非常に危険な本です。
4編からなる短編集。会社で飲み会があった日,帰りの電車で気軽に読み始めてしまいました。
最初の「まゆみのマーチ」を読んだだけなのですが,もうダメ。かーっと目頭が熱くなり,酔っぱらってるのか熱くなっているのか分からないアヤシイサラリーマンになってしまった。
母が娘に歌ってあげ続けた「まゆみのマーチ」。その歌詞を見た瞬間,母の無限の優しさ・包容力に涙がこみ上げてしまいました。ひたすらに「好き」を子どもに聞かせ続けた母・・・。
奥さまにも読んで貰ったあと,おいらが「子どもは宝だなぁ。申し訳ないけど,家族でおぼれた時は子どもの方を助けに行くよ。ごめんな。」と言ったところ,「当たり前じゃ。こっち(自分)の方に助けに来たら,『なにやっとんじゃ! あっち(子ども)を助けに行け!』と叫ぶよ」と言われました。やはり,母は強しである・・・。
まだ第1話を読んだだけで,残り3話もとても良い話のようで,ますます泣けてしまう予感。
危険な犬を飼う家には「猛犬注意」,通勤電車で号泣してしまうおそれのある本には「猛泣注意」シールを義務づけるべきである,などと馬鹿なことを主張しつつ,残り3話を十分注意しながら読み進めます(笑)