A,T,G,C(アデニン,チミン,グアニン,シトシン)。この4つの塩基の並びで遺伝が決まる。なんとも,単純だけどすごいですよねぇ・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
学生のときの専攻(一応,情報処理工学科だったりします)とは全く関係無いのですが,なぜか,進化論に興味があります。
なぜ学生のときに選ばなかったのか不思議でしょうがないのですが,社会人になってから急に興味が出てきてしまったのだからしょうがない。
そんな,にわか進化論ファン(?がいつも不思議に思っていることを一つ。
人類の進化って止まってしまうんでしょうか?
ヤビツ自己ベストはなぜ伸びないんでしょうか?
どうなんでしょう? ダーウィンさ~ん!
進化の原動力は,突然変異と自然淘汰
詳しい人が読むと「違ってるよ!」と言われるかもしれませんが,おいらが理解している「進化」の仕組みはこんな感じ。
- 親から子に,遺伝子を通じて形質が引き継がれる
- 親の行動や努力は,遺伝子には影響しない
- 遺伝子の複製ミスなどで,子には大きな個体差が発生することがある(突然変異)
- 子に起きた変異には,生存に有利な変異と不利な変異がある
- 運良く有利な変異を得た子は,生き残りやすい
- これを繰り返していくことで,徐々に環境に有利な者が生き残っていく(自然淘汰)
ランダムに変化し,有利な変化をした者が生き残っていく。
生物という「入れ物」を使って,環境に適した優秀な遺伝子をどんどん純粋培養していっているような感じ。
すごいですよね。
たったこれだけの仕組みで,だいたいの進化の仕組みを説明できちゃうのですから。
科学未来館で見かけた,DNAをデコードしてタンパク質が作られる説明看板。カワイイ~(^^)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
で,おいらはどうなってる!?
生物が進化していくためには個体差が大きくなる(突然変異)だけでは不十分で,環境に適していない個体には死んでもらわないといけません(正確には,子孫を残さなければいいので,配偶者に選ばれなければいい=性選択)。
しかし,現代では,ちょっとくらいの個体差では「早死にする」「子孫を残せない」ということは,あまり無いと思います。
例えば,おいらは以下のような「生存に不利な条件」が揃っています。
- 目が悪い(視力0.1に加えて赤緑色弱)
- 足が遅い(長距離はまずまずだけど,短距離は致命的に遅い)
- 血圧が低い(上80/下40だから,朝起きれない)
- 極端な寒がり(気温15℃を下回ると活動停止)
- 極端に腹減り(胃が小さい?)
- ガングリオン(冬は,走るどころか徒歩ですらキツイ)
- 重い荷物を持てない(腰が弱い)
原始時代なら数日で死にそうですし,江戸時代でも長生きはできなさそうです(笑)
おいらの左膝の断面図。こんなの抱えてたら,走れないよなぁ・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
一方,おいらが得意なのは以下のような点。
- ヒルクライムは少し早い(軽量フレーム,軽量ホイール,軽量タイヤが必須)
- 長距離は少し早い(自転車限定。ガングリオンの影響で,足で走るのは不可能)
- ブログで長文を書くのが得意
- キーボード入力が猛烈に速い
- ガジェット類が大好き
というあんばいで,原始時代や江戸時代に限らず,あらゆる時代において,生存に役に立ちそうもないものばかり。
原始時代で「キーボード入力が速いぜ!」とか,江戸時代で「軽量ホイールがあれば凄いんだぜ!」と言ってもねぇ・・・。
人類は進化しているんだか,退化しているんだか・・・?
なので,こういう個体(=おいら)は早死にしてもおかしくないのですが,幸か不幸か,現代の日本ではこんな人でも,手厚い社会保障制度や様々な仕組みによって,少なくとも47歳まで無事に生きてくることができました。
そして,これらの形質の大部分は,最近,自転車にも目覚めつつある次男坊にも受け継がれています(すまんねぇ・・・)
これじゃぁ,なかなか進化しないですよねぇ。
まとめ(られない)
(いつものように)長々と書いてしまいましたが,結局のところ,最近のおいらがヒルクライムで記録更新できないのは,個人の努力不足ではなく,現代の高度な文明社会・社会保障制度によるところが大きいということです。
ヤビツで自己ベストを更新するためには,後ろからマンモスが追いかけてくるとか,そういう,もっと命に関わる凄い事態が起きないとダメなんだなぁ,きっと。
スバルラインを,おいらそっくりの格好で登る次男坊。そもそも,ドMなところが遺伝か!?(笑)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
というわけで,ヒルクライムシーズンの前半が終わったのに,タイムがちっとも向上しないダメライダーの,明らかに誤った進化論のお話はここまで。
さ,明日ものんびり走ろう(←ダメじゃん!)
おしまい(^^)