左から、ACアダプタ・本体・マウス。小さ~!
SONY α7II + TAMRON 90mm MACRO F2.8
過去に何度か書いていますが、小さいコンピュータが(異常なほどに)好きです。
で、また、小さなコンピュータを購入してしまいました。
普通、小さくなると価格も高くなるのですが、値段も小さなコンピュータです。
ミニPCバカです
すでに、中学生で「ポケコン」を愛用し始めてたので、いったい、何がきっかけで「小さいコンピュータ」が好きになってしまったのかよくわかりません。
まぁ、普通の人だって、ENIACやPDP11よりも、PC9801の方を選ぶでしょうから、万人に共通の傾向なんでしょう、きっと(チト違うかも)
世界初のコンピュータ、Eniac。重量27トン。
その後、オトナになってからも小さいコンピュータばかり愛用していて、VAIO P、POMERA、ASUS、GPD、ONEMIX、どんどん小さくなってきています。
もちろん、デスクトップ機も小さい方が好みなので、我が家の主力コンピュータは単行本サイズのLenovo ThinkCentre M715q Tinyという、こだわりよう(?)です。
マシンを買い換えました。
しかも、今までより数倍も早い、超高速マシンに。
いやぁ、素晴らしい(^^)
そして、今回、そのLENOVO号すら巨大に見えてしまう、超小型デスクトップ機が登場です。
なぜまたミニPCを追加?
我が家で一番新しい小型PCはおととし購入したOneMix 3。
超小型PC(UMPC)の走りであるGPD Pocket(もちろん所有)よりも少し大きいですが、処理性能は高くてなんでもできるので、単身赴任中は公私に大活躍してました(我が家で2番目の処理能力。といってもCore m3ですが)。
しかし、在宅勤務が続いて持ち出す機会が激減したため、TV録画とWEB会議専用機となってしまっていて、これではあまりにもったいない(意外と高いんです)。
TV録画とWEB会議だけならノートPCである必要が全くないので、新たにデスクトップPC(もちろん小型)を購入してそいつに任せて、OneMix 3をちゃんと活用しよう!ということになったのです。
まぁ、後から考え付いたいいわけですが・・・。
CHUWI LarkBox Pro登場!
利用目的がTV録画とWEB会議くらいで処理性能は全くいらないので(タブレットでもできるくらいですから)、性能は後回しにして、とにかく場所を取らない小型デスクトップPCを探してみました。
具体的には、我が家では最低レベルの処理能力を誇るSurface Goと同等以上であれば問題無いと考えました。
で、見つけたのが、CHUWI社のLarkBox Pro。
だいたい6cm角サイズです。
SONY α7II + TAMRON 90mm MACRO F2.8
見ての通り、6cm各程度の超小型で、かつ、お値段も約16k円と超小型。
主な仕様はこんな感じです。
項目 | スペック | 備考 |
---|---|---|
CPU | Intel Celeron J4125 (2.0-2.7GHz) | そこそこ性能 |
RAM | 6GB | 4でも8でもない、不思議なサイズ |
ストレージ | eMMC 128GB | 実際には、M.2 SSD(128GB)が装填。速いけど、増設できず・・・。 |
OS | Windows 10 | 購入後、Windows 11になりました |
USB | USB3.0 Type A×2 | |
SD | microSDスロット×1 | まず使わないかと・・・。 |
ディスプレイ | HDMI | 珍しくフルサイズ |
電源 | USB Type C経由 | 充電専用 |
サイズ | 61×61×43mm | |
重量 | 127g |
気に入っている点
購入してからはや3カ月。
メインのデスクトップ(Lenovo ThinkCentre)と常時併用して、以下のような業務をお願いしています。
- テレビ録画・保存(BluRayレコーダ→sMedioでダビング)
- テレビ視聴(NHKプラス)
- リモート会議(Zoom、WebEx、Teamなど。統一してくれ・・・)
- リモートデスクトップ(家→会社)
- Raspberry Piプログラミング(SSH経由)
全体的に非常にライトな使い方なので、その分割り引いてみてください。
【〇】処理能力は必要十分
ネット閲覧、TV視聴、リモート会議、リモートデスクトップなど、どれも低負荷なので全く問題ありません。
たまにオフィス系のアプリ(金がないので、フリーのLibre Office)も使いますが、普通に使えています。
Androidアプリ開発(Android Studio)は16GBくらいメモリが必要なので、LarkBox Proの4GBでは重くてどうにもなりませんでした(一応は動きますが、コンパイル作業に膨大な時間がかかる)。
また、グラフィック性能はとても低いので、3DCAD(Fusion360)も警告が出るなどダメでした。
もともと、OneMix 3s(Intel Core m3)で満足してたのだから、まぁ、たいていは大丈夫ですし、普段出先で使っているSurface Goの2倍以上速いので、処理能力上の不満はなしです。
【〇】とにかく小さい!
ACアダプタやマウスより小さいという、圧倒的な小ささで、本当に驚かされます。
見た目も小さいですが、重さもべらぼうに軽く、わずか127gです。
世界最重量?のMS謹製USBハブとの比較。こちら、重量は1kgを超えます・・・!
SONY α7II + TAMRON 90mm MACRO F2.8
ただ、ここまで軽いと、各種ケーブル(HDMI、電源、USBなど)に引っ張られて動いてしまうのが難点です・・・。
デスクトップ機をここまで軽くする必要はないので、文鎮程度の重さがあった方がよかったカモです。
【〇】安い!
LarkBox Proは1.6万円ですから、一家に数個くらい持っていてもいいのでは?と思ってしまうお値段です。
ただ、ソフトは清々しいくらいに何も入ってない、超クリーン状態。メモ帳とペイントしかないです(笑)
MSオフィスを購入したら本体より高くなってしまうので、無料のLibre Officeをインストールして使っています。
仕事はリモートデスクトップ接続で、自宅PC側には基本的には何のソフトもいらなので、特段困っていません(^^)
【△】ストレージは少し難あり
内蔵ストレージは、128GBのeMMC(SDカードをぶっ壊して基板直付けにしたようなもの)。
128GBでは普通使いには問題ないけどTV録画には全く足りないので、幸い、SSD内蔵用のM.2スロット(2260サイズ)があるので、OneMix 3Sと同じように、足りなければそこにSSDを追加すれば良い・・・はずだったのですが?
3月に登場して以来、快適に使えているUMPC(Ultra Mobile PC)のOneMix3。
キーボードも打ちやすく、処理能力も過剰なくらいあり、もちろんストレージ(記憶容量)も十分にあって、とても快適に使えてます。
ただ、OneMix3の大きな特徴である、内部ストレージ増設スロットを遊ばしておくのはUMPC愛好家(?)としては、精神安定上好ましくありません。
そこで、まったく必要がないのですが、ストレージを増強してみることにしました。
ボディを開けてみたら、なんと、すでにSSDが実装されていて空きスロットは無い状態になっていました。
どうも、マイナーチェンジがあったようで、いつの間にか、128GB eMMC→128GB SSDに変更された模様。
下部のふたを開けたら、あれ? SSDが実装されている!?
SONY α7II + TAMRON 90mm MACRO F2.8
転送速度はeMMCよりSSDの方が圧倒的に早いので嬉しいことですが、反面、空きスロットが無くて増容量できないので、手元に余っていた2.5インチHDD(2TB)を適当なケースに入れて、外付けストレージとして使うことで解決です。
HDDの方が大きくなってしまいましたが・・・。
2.5インチHDDをつなぎましょう。本体の方が小さいですが・・・(^^;
SONY α7II + TAMRON 90mm MACRO F2.8
むき出しはアレなので、アルミケースに入れてみました。
SONY α7II + TAMRON 90mm MACRO F2.8
【〇】必要十分なインターフェース
外部インターフェースは、以下が実装されています。
- USB3.0×2個
- USB type C(充電専用)
- HDMI(フルサイズ)
- microSDスロット
背面。電源、USB 3.0×2、HDMI。
SONY α7II + TAMRON 90mm MACRO F2.8
側面。イヤフォンジャックと、なぜかmicroSD。
SONY α7II + TAMRON 90mm MACRO F2.8
USB3.0が2個ありますので、たいていの用途には十分(足りなきゃHUBもありますし)
type Cがあって一瞬喜びかけますが、実は充電専用なので気を付けましょう。
また、なぜか microSDも付いているので、Surface Goみたいに外部記憶として使うのもありかもしれないですが、デスクトップPCに、わざわざ耐久性で劣るmicroSDを使う理由は無いかなぁ・・・。
無駄にフルサイズなHDMIとならんで、LarkBox Pro謎の一つです。
イマイチな点
【△】 冷却用ファンがうるさい
ボディが小さい→ファンも小さい→回転数を上げて風量を稼ぐ→うるさい、というおなじみのパターンです。
うすうす予感はしてたのですが、やっぱりうるさいです。
Amazonの商品紹介ページで「静音」とか「赤ちゃんがスヤスヤ寝ている写真」などが使われていたら、普通は「うるさいですよ。察してくださいね」という意味ですので、これは我慢せねばならんです。
この手のやつネ。各社で使いまわしているような気も・・・(^^;
幸い、我慢できないほどの音ではなく、手元のスマホ簡易モニタで測定すると50~60dB程度でした。
それでも、一人で仕事をしていると気になるレベルなので、机上ではなく、床に置いて使っています。
バカでかいゲームPCとかだとサマになるのですが、こんな小さいサイコロPCを床置きするのは、なんとも不格好ですがしょうがないなぁ・・。
だいたい、50~60dBくらいでした。
【△】 分解しにくい
パソコンを買ったら、まず分解しないといけないですね(たぶん違う)。
しかし、LarkBox Proは校倉造(あぜくらづくり)のように、縦方向に積み上げた構造で、デスクトップ機にしては分解がしにくくなっています。
一番熱いCPUやFANを最上部に置くなど、よく考えられた作りだと思いますが、上下ユニットを細いケーブルで接続するため分解がしにくく、一度、静音ファンに交換しようとしたら、CPU・ヒートシンク間のサーマルパッドを破ってしまいました・・・。
やむを得ず、すこし高級なサーマルパッドに取り替えたら、ファンの稼働状況が少し改善された気がします(^^;
意外と分解が難しく、サーマルパッドが破けてしまいました・・・(><)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
【△】 軽すぎる・・・
デスクトップPCなので、軽さはあまり必要ないと思われます。
スペースを有効活用すべく小型化はありがたいですが、持ち歩くわけではないので100g台まで軽くする必要性は感じません。超軽量ダウンヒルバイクみたいな・・・
逆に、軽すぎるせいで、フルサイズHDMIの太いケーブルに引っ張られて移動してしまうので、ちょいと不便。
一応ゴム足は付いているのですが、なんせ100gでは滑り放題になってしまいます。
むしろ、ボディ全体をアルミ(いっそ、純銅)で作って、重く、冷却性能を上げてもよかったかもしれません。
まとめ
ミニPC好きもここまで来てしまったか、という感慨。
一応デスクトップ機なので、モニタやキーボードは心配する必要がなく、処理能力や拡張性が気になるところですが、サブ機として使うなら、十分使える能力です。
もし在宅勤務で、もう一台パソコンほしいなぁ、なんて方はこれいかがでしょう?(^^)
いっそ、本体下部にマウスを合体したら面白いかも・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
Shiroさん:
お尋ねします。
本記事中の「購入後、Windows 11になりました」はShiroさんのLarkBox ProがアップデートにてWIN10からWIN11になったのでしょうか?
それとも最新の物はWIN11で販売される、と言う事でしょうか?
私のLarkBox Proで「WIN11化出来るかの確認」とか出て実施してみたら、何かが足りないので云々、と言われてしまい、PCには疎くて良く分からないのでそれっきりにしてしまっています。
助言をお願いします。