この,なにか恐ろしげな画像は何でしょう。
悪性の病気のレントゲン写真のような不吉さですが,おいらのD70のCCDにくっついた(悪性の)ゴミの画像なのです。
最近,広角側をf値を絞って使うようになったら,ゴミが写るようになったので,手元にあったオレンジ色の紙を撮影して,Nikon Capture4でコントラスト調整してみたら,ごらんのようにゴミが浮き上がってきたのです。
こんなCCDで撮影したら,みんなキャンディス=ホワイト=アードレーのように,ソバカスだらけになっちゃうよ・・・。
とは言え,せっかくの「レンズ交換式」デジタル一眼レフカメラなのですから,レンズ交換を楽しまない手はありません。
その値段の高さにさんざん悩みましたが,ついに(オーバー?),Nikon クリーニングキット プロを購入してしまいました。
このクリーニングキットは,ガンデジのCCDクリーニングを主目的とするセットで,シルボン紙やスティック,アルコール瓶などが含まれています。しかし,これらは特別なモノではなく,むしろメインは「CCDクリーニング秘術」を解説する2枚組CD-ROMなのです。
8,000円というとてつもない価格の上,クリーニングに必要な無水エタノール(1,500円程度)は別売り。たかが,CCDのクリーニングに10,000円弱・・・。さんざん悩んだのですが,やはり精神衛生上(ゴミを気にせずレンズ交換できる),万が一CCDが痛み切っちゃうと50,000円近くもするということで,クリーニングキットを購入することとしました。
さて,クリーニングは,いろんなサイトで解説されていますが,どこを読んでも「自己責任」「熟練が必要」など,結構怖いことが書かれています。
しかし,結論から言ってしまうと,熟練工(?)でなくても,そんなに難しくはなかったです。確かに,ローパスフィルターを壊してしまうと,数万円規模の修理となってしまうのですが,スティックの先に巻き付けた紙でフキフキするだけですから,慎重にやれば特に難しい作業では無いと感じました。
で,肝心の効果はどうでしょう?
今回のゴミは,いくらブロワーで吹いてもピクリとも動かない強者ばかり。以下の写真に示すように,とても1回では綺麗にならず,結局,10回くらい,
- レンズを外して,ミラーアップする
- シルボン紙をスティックに巻き付けて無水エタノールを付ける
- CCDを丁寧に拭く
- レンズを付ける
- f16まで絞って,白紙を写す
- PCに画像を取り込んで,ゴミの状況を確認する
を繰り返して,ようやく大きなゴミは消え去りました。エタノールでふき取っても簡単に取れないくらいですから,単純な砂埃なんかではなく,海辺の潮ではないかなぁ?と思っています。
まぁ,手間はかかりますが,30分もあればとりあえず綺麗にできそうです。はぁ,ようやくこれで夜も安心して眠れる・・・