淡々と登る次男坊。あと,たったの(?)6kmだぞ!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
先週の土曜日,関東地方に久しぶりの快晴がやってきました。
学校の期末テストもあって,3週間ずっと自転車に乗れていなかった次男坊(中3)は,さっそく「自転車に乗ろう!」と騒ぎ始めます。
(父も3週間乗っていないので騒ぎ始めます,笑)
どこに行きたがっているのか,薄々は分かっていたのですが,まさか本当に行くことになるとは・・・(^^)
初ライドから5回目でヤビツ
5月にCOLNAGO PRIMAVERA号を妹から譲ってもらってから,次男坊は4回しか乗っていません。
特に,幾多の苦労を乗り越え,ドロップハンドル化してからは,わずか1回しか乗っていません。
それでも,「ど~してもヤビツに登ってみたい!」ということなので,以下の約束をして登ることにしました。
- 水は停まって飲む: まだ,走りながら飲むことができないので,タイミングを見てパパが停めて補給しながら走る
- フラットペダル: ビンディングを使いたがっていましたが,さすがにまだ無理
- 父が伴走する: いくら元気な中3男子といえど,文系部活でほとんど運動経験無しですから,万一に備えて,パパと一緒に登る
父が表ヤビツを登ったのは,ルイガノRHC号からLOOK号に乗り換え,ロードで27回,合計7000kmも走ってからでした(ちなみに1回目のタイムは44分)。
たった5回目,合計で100kmも走っていないのにヤビツを登りきれるのか半信半疑ですが,ダメなら帰ればいいだけですし,なにより本人のやる気(珍しい)にほだされて,初挑戦です。
毎度のことながら,よくこんなところ走るもんですよね・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
初ヤビツアタックの様子
いつものように,序盤・中盤・終盤の3つにわけて,走りの様子をお伝えします。
一子相伝?,お約束のポカスタート
麓のコンビニでアイス補給(登る前に?)したあと,次男坊が先頭でスタート!
が,いきなり歩道を走ってしまいます(笑)
すぐに車道に下りますが,そのときの衝撃か,フロントでチェーンがインナー落ちしてしまい,コンビニに戻って再スタート。
親子揃ってスタート直後のポカ(サイコンスタートミス,ベルクロ締め忘れなどが人気)は健在です(笑)
序盤の激坂にビックリ!
2度目はちゃんと車道を走り,無難にスタート。
しかし,すぐに現れる9%前後の激坂に,「こんなのが10km以上も続くの!!?」と驚いていました。
優しい(?)父は「ここだけだよ~。後は緩い坂ばっかりだよ~」と励ましつつ,ゆっくりと序盤の激坂を登ります。
2個の信号には見事に引っかかってタイムロスしつつ,蓑毛の激坂に近づいていきます。
このまま登ると大変そうなので,いったん停車して,ドリンクを補給します(走りながら飲めないので)。
補給後はだいぶ元気を取り戻したようで,先ほどの「後は緩い坂ばっかりだよ~」がウソであることには気が付きつつも,14%の激坂を無言で淡々と登ります。
蓑毛の激坂(14%ほど)はさすがにキツイ。顔を上げるんだ,次男坊!
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
途中,2人ほどライダーを追い越し,ちょっとオーバーペース気味だったので,おいらが先に立って少しセーブして登りきりました。
その後の,丸坂は持ち前の低体重のおかげが,あまりケツに痛みはないらしく,ひょいひょいと登っていってしまいました。
中盤の様子
ヤビツの中盤は5~8%くらいの坂とカーブがダラダラと続きます。
意外なことに,この辺が一番疲れていたようで,あとどれくらいでゴールなのか,ブーブー文句を言いながら登っていきました(喋れているのだから余裕あるだろうけど)。
大部分は5~6%ですが,たまに10%越えの激坂があります。おぉ,初ダンシング(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
また,いつの間にか,走りながらボトルを掴んでドリンクを飲むようになっていました。
習うより慣れろなのかな・・・?
あれ? いつの間にか,走りながら飲んでる!(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ど根性の終盤
菜の花台展望台を過ぎた後は,感覚が麻痺して気が付きにくいのですが,序盤と同じくらいの急勾配が繰り返されます(8~10%)。
これには,次男坊も疲労が溜まっていきます。
もともと文系部活&電車通勤ですから,ほとんど運動らしきことをしていなく,さすがにエネルギーが切れかけています。
おいらも後ろから,横から,前から声をかけながら伴走していたのですが,そのうち,200mくらい先にライダーを発見しました。
前走者を見つけたおかげで,気持ちが折れずに速度があがる次男坊。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
同時に次男坊も発見したようで,生意気にも追走体制に入り,なんとか追いつきました。
このへん,親子だなぁ・・・(笑)
ゴール!
最後は,一度抜いたライダーの方とデッドヒートになりながら,無事にゴールすることができました。
タイムは,途中,2回の信号停止と1回の給水停止を含んでいますが,
56分34秒
でした。3回のストップが無ければ,55分くらいでしょうか。
頂上で撮り忘れてしまいました・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ゴール後,クッタクタになっていた次男坊に「また来るかい?」と聞いたら,「もう嫌だ・・・」とポツリ。
それから数分,「世界一旨いコーラ」を飲み干した後には,「最初の激坂(たぶん蓑毛)からならもう一度登れるかも!」と元気が回復。
「世界一旨いコーラ」を飲む次男坊。この後すぐに体力・気力が復活しました(笑)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
さすがに,初回から1日2回は死んでしまう(たぶん父も)ので,はやる気持ちを抑えて,来週以降にとっておくことにしました。
勉強でも遊びでも,限界まで頑張ったという経験に乏しい次男坊ですが,人生初,クッタクタになるまで自転車で走ったことは,大きな経験や自信になったようです。
必死にペダルを回して登る次男坊の,後ろから,横から,前から声をかけ続けましたが,もうその必要はないのかもしれません。
改めて,「若さ」というパワーのすごさを思い知らされた気がします。
意外と,わき見して風景を楽しんでいました。やるな・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
次回は,次男坊を少し先にスタートさせて,思いっきり追いかけるのもいいかもしれません。
ビンディングは・・・,まだお預けだな。追いつけなくなるかもしれないから(笑)
おしまい(^^)
おまけ(思わぬ収穫?)
ヒルクライムは「ゆっくり走ってもあまり楽にならない」と思っていました。
主抵抗が速度の二乗に比例する「風」である平地なら,ゆっくり走ったほうが相当楽です。
それに比べてヒルクライムは主抵抗が重力ですから,速くても遅くても必要なエネルギーに大きな差は無いと思っていました。
しかし,今回,次男坊にあわせて,いつもより15分も遅いペースで走ってみると,呼吸も脚も本当に楽でした。
やっぱり,いつもの「序盤に飛ばしすぎる走り」は,カラダに相当の負担を強いていることを体感しました。
気をつけましょう(^^)
>Ottyさん
ありがとうございます~(^^)
そう,本気でやるようになったらかなわないですよね,きっと。
友人のお子さんもロードに乗り始めて数ヶ月で,クリテリウムの表彰台に乗っていました。
いつか,軽くぶち抜かれるんだろうなぁ・・・。
潔く,引いてもらおう(笑)