これが何の写真かわかる人は、相当の混合栓マニアに違いない・・・(?)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
久しぶりの、家庭内DIYネタ。
おそらくフォトポタ日記初の(?)、水回りネタです。
築15年ともなると、いろいろトラブル続出ですが、それなりに楽しんでいます(^^)
水回りトラブル激増中!
Shiro家では、いわゆる「水回り」のトラブルが多発しています。
まぁ、築15年にもなればいろいろ出てくるものですが、令和になってからだけでもこんな感じで日々トラブルです。
- 温水器の減圧弁が劣化して漏水(→メーカー修理)
- バスタブの栓が閉まらなくなり風呂が空っぽ(→自分Oリング手配、自分で修理)
- 水槽用フィルター(カメタロウ用)が回らなくなる(→インペラー手配、自分で修理)
- エアー供給ホース(熱帯魚水槽用)が外れて床上浸水(→逆止弁装着。基本なのですが・・・)
- 洗面所の混合栓から水漏れ(→今回のお話)
1か月前のトラブル。減圧弁から水が噴き出して、内部回路もめでたくご臨終。
設計が悪いのでは・・・?
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
今回紹介するのは、5の混合栓水漏れ修理。
シングルレバー式で、温水と冷水を調節してくれる便利なものですが、レバーの付け根あたりから水漏れするようになりました。
水漏れスピードはゆっくりですが、朝になると洗面台が水びだしになってるので、夜寝る前に元栓を閉める必要があり、イマイチ気が乗らないのですが、重い腰を上げて修理することにしました。
ちゃんと拭いても、朝起きるとこんな感じで水浸し・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
毎晩、元栓を閉めて寝なくてはならなくなりました・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
混合栓の型式がわからんよ~
我が家の洗面台は、ノーリツ製。
混合栓の型式が分かれば補修部品を手配できると思うのですが、これがまた大変。
新築時の取扱説明書に書いてないか?と思ったのですが、記載なし。まぁ、ユーザー向け説明書にそんなもの書かないのが普通なので、あきらめてノーリツのウェブサイトを漁ってみたのですが、こちらにも記載なし・・・。
「ならば実物で確認」と見てみるのですが、混合栓の壁面側に型式らしき文字がシールで記載されているのですが、隙間が狭すぎて目視できません。
デジタル一眼レフ(SONY α7 II)では大きすぎて到底無理なので、コンデジ(SONY RX100m2)にしてみても、やはり狭すぎてまともに撮れません。
この位置に、型式らしきシールが貼ってあるのですが、ギリギリ読めない・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
そこで、混合栓の背面に手鏡を置いて反射させて撮影し、パソコン上で加工(左右反転、コントラストアップ等)してみると、なんとか、「KVK」という文字がギリギリ読み取れました!
手鏡を置いて、反射させて撮ってみると・・・?
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
おぉ、「KVK」という暗号が読めました! で、これって何?
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
さっそく、「KVK 混合水栓」でググってみると、KVK社は水栓業界(?)では有名なメーカーであり、大手各社のキッチン・洗面台・バス等に採用されていることが判明。
さらに調べると、ノーリツは混合栓を自社生産してなく、KVK社のブツを使っていそうなことが判明し、ようやく、Shiro家の混合栓も型式がわかりました。
いやはや、前途多難で、やる気が出てきました(^^)
いろいろ必要
混合栓の型式がわかったので、内部ユニット(カートリッジ、PZKM110A)を発注して、新品に交換することにしました。
混合栓を分解するにはウォータープライヤーのようなものが必要なのですが、あいにく我が家にはありません。
試しに、でっかいモンキーで挟んで混合栓上部蓋を回してみたのですが、混合栓全体が共回りしてしまい、まったく分解できませんでした(><)
そこで、以下の工具・部品を購入することにしました。
- シングルレバーカートリッジ(KVK純正:PZKM110A。3,900円)
- カートリッジ取り外し工具(KVK純正:PG26。600円)
- 片口メガネレンチ (38mm、1,700円)
左から、デカレンチ、取り外し工具、混合栓カートリッジ。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
38mmという、一生使いそうにもないドデカいレンチと、混合栓の共回りを防ぐための特殊工具です。
取り外し工具の方は、混合栓にある穴に引っ掛けて回らないようにするためのもので、用途としては、スプロケット交換時のあいつにそっくりです。
あいつ。もう13年も使っているので、十分元取ったかな?(^^)
Nikon D70 + SIGMA 50mm MACRO F2.8
交換ユニット、取り外し工具、デカレンチ、と必要なものはそろいましたので、あとは作業するだけです。
ものすごく簡単だけど、ものすごく大変
混合栓を分解して内部ユニット交換するのは、こんな簡単な手順です。
- 元栓を閉める
- レバーを外す(トップキャップ内にビス)
- 混合栓上部の蓋を外す
- 内部ユニットを新品に交換
- 混合栓上部の蓋をする
- レバーを装着する
- 元栓を開ける
- ツマに報告する(報酬ゼロ)
1~2、6~8は年末大掃除等で慣れてますが、予想外に大変だったのは3の「混合栓上部の蓋を外す」という作業。
事前調査時(でっかいモンキー)にも「固いなぁ」とは思っていたのですが、15年分の水アカ等による固着パワーは尋常ではありませんでした。
ツマに取り外し工具を使って混合栓本体を押さえてもらい、自分はデカレンチで上部蓋を全力で押し込んでもダメで、巨大ゴムハンマーで叩いて、ようやく、ほんの少しずつ緩んできました。
取り外し工具、デカレンチともに「1回しか使わないし、もったいなかったかな?」と思っていたのですが、これらがなければ絶対に分解できなかったウルトラ必須工具でした。
こうやって、混合栓本体を押さえます。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
取り外し工具を時計回り、デカレンチを反時計周りに押すも、なかなか回らず・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
巨大ゴムハンマーでデカレンチを叩いて、ようやく蓋を外すことができました。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
分解ができてしまえば、あとはご臨終寸前のカートリッジを引っ張り出し、新品と交換するだけです。
こちらの作業は特段難しいことはなく、あとは、分解時と逆の作業をして修理完了。
修理時間の大部分が「蓋を外す」に費やすという、すごいんだか、なんだかよくわからない作業でした。
ご臨終寸前だった、カートリッジを取り出し。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
左が新品、右が取り換え前。微妙にランニングチェンジしている模様。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
取り付け時は向きに気を付けましょう。「前」が前です。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
蓋をして、レバーを取り付けて、作業終了!
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
まとめ
修理が終わった混合栓を使ってみると、「動きが重い!」という感想。
15年も使い続けていると、いろんな部品が摩耗してユルユルになっていたようで、新品の動きはかっちりとした重さがあるのが新鮮でした。
修理完了! もう、お漏らし無し!
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
もちろん、混合栓からの水漏れは解消。
修理に要した費用は約6,000円(+人件費?)ということで、作業を楽しめた上に、専門業者にお頼みするよりお安いということで、楽しい休日DIYでした。
あと、2~3回交換すると、工具代も元が取れるかな・・・?(^^;
水廻りは専用工具が必須になるのでDIYは大変ですよね。
ワタシもトビ口のレンチとか、3年に1回すら使わない工具が何点か持ってます。
しかもきちんと組み付けないと水漏れすると大ごとになりますし^ ^;