真ん中がOneMix 3、右はSurface GOです。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
自転車用ライトと同様、定期的に増加していくShiro家のミニパソコン。
生まれつき(んなアホな?)小さいコンピュータが大好きで、今年もその癖というか病(やまい)は治らず、1台追加となりました。
しかも、手持ちのミニミニパソコンとほとんど見分けがつかないような・・・?
8.4インチのミニPCが必要、ゼッタイに!
2020年4月現在、主力で使っているノートパソコンはMicrosoft Surface GOです。
軽い(765g)、画面がキレイ(10インチPixelSense)、ほどほどの性能(Pentium GOLD、NVME SSD)ということで、ほとんど不満がありません。
大学進学に合わせてSurface PROを長男坊に譲ったので、我が家の主力PCです。
単身赴任を初めてまもなく2年。
単身には慣れてきたのですが、異様に出張が多い日々に苦労し続けています。
非力なヒルクライムサラリーマンとしては、少しでも出張荷物を軽量化しようと日々努力してきましたが、ここでまた、大きく軽量化に舵を切ることになりました。
まぁ、PCを新調しただけですが・・・(^^;
しかし、狭い会議室での打ち合わせ時など、人との距離が近い際には10インチの小さいSurface GOでも若干大きく、議事録打ちならまだしも、Yahoo!ニュースを見てサボるには勇気のいる大きさです(笑)
いっそ、超ミニPC(UMPC; Ultra Mobile PC)のGPD Pocket様もいらっしゃるのですが、さすがに7インチサイズは字が小さすぎるのと、キーボードも限界まで小さいので長文を書くにはしんどいところがあります。
出張先での仕事が多くなり、カフェに行く機会も激増しているのですが、最近のカフェでは、多くの人がパソコンを使って何かをしています(自転車ブログでも書いているのかな・・・。違)
その多くがApple社のMacBookであり、特にスタバに至っては、入店の条件になっているのか?というくらい、MacBook率が限りなく100%に近い状況です。
確かにアルミボディで薄くて格好いいですが、重くないですか? デカくないですか?
そんな、MacBookの尋常じゃない大きさと重さに嘆いているあなたにぴったりのパソコンがあります(^^)
GPD Pocket(左)は小さくていいのですが、キータイプがしんどいのです・・・。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
まぁ、そういうちょっとした(?)欠点はUMPCを偏愛する条件の一つにもなるので問題ないのですが、GPD Pocketは「バッテリー管理がいい加減」という致命的な課題(急にゼロになったり満充電になったり・・・)があります。
そこで、新しいUMPCの購入にあたっては、以下を条件に探してみました。
- 画面サイズは8インチ程度(7や9はダメ)
- タイプしやすいキーボード
- バッテリー管理がちゃんとしている
- 処理能力(CPU、メモリ等)はどうでもいい
まぁ、そんなに対して豊富な選択肢があるわけではないUMPC市場なので、ほとんど悩むことなく、ONE-NETBOOK社の『OneMix3』に決定です。
ONE-NETBOOK社の『OneMix3』
かつてはGPD Pocketのパクリと笑われた、元祖「OneMix」。
どこからどうみてもパクリでしたが(笑)、それを承知で、いつの間にか本家を超えてしまうのが、今のチャイナメーカー。
OneMixも、元祖、OneMix2、OneMix3とシリーズを重ねるにつれ、GPDを超えた感があります。
- 仕事をするのも、フリをするのにも最適な8.4インチ
- タッチスクリーン
- Surface Pen対応(こちらもパクリ? まさかの4096段階筆圧対応)
- 液晶を裏返せるYOGAスタイル機構
- 十分過ぎる処理能力(core m3、NVMe SSD256GB)
- やたらと高い拡張性(USB A、USB C、Micro HDMI、microSDXC、まさかのM.2スロット!)
というわけで、要求仕様は完全に満たしており、また、例によって某林檎社の計算機にそっくりの質感で作られているところもポイントです。主な仕様は以下の通りです。
上がGPD Pocket、下がOneMix3。ちょっとだけど、大きな差なんです。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
項目 | GPD Pocket | OneMix3 | Surface GO |
---|---|---|---|
CPU | Atom X7 Z8750 2.56GHz |
Core m3 8100Y 3.4GHz |
Pentium GOLD 4415Y 1.6GHz |
Graphics | Intel 405 | Intel 615 | Intel 615 |
ディスプレイ | 7インチ 1920×1200 323 PPI |
8.4インチ 2560×1600 358 PPI |
10インチ 1800×1200 217 PPI |
タッチ | 5点タッチ | 10点タッチ | 10点タッチ |
メモリ | 8GB | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB eMMC | 256GB SSD | 128GB SSD |
セキュリティ | 無し | 指紋認証 | 顔認証 |
キーボード | ピッチ16mm バックライト無し |
ピッチ18.2mm バックライト |
ピッチ17mm バックライト |
ポインティング | スティック | 光学式 | トラックパッド |
インターフェース | USB C(PD) USB A Micro HDMI イヤフォン |
USB C(PD) USB A Micro HDMI microSDXC M.2 内蔵スロット マイク |
USB C microSDXC Surface Connect イヤフォン |
カメラ | 無し・・・ | 無し・・・ | フロント(500万) リア(800万) |
冷却ファン | あり(うるさい) | あり(静か) | 無し |
重量 | 480g | 650g | 765g |
左から、Kindle、GPD Pocket、OnxMix3、VAIO P、Surface GO。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
ONEMIX3登場!
購入は2月だったのですが、なぜか20%オフの安売りで入手できました。
13~14インチくらいの普通サイズだと、2~3万円から格安ノートPCが買える時代ですから、結構な割高感がありますが、それもUMPCを愛でる理由(?)なので我慢しましょう。(あぁ、これでまた、カーボンクリンチャーホイールは遠のいた・・・)
お気に入りポイント
2カ月ほど公私混同で使っていますが、おおよそこんなところが気に入っています。
- キーボードが打ちやすい
- GPD POCKETと比べるとかなりキーピッチが大きい(16mm→18.2mm)なので打ちやすく、ブラインドタッチでもほとんどミスなしです。ただ、キー配列が特殊なので工夫は必要(UMPCあるある)
- バッテリー管理がちゃんとしている(当たり前ですが・・・)
- 激減したり、急に満充電になったりしません(笑) 普通にメモやブラウジングをし続けて4時間ほど持ちます。もう少しだけスタミナがあると、なおいいのですが。
- 画面が自動回転
- スマホやSurfaceなどと同じように本体向きに合わせて画面が自動で縦横回転します。地味ですが、写真閲覧するときなど便利です。
- インターフェースがやたらと充実
- USB C(PD)で充電しながら、USB Aで外部HDDと接続し、micro HDMIで外部モニタで表示などが普通にできます。ポートが少ないSurfaceシリーズの数倍、ポート類があります。
- ストレージが超余裕
- 標準で256GBのSSDが内蔵されていますが、それ以外にmicroSDXCスロットがあります。さらに、超謎ですが、マザーボード上にM.2スロットがあってSSDを増設できます。
- 顔認識より快適な指紋認証
- Surface GOはカメラでの顔認識ですが、OneMix3は指紋認証です。顔認証は照明の具合や距離などで失敗もあるのですが、指紋認証は精度が高く、センサーに触れれば確実にログインできるのでとても便利です。
- フットプリントがとても小さい
- 背中に生えた足で支えるSurfaceと違い、普通に自立するクラムシェルですから、机上の専有面積(フットプリント)は本体サイズのみ、コンパクトに置けます。キーボードを裏返すと、さらにコンパクトになり、ランチ時に朝ドラを見るのに重宝してます(^^)
- 十分すぎる処理能力
- 長年UMPCを愛用してきたため、処理能力は低くて当たり前と思っている節があり、超低処理能力のSurface GOですら不満はありませんでした。しかし、OneMix 3はCore m3(8100Y)という石ころが使われており、驚いたことにShiro家モバイルPCでは最速でした。
ボディ右は、USB A、USB C、microSDXC。反対側にはMicro HDMIもあります。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
ピッチの大きいキーボードは打ちやすい。右上の平らな部分が指紋センサー。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
画面はグイグイ曲がります。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
最後は裏返しになって、タブレット形状に。キーボードは無効化されます。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
こうやって置くと、すごく狭い場所でもTVが見られます。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
イマイチな点は?
課題が多いのが当たり前の(?)UMPCですが、OneMix3もちゃんと課題はあります。
2か月使ってみて、イマイチな点はこんな感じ。
- ポインティングディバイスがイマイチ・・・
-
たいていのUMPCでの泣き所がポインティングデバイス。OneMix 3は表面をこすって操作する光学式ポインターです。
通常操作はすぐに慣れるのですが、ドラッグ操作はほとんど不可能です。
親指でボタンプレスしながら、人差し指で正確に運ぶなんて・・・無理です。結局、Surface Arc Mouseを持ち歩いています(^^;
- ディスプレイ品質がイマイチ・・・
-
8.4インチの液晶ディスプレイは2560×1600ドット(358PPI)というトンデモなく高い解像度を誇ります。しかし、高品位ディスプレイが売りのSurfaceと比べると、バックライトが暗くてチト残念です。
見比べなければいいのですが、Surfaceと並べると「本当に輝度MAXなの?」です。
- 意外と重い・・・
- サイズは小さいのですが、重量は意外とあってズシッと650gもあります。10インチのSurfaceが100g増しですから、小さい分だけもっと軽くできないものなのかなぁ・・・?
- カメラを内蔵してほしい!
- Surface GOはフロント・バック両方にカメラが付いています。スマホよりでかい画面で確認できて重宝していたのですが、OneMix 3にはカメラが無い(GPD Pocketも無し)のがチト残念。
真ん中の黒い■が光学式センサー。ドラッグ操作はかなり難しい・・・。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
右端(Surface GO)と比べると、やっぱり暗いんだな・・・。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
どこかにカメラ、付けられなかったのかなぁ・・・。
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8
まとめ
GPD Pocketより再燃した感のあるUMPC(Ultra Mobile PC)ブーム。
当初はしょぼいスペック(それが愛される大事な要因なのですが)のUMPCが普通でした。
しかし、いつの間にかハイスペックな機種が増えてきていて、OneMix3シリーズもCore i7というトンデモないスペックのモデルまであります(m3の数倍速い)
外部モニタをつなぎ(HDMIでも、USB Cでも)、キーボードやマウスをBluetoothでつなげばデスクトップ機としても十分使える処理能力です。
GPD Pocketを「1」とした、Shiro家の主要PC処理能力。
あとは、液晶がもうちっと見やすくなれば言うことないんだけどな
来年を待とう(また増えるの!?笑)
次回は、ストレージ増設(SSD追加内蔵)を紹介予定です。
充電器、ポータブルSSD、USBハブ、マウス、ペン。結局、持ち物増えてますが・・・(笑)
SONY α7II + TAMRON 28-75mm F2.8