PioneerサイコンCA-600でのパワー&ケイデンス不調疑惑(解決済み)

久しぶりに掃除をしてピカピカなLOOK号。しかし、思わぬところに落とし穴が・・・。

久しぶりに掃除をしてピカピカなLOOK号。しかし、思わぬところに落とし穴が・・・。

SONY α7S + FE 70-300mm F4.5-5.6 G

先週のヤビツ記事で、「パワー関連表示が少しおかしい」旨の記載をしていました。

ちょっと遅くなりましたが無事に原因解明しておりますので、今後のためにも書き留めておこうと思います。



どんな症状だった?

まず、実際にどう「少しおかしい」状況だったのかを説明。

今回の現象は、まず、ケイデンスが表示されないことで気が付きました

「0 rpm」なのではなく「– rpm」という具合に、そもそも計測していないという感じの表示でした。

ケイデンス表示が「-- rpm」。何かがおかしい・・・。

ケイデンス表示が「– rpm」。何かがおかしい・・・。

SONY Xperia 10 III

次に、パワーの表示が少しおかしいことに気がすきます。

数字はちゃんと出ているのですが、追従性がすごく悪いのです。

パワーメーターを使っている人はわかると思いますが、ケイデンスや心拍などと違って、パワーはペダルひと踏みで数字が変わるので、そのままだと非常に変動が激しい数値になります。

しかし、この日はパワー値の変化がものすごく遅いのです。

勾配や緩い斜面では力を抜いて脚を休めても画面は「250W」などという高い値が数秒に渡って表示されますし、逆に目いっぱい踏み込んでもしばらくは「50W」なんて表示が出ていました。

謎は深まる一方でしたが、もうラスト1kmは悩んでもしょうがないので、フルパワーで登り切ってしまいました(これがタイムがよかった原因カモ)

原因解明!

ヤビツゴール後に落ち着いてサイコン画面をよく見てみると、パワー数字の右上に「V」という見慣れない表示が出ていました。

しかし、その場では意味は分からず、家に帰ってからメンテナンスしようということになりました(家の外でスマホを決してスマホを使わないので、調べられない、笑)

よく見ると、パワー表示の右上に見慣れない「V」の文字が・・・!?

よく見ると、パワー表示の右上に見慣れない「V」の文字が・・・!?

SONY Xperia 10 III

家でパイオニアのサイト(まだ残ってた!)を調べてみて原因解明。

2019年のファームウェアバージョンアップによって、パワーメーターが無くてもパワー表示ができる「バーチャルパワー機能」が搭載されていました。

速度や勾配、重量や転がり抵抗などから仮想的にパワーを算出するので、“Virtual”の略で「V」と表示するそうです。

なるほど、VirtualのVでしたか!(Pioneerの説明より)

なるほど、VirtualのVでしたか!(Pioneerの説明より)

SONY Xperia 10 III

パワーメーターの電池がなくなって通信できなくなったので、自動的に仮想パワー表示に切り替わったようです。

ケイデンスはさすがに算出できないので非表示になり、パワーは仮想表示。

これにより、脚の力を抜いても、まだ速度は出ているので仮想パワーは高いままですし、目いっぱい踏み込んでも速度が上がるのは時間がかかるので、なんに付けても反応が遅いパワー表示となっていたようです。

もちろん、電池を新品のCR2032に交換して、謎の現象は解消しました!

年単位で持つので、ついつい交換忘れ気味なのよねぇ・・・。

年単位で持つので、ついつい交換忘れ気味なのよねぇ・・・。

SONY α7S + FE 90mm F2.8 MACRO G

こうなる前に、たぶん、どこかのタイミングで「電池が減ってきたよ~」というメッセージが出ていたと思うのですが、持ち前のケチ根性で電池警報をスルーしていたのだと思われます。

いやはや、富士ヒル本番で発症しなくて良かったです。

いや、発症した方がフルパワーで登りきれたか・・・ナ?(^^)

おまけ

説明した通り、少し怪しい動きはしていましたが、極端に踏んだり緩めたりしない場面では、ほぼ体感通りのパワー表示が出ていました。

なんせ、「なんか反応遅いなぁ」程度にしか感じないで登り切れてしまうのですから、仮想パワー表示、なかなかやります

よくよく考えたら、勾配や速度、重さや転がり抵抗などからパワーを算出しているのだから、こちらで紹介していたのと同じ方法ではないかと思われます。

ヤビツ後半の「ヘタレ」を科学的に検証してみる
最近,しょぼい「つぶやき」ばかり掲載していましたが,久しぶりのロング記事です(笑) いよいよヤビツアタックの好シーズンを迎えつつあります。 GW中には2回くらいはアタックしたいなぁ,と思っているのですが,以前から気になっていることがひとつあります。 それは,「おいらは,ヤビツアタックの後半,どれだけヘタレているのだろうか?」ということです。 いつも,菜の花台展望台(8.4km地点)から先がとても苦しいのですが,どれくらいのパワーを出せているのか,検証してみることにしました。

こちらの計算方法でも、ほぼ体感通りだったので、元の発案者のふじいのりあきさんの偉大さがわかります。

また、ふじいさんの計算方法を元にした超大人気アプリ(笑)「ヒルクライム計算機」で、今回のヤビツアタックのタイムを計算してみます。

当日の体重(57.4)、FTP(185W)などを入力してゴールタイムを予測してみると、44分02秒

実際のゴールタイムが44分19秒ですから、その正確さに驚いてしまうのと、「だったら実際に登らなくてもいいんじゃ・・・?」という毎度の疑問がわいてきてしまうのでした・・・(笑)

名作「ヒルクライム計算機」によるヤビツタイム計算。予想では44分02秒とのこと。

名作「ヒルクライム計算機」によるヤビツタイム計算。予想では44分02秒とのこと。

実際のタイムは44分19秒。ほぼ計測誤差の範囲のような・・・

実際のタイムは44分19秒。ほぼ計測誤差の範囲のような・・・

SONY Xperia 10 III

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コメント

  1. 名前:とも 投稿日:2023/04/19(水) 14:34:07 ID:1e8b6f3b2 返信

    バーチャルパワー、ありましたね…
    よくできてきますが、気づきにくいですね!
    そういえば、電池持ちはどうでしょうか?

    昨年の時点で体感でヘタリを感じていたのですが…
    (いつもなら50%のところが20~30%になるように)

    • 名前:Shiro 投稿日:2023/04/20(木) 00:21:20 ID:4195e7c7a 返信

      そう、いつの間にか、こんな機能出ていたのですね!

      得意の(?)マイコンで作ってみようかな~と思っていたら、すでに手持ちのデバイスで実現されていたとはびっくりでした。

      電池の持ちは、特段気になっていません。
      というのも、ロングライドを全然やってなく、たった1時間のヤビツとかばかりなので・・・。
      今度、どのくらい電池持つか見てみようかと思います~

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