なんじゃこりゃ? ストラップを見るとカメラバッグっぽいけど・・・
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
前回,クランプラーの6ミリオンダラー・ホームを紹介したとき,「自転車には向かない」と書きました。
じゃ,自転車で出かける時はどのバッグを使っているのかというと,最近ではこんな変な(?)バッグもどきを使っています。
前回のコメントでtamamaさんに少しバラしてしまいましたが,エツミの「クッションモジュールボックス」というしろものでございます。
エツミ『モジュールクッションボックス』
エツミはカメラに関するニッチな商品を開発し続ける,カメラ業界の小林製薬,はたまたTOPEAKみたいな存在のメーカーです。
おいらも,液晶カバーやヘッドスタビライザー,CFカード接点クリーナー(←こいつ,かなりいいです♪)などのエツミ製品を使っています。
で,今回紹介するのはエツミの「モジュールクッションボックス」というバッグもどき。写真のとおり,一般的なカメラバッグの内側だけ取り出したような物体です。
クッションボックスには3タイプあるのですが,おいらが選んだ「TYPE A」は,一般的なカメラバッグと同様,左右に2本のレンズを入れられ,レンズをつけたカメラを下向きに収納します。
中身はこんな感じ。一般的なカメラバッグの中身と同じです。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
このボックスを,普通のバッグやバックパックに入れると,カメラ用バッグに変身します。エツミのカタログでは「高級ファッションバッグがカメラバッグに早変わり!」と書かれていますが,高級ファッションバッグ(死語?)に入れるかどうかはユーザー次第でして,おいらは,安物のトードバッグかDEUTERのバックパックに入れて活用しています。
他社(たとえば,HAKUBAやARTISAN&ARTISTとか)からも似たような商品はたくさんでていますが,エツミのは全体が巾着構造になっていて,口を締めることができるようなっている点が特徴です。
普通のバッグに入れた際,財布や本など他の物と一緒になるので,口が閉まらないタイプだと液晶画面やファインダーを傷つけてしまうおそれがあります。エツミのは口を締めてしまうことで,「単なる荷物」として鞄の中でぞんざいに扱うことができるので,なかなか便利です。
2ヶ月ほど前に藤沢のビックカメラで2000円で購入しました。
使ってみて
クッションボックスを使い始めてから2ヶ月ほど経ちますが,今でも便利に使っています。
朝ポタなんかで鎌倉界隈の写真を取りに行くときは,DEUTERのバックパック(CrossBike)にクッションボックスを入れ,D90+Nikkor VR 24-120mmあたりを付けて持ち運んでいます。
ちょいときついけど,交換レンズ2本をまとめて入れることができます。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
ただ,左右に2本レンズを入れると,少しきつくなってしまいますので,おいらはたいてい1本だけにして,それ以上持っていきたいときは別のレンズポーチに入れています。(単焦点2本なら余裕ですが,太いズームだと少しきつくなります)
また,家族で遊びに出かけるときは,トートバッグに入れたり,相変わらずDEUTERの中に入れて持ち運んでいます。
2ヶ月使ってみて分かった良い点・悪い点は以下の通りです。
良い点
カメラ以外のお出かけ用品も持ち歩ける
おいらは,プロカメラマンではなく,ごく普通の「お父さん」であるため,家族で出かけるときはカメラマンとしてより,「荷物持ち」としての役割を課せられることが多いです(涙)
クランプラーのミリオンダラー・ホームはカメラ機材(だけ)を持ち運ぶには最適ですが,家族の荷物持ちとして背負わされることになる,水筒,着替え,タオル,弁当(!)などを入れることはできません。
ちょいと見にくいけど,こんな感じで「高級ファッションバッグ」の中に格納します。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
家族で出かけるときはこんな感じ。ここに,D90+レンズ3本が隠れているとは思うまい(^^)
Nikon D90 + VR24-120mm
ですが,日常的に使っているお出かけ用のリュックやトートバッグ,ショルダーバッグ,なんにでもカメラを入れられるようになりますから,「カメラマンを兼ねた荷物持ち」としては,かなり役に立ってくれます。
巾着はやっぱり安心♪
先にも書きましたが,モジュールクッションボックスは巾着袋になっているので,ひもを引っ張れば口を完全に締めることができます。
交換レンズ2本を入れると,きつくて口が締まり切りません。1ホンダときちんと締まります(^^)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
デジ一眼を下向きに格納した場合,もっとも弱い部分である,液晶画面やファインダーが上に向きます。その上にいろんな荷物を直接詰め込むと傷が付く,埃だらけになる,破損するといった被害を受けかねません。オープン型のクッションボックスに比べ,鞄に入れていて安心感があります♪
悪い点。イマイチな点
巾着袋は使いにくい時も・・・
「良い点」と正反対ですが,巾着袋構造は欠点も併せ持っています。
それは,出し入れ,特にカメラを入れることがしづらいという点です。ひもを最大限に緩めても,どうしても袋の口は狭まっていますから,カメラを突っ込もうとすると袋の口ごと内部に巻き込んでしまうことが多いです。
クランプラーのように,数秒でホイっと格納する,というわけにはいかず,出先で一度カメラを鞄から出すと格納が面倒で首から下げっぱなしというときもあります。まぁ,これは使う人の「ものぐさ度合い」にもよるとは思いますが・・・。
お値段が高いような・・・
ただでさえ市場が小さいカメラバッグ業界において,ニッチ商品であるモジュールクッションボックス。多少お値段が高くなるのはしょうがないとは思うのですが,税込み2730円はちょっと高すぎる気がします。
ちょっとした小さなカメラバッグ本体が買えてしまうお値段です。まぁ,モジュールクッションボックスの購入者はおいらも含めて全国で10人くらいでしょうから(少なすぎるか),しょうがないと言えばしょうがないのですが,せいぜい,1500円かな~という気がします。
まとめ
以上,2ヶ月間使ってみてのレポートでした。
今日は写真撮るだけだぜ!であれば素直にカメラバッグですが,そうでない日には,荷物もカメラも持てるようにモジュールクッションバッグを使っています。
これでお値段が安ければ万人にお勧めなのですが・・・。
(おいらは,液晶テレビ購入時のビックカメラポイントで購入しました♪)
また,巾着構造ゆえの収納の面倒くささについては,HAKUBAから簡易な蓋構造のケースも出ています。今回の購入時には試せなかった(ビックカメラに置いてなかった)のですが,ひょっとしたらこちらのケースの方が使いやすいかもしれませんので,可能であれば,両者をお試しすることをおすすめします。
(^^)
というわけで,2回にわたってお届けしたカメラバッグ特集(?)はこれにておしまいです。ご静聴,ありがとうございました。
- 【2009.11.22追記】
- 巾着になっているので,ヒモを止める「たまころ(正式名称なんなんだろ?)」がついています。デジ一眼を入れると,ちょうどこの「たまころ」が液晶の真上くらいに来ることになります。袋の上に本などの重い荷物を載せると,ここに荷重がかかって危険かもしれません。別に袋の口をガッチリ締め付ける必要もないので,外すことにしました。
>ばしばしさん
おぉ,そういう名前でしたか!
いずれも,パンクロッカーのような響きで,
少しワイルドですね(?)
「おれって,20代の頃,コードロッカーだったからさ・・・。」