初めて,黄色いオニギリを持ってヤビツに登りました(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
先週末,ペダリングモニター導入後,初のヤビツに行ってきました。
右脚の肉離れの症状は改善されないし,気温はとても低くて,満足にヒルクライムできる状況ではないのですが,世界中を敵に回してもかまわない覚悟(超オーバー)で登ってきました。
それほどまでにして登りたかった理由は以下の3つ。
- FTP(Functional Threshold Power)を測ってみたい
- 簡易パワー計算の精度を検証してみたい
- 一定パワー走行をしてみたい
さて,この3つのやりたかったことは,うまくいったのでしょうか・・・?
一応,今回のタイムアタック仕様をメモ
今回は記録目当てではないのですが,一応,タイムアタックの仕様をメモしておきます。
挑戦日 | 第12回(10月10日) | 第11回(8月16日) |
---|---|---|
天候 | 曇り (かなり寒い&強風) |
晴れ (かなり暑い) |
スタート地点までの アプローチ |
伊勢原運動公園まで車載 (片道10km) |
オール自走(往復約40km) |
同伴者(車?) | なし | |
フレーム | LOOK595 | |
ホイール | F: Reynolds MV32T UL R: FFWD F4R type R |
|
タイヤ | F: Vittoria CORSA CX3(7.8bar) R: Vittoria CORSA CX3(8.0bar) |
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ウェア(上) | Rapha Short Sleeve Brevet Jersey | |
ウェア(下) | MAVIC ビブショーツ | |
荷物 | ネックウォーマ,アームウォーマ,レッグウォーマ | なし |
主なポカ | なし | デジカメのメモリ入れ忘れ |
主な作戦 | 一定パワー | なし |
新兵器 | ペダリングモニター 新型アクションカム |
なし |
体調 | 右脚がかなりダメ | まったく坂を上っていない |
体重 | 61.5kg | 60.5kg |
モチベーション | データ取りなので淡々と | かなり低い。上り切れたら奇跡 |
特別なことはありませんが,前回(8月16日)に比べると気温がかなり低く,ネックウォーマ,アームウォーマ,レッグウォーマのウォーマトリオなどを装着していて,タイムアタック時には全部外して背中のポケットに入れたので,背中がパンパンでした(笑)
また,スタート地点である名古木交差点の時点で,かなり向かい風が強いことが分かっていました。
まぁ,記録目当てではないので,向かい風50m/sでも大丈夫ですが(←進まないよ)
タイムアタックの様子
タイムアタックといっても,今回は,とにかくパワーを一定(過去の経験から200Wくらい)にして登るだけなので,時計も見ていませんでした。
序盤は,予想通り,向かい風がきつく,ついつい頑張りすぎてしまうのを抑えるのが大変なくらい。
蓑毛の激坂を越えたあたりから,ほかのライダーも増えてきますが,あくまでもペースを一定に保ち続けました。そもそも,右脚の痛みがひどくて,パワーを維持するのだけでも大変でしたが・・・。
走行中のペダリング効率。もう,右脚はあてにならん。がんばれ,左脚!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
後半になると,ますます右脚はダメになっていきましたが,それでも,とにかくパワーが一定にできるよう,それだけを頑張ってゴールまで走り切りました。
今回は記録目当てではないですが,とりあえず,タイムは47分04秒ということで,かなりゆっくりのペースになりました(今シーズンの全12回中,11位)。
タイムは今シーズンブービーの47分。いくらなんでも,ゆっくり過ぎたか・・・?
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
【検証1】現在のFTPはどれくらいなのか?
家に帰って,さっそく,PioneerのCyclo-Sphere(ペダモニの母艦サイト。GARMINのconnectに相当)にデータをアップロードして解析を依頼します。
FTPの定義は「1時間全力疾走した時の平均パワー」ですが,Cyclo-SphereではFTPそのものをズバリ表示してくれるわけではありません。
FTPを計測するにはいろいろな方法(1時間全力疾走,20分走行からの類推,クリティカルパワーからの類推など)がありますが,今回は,約45分間にわたってほぼ全力・一定で走っていますので,下記のどれもほぼFTPと同じになると思われます。
- 平均パワー値(ちょっと足りないけど,ほぼ1時間だし)
- クリティカルパワー(CP45)
- 標準化パワー(NP)
いずれも,Cyclo-Sphereで簡単に表示でき,その結果は以下のようになりました。
パワーの種類 | 作業内容 | 意味合い |
---|---|---|
平均パワー | 191W | 単純に全区間(47分間)を平均しただけ |
クリティカルパワー CP |
195Wくらい | パワーと継続時間を散布図上にプロットしたカーブから類推する方法。 (CPとFTPはほぼ同じになるはず) |
標準化パワー NP |
194W | 運動中ずっとスムーズにペダリングをしたら出たと推測される平均パワー (計算は,30秒平均値の4乗をとって平均して4乗根を・・・など複雑) |
点線グラフがクリティカルパワー。20分を過ぎるとほぼ平坦になり,だいたい,195Wくらい。
予想通り,どの計算方法も似たり寄ったりで,今のおいらのFTPは多めに見積もって(笑),195Wくらいと思って良さそうです。
パワー値は「ひと漕ぎごとに違う」という,非常に変動が大きい数値なので,単純に平均しても,真に体が支払ったパワー(≒疲労)を表すことはできません。
そこで考案されたのが,変動の影響を可能な限り除去したクリティカルパワーや標準化パワーなのですが,ヒルクライムやタイムトライアルのように,パワー変動が少ない走りの時は,この三者の値が一致するのは当たり前のことです。
正式な測定(ローラー台での20分走行から計算)は,もうちょっと体調がよくなってから,正しい手順でやってみるとして,暫定的に,おいらのFTPは195Wということにしておきましょう(^^)
ちなみに,この日のおいらの体重は61.5kgですから,パワーウェイトレシオ(PWR)は195÷61.5 = 3.17 (W/kg)という,かなり悲しい値です。
つづく・・・
とりあえず,今回の目的の1つ目,現在のFTPを知ることができました。
知らなかったほうがよかったのでは?という気もしないではないですが(笑),どん底状態を知ることで,そこから這い上がる力が湧いてくるのですp(^^)q
パワーメーター使用者の99%が読んでいる(当社調査)という,『パワートレーニング・バイブル』によると,ウェイトレシオ3.17(W/kg)のライダーは,「まずまず」というレベルに分類されるそうです。
「まずまずのレベル」とは,なんとも日本人的な表現(著者は米国人なのに)ですが,世界のトップヒルクライマーたちは6.5(W/kg)以上が当たり前のようですから,彼らと戦ったら,片脚ペダリングでも負けてしまう計算になります・・・(!)
しかし,こっちだって,体重を30kgまで落とせば,195÷30=6.5(W/kg)ですから,彼らと互角に戦うことができるはずです。
さて,バカは放っておいて(笑),次回は,今までヤビツや富士ヒルで連綿とやってきた,「簡易パワー計算」との精度比較です。
お楽しみに~(^^)
つづく。