フルメンテ2016が進行している最中(というか滞っている)ですが,同時にペダリングモニター熱も上昇中です。
595号の組み立て作業が滞っているにも関わらず,パワートレーニングの本をよく読んでみたら,とんでもない事実を発見してしまいました。
「フィジカルトレーニングを始める前に,片脚ペアリングでケイデンス130をクリアすべき」とのこと。
ひぇ~,無理! 絶対に!
須田晋太郎 『ロードバイク パワートレーニングの教科書』
読んでみたのは,須田晋太郎著『ロードバイク パワートレーニングの教科書』という入門書。
出張先で立ち寄った本屋さんで平積みされていたので,軽く立ち読みしてみたのですが,結構面白くて全体の1/3くらい立ち読みしてしまいました(すいませぬ・・・)。
面白かったのは,「運動効率と機械効率は別のもの」であるということ。
機械効率は文字通り,足の動きがいかにペダルを回す力に機械的に変換されたかを示す数字で,まさに,ペダリングモニターはこの値を計測して,ベクトルで図示することができます。
エンジンやモーターなどの場合はこれでいいのですが,人間は機械効率を高めようとすると,とても疲れてしまうという問題があります(重力に逆らう引き足,すごく疲れますよね)。
一方,運動効率は,その運動がカラダにとってどれだけ楽か(≒続けられるか)を示す指標ですが,これはなかなか計測しにくいとのことです。
こんな,「パワートレーニング以前の基礎知識」がよく書かれていて,なるほどなぁ~と感心して読んでいたのですが,P108にある「トレーニング前のスキルチェック」を読んだ瞬間,おいらは凍り付いてしまいました(多少,誇張アリ)
片脚ペダリングで110rpm!!
「トレーニング前のスキルチェック」では,3つのチェック項目があるのですが,その3つ目がものすごいのです。
そのまま引用すると・・・
片足ペダリングでの高ケイデンス
片足で,ケイデンス100回転~110回転を1分間,きれいに維持できますか? 両足とも,きれいに回せれば合格です。
P109, 須田晋太郎著『ロードバイク パワートレーニングの教科書』
か,片足でケイデンス110~!?
絶対に無理です!!
たま~に,サイクリングロードなどで(暇つぶしに)片足ペダリングをやってみたりすることはありますが,せいぜい,60rpmくらいしか出ていません。
右足なら頑張ればなんとかなるかもしれませんが,左足はガングリオン手術の影響もあって,ほぼ「おもり」みたいな状態ですから,50rpmすら難しいと思います・・・。
左脚は全くダメなんだなぁ。ガングリオンの手術痕が痛々しい(涙)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
しかし,須田氏はこの程度の脅しでは飽き足らないようで,P130「片足ペダリングから両足ペダリングへ」という節で,畳みかけるように,こんな恐ろしいことを書いています。
メニュー3 片足高回転ペダリング
ある程度,ペダリング効率の高い脚の動かし方を理解してきたら,ケイデンスを上げてみましょう。踏む・引くだけではなく,滑らかに死点を通過できることも,重要なポイントです。
片足だけで,130以上のケイデンスでスムーズに回せるようになれば,問題ありません。両足でのペダリングメニューに移ります。
P130, 須田晋太郎著『ロードバイク パワートレーニングの教科書』
か,か,か,片足で130以上って!!!
もはや,どこかの雑技団か,びっくり人間ショーに出る人レベルではないかと・・・。
おいらと須田氏では,「ケイデンス」の定義なり計測方法が違うのでしょうか。
足を縦に回すのではなく,フィギュアスケートの「スピン」のように軸方向に回す単位だったりとか(分速130回転のスピンもすごいか。氷融けるな・・・)
バックスケーティングをやってみたいだけなのに,「まずは,トリプルアクセルをマスターしてからね♪」みたいな,鬼トレーナーなのかもしれません。
最近,ヒルクライムでも平地でも,どんどん人に抜かれていきますが,みんな,こんなにすごいペダリングスキルと持っているということなのかもしれません。
いやはや,すごいとしか・・・。
右脚は少しはマシかも(^^) ペダリングモニターで計測してみたい~
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
こうなると,なにがなんでもペダリングモニターを導入して,日々,ペダリングスキルの向上に努めるしか打開策は無さそうです。きっとそうです(←なぜそうなる?笑)
須田氏もそう言っています(←言ってない)
しかし,片足で130回転とは,本当にすごい世界なんだなぁ。
両足だと260回転か・・・(←違う)
つづく(^^)
おまけ
1/3も立ち読みしておいて申し訳ないので,『パワートレーニングの教科書』は,改めてAmazonで購入しました(^^)
技術系の人が読むととても面白いと思います。
次は,『パワートレーニング・バイブル』にいってみようかな~。
パワメも持ってないのに・・・。
なんだか,通信教育で空手習っているような気分になってきたぞ(笑)