~
本当,坂は楽しいですよね。
ご紹介のHP,楽しいですね~(^^)
おいらも,こちらで紹介したように,同じ計算をやっています。
基本的に同じような計算をやっているようで,
FHCのときの記録で比較してみると,205W vs 203Wでほぼ同じでした。
いつかは本当のパワーメーターがほしいとは思うのですが,
いくらなんでも20万近いお値段がネックですよね。
1/10くらいになればいいのですが・・・。
やっぱり,貧乏人はPowerCalで我慢かな!?