『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング』ジェイムズ・ウィッツ著

世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング:ツール・ド・フランスの科学

久しぶりに、とても面白い自転車本でした。

タイトルの通り、世界最高のサイクリスト(特にツールの有名選手)達が、どのようなトレーニングをしているのか、どんな食事をして、どうやって休んでいるのか、最先端の選手・チーム・サイエンティストたちの取り組みが紹介されています。

ただ、「自分のトレーニングの役に立つか?」と言われると、たぶん役には立たないと思います。

役には立たないけど、楽しい、読み物です(^^)



楽しい(&目新しい?)、自転車読み物

今までのトレーニング関係の本は、超エリート向け(「パワートレーニングバイブル」等)か、超初心者向け(メニューが2、3個書いてあるだけ)とかがほとんど。

本書は、そのどちらとも違う、読み物系(?)のトレーニング本。

具体的なトレーニングメニューや栄養管理などは書かれていませんが、世界トップレベルの選手(タイトル通り、ツールドフランスの選手たち)が、どういうレベルで取り組んでいるのかを垣間見ることができ、楽しい読み物です。

内容は実に多岐に富んでいます。

  • パワートレーニングの歴史
  • 栄養管理、補給の仕方
  • 高地トレーニング
  • バイクのエアロ化
  • ウェアやヘルメットのエアロ化
  • 暑さとへの対応方法
  • リカバリー法、 などなど

ただ、どのコーナーも基本的には「世界最高のプロは、こんなすごいことに取り組んでいるんだよ」という紹介であり、「じゃぁ僕も(わたしも)やる!」とすぐにできるようなものではなく、また、そのやり方が示されているわけではないので、やはりここは、素直に読んで感心するのが、本書の正しい読み方です。

先日のZWIFT。ものすごい塊で走る選手たちに抜かれました・・・。

先日のZWIFT。ものすごい塊で走る選手たちに抜かれました・・・。(本文とは関係なし)

自分として読んで面白かったのは、こんな記事でした。

  • トップ選手のFPTのレベル
  • リーダージャージはオーダーメイドじゃないので、序盤で着ることになるとデメリットも
  • 高地で苦しい思いをするのが高地トレーニングではない
  • UCIのルールが非常に厳しいのでメーカーとイタチごっこになっている
  • 最新のエアロ技術(どのくらいのアドバンテージが得られるか、タイヤの太さはどうかなど)

他にも、ツールの期間中は毎日膨大な量の食事(もちろんチーム指示による)を採り続けないとならず、ツールも終盤になってくると「ようやく、過剰に食べなくていい日が来る・・・(喜)」という開放感があるという話には笑ってしまいました。

その一方で、レースに向けて絶食していくなど、とにかく食事にも支配される競技なんですねぇ。

役に立つか・・・な?

amazonなんかの書評を見ると、

  • 最先端のトレーニング手法が分かり、最高に役に立つ
  • 具体的なトレーニング法・メニューが無くて、全く役に立たない

という感じで、評価は両極端に分かれています。

で、自分の感想は冒頭に書いた通りであり、この両者の感想を合体して「最先端のトレーニング手法が分かってとても面白いけど、自分の役には立たない」というものです。

極限、限界の努力を重ねる世界最高レベルの選手がやっていることは、少し前のたとえでいえば、「SPEEDO社の水着とMIZUNOの水着で悩む」ようなものであり、我ら一般人は、「それ以前に、泳ぎをマスターしましょう♪」です。

逆に、すでに実業団やプロで頑張っている人なら、この本の程度のことなら知ってて当たり前だと思われますし、たかだか3000円の書籍で学ぶ知識ではないと思います。

最近はTREKに乗っています(^^) ちゃんと、Segafredoのロゴまで描かれている・・・。

最近はTREKに乗っています(^^) ちゃんと、Segafredoのロゴまで描かれている・・・。

なので、この本は以下のような人におススメかと思います。

  • 自転車関係の読み物が好きな人
  • 来年のツールをもっと楽しく見たい人
  • ちょっとした自転車蘊蓄(うんちく)を仲間に自慢したい人

自分は3つ全部に合致したので、十分元を取れましたが、トレーニング目当ての人だと「金返せ~!」になると思いますので、ご注意を~

トレーニング手法の紹介が目当ての人は、以下の定番2冊を読めば、げっぷが出るくらい十分かと思います。

もちろん、2冊とも持っており、まさにバイブルです(^^)

おしまい。

パワー・トレーニング・バイブル

サイクリスト・トレーニング・バイブル

(おまけ)読み始め時のコメント(2018.9.2)

世界のトップサイクリストたちのトレーニング手法や理論を垣間見れます。直接的な方法やメニューの紹介はないですが、考え方や歴史を理解する読み物として面白いです。

まだまだ、1/10も読んでいないのですが、トレーニング(主にパワートレーニング)の発達や背景などが語られ、とても楽しく読めます。

たまに、ツール選手の裏話なんかも載っています。

プロ選手のFTP(実効的出力閾値。こと出力に関する限り、“実効的出力閾値”と“閾値”は同義と考えて差し支えない)は門外不出の秘密だが、ブラッドリー・ウィギンスの実効的出力閾値は440ワットから460ワットの間だといわれている。

・・・略・・・

また、外部に流出した2015年のツールの写真には、420ワットというアルベルト・コンタドールの出力が写っていたといわれている。毎週5時間から7時間トレーニングする熱心なホビー・サイクリストの出力は、250ワットを下回る程度だろう。

『世界最高のサイクリストたちのロードバイク・トレーニング』 p.19から引用。太字は拙者

最高でもFTP240Wしか出なかった、不熱心なサイクリストです・・・。

最高でもFTP240Wしか出なかった、不熱心なサイクリストです・・・。

SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G

昨年秋から半年間も、週5時間くらい頑張ったのに、240Wしか出せませんでした・・・(涙)

読み進めるうちに、涙が出てしまうかもしれませんが、頑張って最後まで読んでみます。

読了したら感想書く予定ですので、しばしお待ちを m(_ _)m

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コメント

  1. 名前:Shiro 投稿日:2018/10/25(木) 22:43:37 ID:fb4249076 返信

    あり? 10→11s化って、フリーボディの根元を削ったりしないと装着できない、と思っていました。

    スペーサーを外すだけで付いちゃうもんなんですか!?!?

    ・・・が、特に11速の必要性がなく、むしろ9でもいいのではというくらいなのですが(^^;

    でも、いずれ10速パーツが手に入らなくなると思うと、いつかは歩む道なのかなぁ。

  2. 名前:sramred 投稿日:2018/10/24(水) 07:33:54 ID:fce79e993 返信

    ううぅぅ
    また本を買わねばいかんのかw
    kindle版の方が若干安いか…

    Dura STI 破損を見てもっと古い 10s SRAM に限界を感じ、11s化に手を染めてしまったのでお小遣いが…

    神のお告げには逆らえまへんw

    • 名前:Shiro 投稿日:2018/10/25(木) 20:50:50 ID:eff5a6cf4 返信

      トレーニングにはほぼ役に立たない気がしますが、とにかく、世界最高レベルの選手たちの必死の取り組みがみられて面白い本です。

      一度読み終わりましたが、また読んだりしています。

      11s化ですか!!!

      リアホイールはやっぱり作り直しになるのでしょうか?
      それさえなければ、踏み出してもいいんですけどねぇ・・・ 

      • 名前:sramred 投稿日:2018/10/25(木) 21:47:13 ID:8fe628617 返信

        え?
        リアホイールはスペーサー外してスプロケ替えるだけ、
        さらにはクランクも10sそのままですw

        • 名前:ばしばし 投稿日:2018/10/26(金) 08:35:12 ID:5d01b8868 返信

           私も2年ほど前だか、sram force 10S の右レバーがポキリと折れてしまい、それを期にsram red 11Sに変更しました。ホイール、クランクは勿論ですが、FD、RDも10Sのまま変更せずそのまんまです。それなりの方が乗ると気になるのでしょうが、素人が乗っている分には特に不満もなく使えています。

          • 名前:Shiro 投稿日:2018/10/30(火) 00:28:04 ID:38ca13a5b

            調べてみると、手持ちのレイノルズホイールのハブ(DT-Swiss)は、11s用のフリーハブボディに交換できるみたいです。

            が、それだけで1万。
            STI、チェーン、RDも交換するとなると、さすがに厳しいですねぇ・・・。
            そもそも、現状の10速ですら持て余していますし(^^;
            なんとかして復旧にこぎつけたいところです。

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