市川拓司 『そのときは彼によろしく』

久しぶりに,市川拓司の小説,「そのときは彼によろしく」を読みました。

そして,今回も,小さく感動してしまいました。

去年,「いま,会いにゆきます」を読んで以来,「Separation」,「恋愛写真」を読み,いずれの小説もおいらの趣味にあったものでした。

ゆっくりした時間が流れ,人付き合いがちょいと苦手な主人公がいて,そして,登場人物達の暖かさが感じられる。市川拓司の小説は,どれを読んでも,優しい気持ちになれます。

「そのときは彼によろしく」。なんとなくどこかで聞いたようなタイトルですが,特に関係はありません。そして,このタイトルの意味は,「いま,会いにゆきます」のときと同じで,最後の最後までわかない上に,わかった時には「ぐっ」っと来ます,涙腺に。

この人の小説は,「計算されていてイヤだ」「泣かせだ」などと言われることもありますが,でも,本当によく計算されています。別の言葉で言えば,とてもとても丁寧に書かれていると思います。

登場人物達が交わすせりふは,どれも暖かく,とてもよく練られています。やっぱり,作家の基本は「言葉」だと思います。ストーリー先行で,言葉使いや文字使いがいい加減な小説がよくあります。でも,この作家や,あとは村上春樹の小説に出てくる暗喩や言い回しなどは,いつ読んでもうまいな~と感心します。

んで,ストーリーの方は,市川拓司の小説だけあって,ちょっとだけSFが入りますが,誰かが大切な人を思うこと(それは男女だけでは無い)がメインテーマです。友人が友人を思う心,親が子を思う心,夫が妻を思う心。様々な暖かい気持ち(市川流では「化学反応」か?)が,ストレートではなく,静かに主張されています。

と,ここまで書いていて眠くなりました・・・。肝心のストーリーは全然書いてないので,おいらが小中学生の時に多用した「まったく読まないで書いた読書感想文」みたいになってしまいましたが,とにかくここでおしまい。もうそろそろ,奥さまが好きな「ちゅーぼーですよ!」終わるし,そろそろ寝るとしましょう・・・

それでは,そのときは彼によろしく・・・

追伸:
小説内のメインではないのですが,ちょっとした挿話がありそれを読んだら,来年の誕生日からは自分の年を祝うのではなく(そもそも祝いたくないが・・・),自分をこの世に登場させてくれた二人に感謝しよう。そういう気持ちになりました。4月生まれなので,来年まで覚えていられるか不安ですが・・・

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