おぉ,こんなところにボトルが!!
SONY α7II + Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
『ロードバイクで旅する本』で紹介されていた,ちょっと変わったアイテムを購入してみました。
この写真だけでは,なんのことやら?だとは思いますが,簡単に言えば,「正規の場所以外にもボトルケージを付けるための台座」です。
使い始めて,まだ1ヶ月ちょいですが,なかなか便利に使えています。
ダブルボトル体制になる,真夏ライドでは大活躍してくれることでしょう(^^)
気に入った点
- 3個目のボトル位置は,いろいろ活用できる
- フレーム側に特別な加工を必要としない
- 意外とお安い(900円ほど)
- バイクを右から見るとクランクに隠れてスッキリ(^^)
イマイチな点
- フレームジオメトリ,ダウンチューブの形状,シフトワイヤの位置,ケージ形状など,現物合わせ要素が多く,場合によっては装着できないかも
- 取り付け用のダイヤルを締めすぎるとバカになる
- プラベルトなので滑りやすい(ゴムシートを挟むのが無難)
- フレームを傷つける恐れあり(保護テープ,ゴムシートがおすすめ)
- バイク左側から見られると,格好悪かったりする
少しでも積載能力を向上させよう!
こちらの記事でも書いたのですが,一般車に比べたロードバイクの積載能力の低さはものすごいものがあります。
素直にサドルバッグやトライバッグを付ければいいのですが,目立つ位置に大きな物を取り付けるとバイクの美観を損ねてしまいそうで,あまり気が進みません(完全に,自分しか見てないと思うのですが。笑)
今の季節ならまだいいのですが,真夏のダブルボトル体制(真水+スポドリ)になると,パンク修理キットや工具の積載方法に悩むことになります。
そこで,バイクで最も目立たない場所,ダウンチューブのさらに下側にボトルケージを付けてみることにしました。
購入したのは,『ロードバイクで旅する本』で紹介されていた,Elite社の『VIPボトルケージクリップ』というアイテム。
何がVIP(Very Important Person; 超重要人物)なのかよくわかりませんが,何か別の意味でもあるのかな・・・?(Very Important Partsとか←違うと思う)
ネーミングの謎はさておき,このVIPボトルケージクリップは,ダウンチューブやシートポストなど,普通はボトルケージをつけられないところに,ケージの台座を創り出すという,かなりニッチなアイテムです。
取り付けは,CatEye社のFlex Tightと同じような構造の,だけどすご~く長いバンドによって行います。
お値段もお手頃(960円)だったので,あまりよく確認しないで購入してしまったのですが,フレームによっては取り付けが困難な場合があるとのこと。
595号にはうまく取り付けられたのでしょうか・・・?
写真撮る前に取り付けちゃったのでパッケージだけ。ベルトの長さは50cmもあります(!)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
595号にはギリギリ装着可能でした!
ダウンチューブ下に取り付けるとなると,心配なのは,フロントタイヤとのクリアランスです。
ロードバイクのシルエットを見ると分かるのですが,ダウンチューブとフロントタイヤの間って,意外と狭いものです。
595号の場合も,ダウンチューブの目いっぱい後方部分,BB付近まで後退して取り付けなくてはなりません。
また,595号は中途半端なシフトワイヤ内蔵タイプで,ちょうど,VIPを取り付ける位置の付近からワイヤが露出してきます。
595の場合,こんな風に,ちょっとワイヤルートを曲げる必要があります。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
露出直後は2本のシフトワイヤは1点から出てくるので,隙間が無くて取り付けられないのですが,BB付近まで来ると,2本のワイヤの隙間が広がっています。
この点からも,VIPは可能な限り後方に取り付けることになりました。
取り付けの結果は,こんな感じになりました。
なんとか,ギリギリ装着することができました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
なんとか,ギリギリ,シフトワイヤに悪影響を与えないように取り付けることができました。
完全なワイヤ内蔵型や,いっそ完全剥き出しタイプであれば,もうちょっと自由度が増すのではないかと思われます。
また,フレームに変な傷がつくのは嫌なので,最も目立たないところですが,念のため,いつもの3M『表面保護用テープ』を貼っておきました(^^)
やっぱり,いつもの「表面保護テープ」。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
また,フレームによっては,装着できるボトルケージに制限があるかもしれません。
595号の場合,VIPを目いっぱい後方に装着しても,ケージによってはフロントタイヤとのクリアランスを十分確保できませんでした。
我が家に転がっていたいろんなケージを比べたところ,同じように見えて,ボルトの位置はだいぶ違うことが分かりました。
家に余っていた各種ケージ。製品によって,かなり位置が違うことが分かります。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
この3つのケージでは,右端のケージ(guee製)だけが,フロントタイヤとのクリアランスを確保できました。
こればっかりは,フレームのジオメトリ次第なので,やってみるしかないかと・・・。(gueeのは使いやすいのでおススメです♪)
使用1ヶ月,特に問題なし!(^^)
装着から1ヶ月,問題なく運用できています。
ダウンチューブ下にツールボトルを。黒いから目立たない?
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
肝心な(?)見栄えについては,バイクを右側から見た場合にはクランクに隠れて目立たないのですが,左側から見た場合には,明らかに変な位置にボトルが付いているのがバレバレですね(笑)
サドルバッグと比べ,どっちの見栄えがいいのかは,個人の問題のようです。
白いボトルで,バイク左側から見ると,ちょっと(かなり?)目立つ。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
今のところ,季節に応じて(=ドリンク量に応じて)以下のように使っていこうと考えています。
ケージ位置 | 真夏 | 秋~冬~春 |
---|---|---|
シートチューブ | ドリンク1(真水) | ウィンドブレーカーや食料 |
ダウンチューブ(上) | ドリンク2(スポドリ) | ドリンク |
ダウンチューブ(下) | ツールボトル | ツールボトル |
まだ肌寒かった4月のヤビツでは,ダウンチューブ下に工具類,シートチューブにはウィンドブレーカーやアームカバーをボトルに入れてつけることで,ジャージの背中は完全にカラにすることができました。
4月,ヤビツではこんな風に使っていました。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
使ってみて気が付いた注意点は以下の2つ。
- 【滑り止め対策をしたほうがいいかも】
-
VIPはバンドできつく固定することができるのですが,それでも,ツールボトルのような重量物を装着すると,走行時の振動や,横倒し駐輪や車載時に,ずれることがあります。
バンドの強度にも限度がありますし,大切なフレームに傷がつくのも嫌ですから,薄いゴムシートを挟んで取り付けたほうが安定しそうです。
- 【ドリンクの装着には不向き】
-
上にも書きましたが,ダウンチューブ下に取り付けた場合,ボトルを装着すると,ちょうど飲み口がフロントタイヤの目の前に迫ります。
走行時に巻き上げる埃や泥水などは,もれなくボトルにかかりますので,飲み物系は装着しないほうが無難です。
走行時の様子。やっぱり,クリアランスは少ないので,ドリンクボトルは避けたほうが無難かな・・・?
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
実は左右方向もギリギリだったりします。ダウンヒルもたくさんしましたが,特に問題なし。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
自分のフレームに合うかどうかが難しいですが,うまく装着できればボトル数が1.5倍に激増(?)する,なかなか便利なアイテムです。
お値段はそんなに高くない(むしろ送料が気になる)ので,ご近所のショップさんで購入して試してみるのも手かもしれませんね(^^)
おしまい。
そこは、やっぱり「ネジロック剤」で固めたほうが良いかと