先週,季節はずれの雪が降りました。朝から通勤電車は遅れるし,駅を出てからも雪だらけで歩くのも大変。
見ると,大勢のサラリーマンが滑ったり,転びそうになりながら歩いていました。
おいらも「朝のニュースの生中継なんかでは,カメラマンは『はぁ,だれか転んだり,滑ったりしていい画が撮れねぇかなぁ…』とか思いながら,駅の出口で張ってるんだろうな」なんて思いつつ,会社に向かいました。
「決定的瞬間」と言えば,アンリ・カルティエ・ブレッソン(こんないい写真は撮れないよなぁ…)ですが,やはり,さっと決定的瞬間を撮るには,LEICAのようなレンジファインダーが良いんでしょうね。「おっ」「あっ」と思ったら,さっとカメラを向けてシャッターを押す。被写界深度が深いから,ほとんどピント合わせの必要はなく,ラティチュードの深いネガフィルムなら,露出はおよそでOK。
さてはて,我が家のD70は「決定的瞬間」を撮れるほど,機敏な動きをしてくれるのでしょうか…。
つまり,事実上,電源を入れた瞬間に撮影可能になります。この辺は,よく雑誌やネットでD70の良い点として評価されています。
実際に使ってみると,もっともっと基本的なところまで,よく練り上げられていることに気が付きました。
それは,「電源スイッチの位置」です。D70の電源スイッチは,シャッターボタンの周りです。うーむ,分かりづらいですが,むしろ,「電源スイッチの真ん中がシャッターボタンになっている」と言った方が分かりやすいかもしれません。
家でも外でも,「おっ!」と思ったら,まずはカメラを握りますが,握ったときの人差し指の所には当然シャッターボタンがあります。そして,そこは電源スイッチも兼ねているので,握ったカメラを持ち上げて顔まで持ってくる間にスイッチは入れてしまいます。
というわけで,ファインダーをのぞくときには,ほぼ間違いなく電源が入った状態になっています。そして,シャッターを押せば,ほぼエンドレスに秒3コマで連写が可能です。
実際には,EOS 20Dなんかに比べると,AFスピードが遅かったりするのですが,この,「いつでもすぐ撮れる状態になる」というのは,本当,ストレスがなくて好感が持てます。
雑誌などでは,もう少しちゃんと使ってみて,単にスイッチを入れてから撮影可能になるまでの時間ではなく,そもそも,スイッチを入れやすいか,まで評価をして欲しいなぁ。と思ったりしています。