今回の主役。右STIのシフトレバーユニット(Y6RT98240)。会いたかったよ・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
先日の大月・御殿場200kmライドで逝ってしまった右STI(ST-7900)。
一刻も早く修理しないと、LOOK595号が走行不能なまま、豪雪に埋もれる冬が来て走れなくなってしまう可能性があります(湘南ですが)
不具合箇所を見つけ、補修パーツを入手しなくてはならないのですが、これがまた、なかなか大変な道のりでした・・・(^^;
大破STIの故障部位・動作状況確認
まず、右STIの動作状況を確認してみると、こんな調子です。
- 大レバー(巻上動作、シフトダウン) →OK
- 小レバー(解除動作、シフトアップ) →NG
右STIを取り外し、さらに、メインレバーやユニットカバーを取り外して内部を確認してみました。
本来は専用工具推奨(Y6RT68000)ですが、ドライバーでEリングを外してみます。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
その結果、解除動作用のパーツが定位置に戻ってこないことが原因であることが分かりました。
指で定位置に持ってきてあげれば、解除動作は問題なく動くのですが、一度でも巻上動作をやると当該パーツは定位置からズレてしまい、解除動作不能状態に戻ってしまうようです。
左が正しい状態(小レバー操作可能)、右がダメダメな状態(小レバー操作できず)。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
このパーツを、定位置に戻すためのスプリングが断線してしまっているのだと推測できますが、これ以上バラすのは大変そう。
また、仮に内部のスプリングを入手できたとしても、とてもこんな複雑な部品をバラしたり組み立てるのは(自分の技術では)不可能だと思われるため、これ以上の内部調査は後日に回して、ユニット丸ごとの補修パーツを入手することとしました。
シマノのパーツ構成図で調べて発注することにしたのですが、ここから、長い長い旅が始まりました・・・。
ST-7900のパーツ構成図。12番(Y6RT98230)か、17番(Y6RT98240)がご希望です。
【1回目】Amazonで誤発注→返品
まず、Amazonで補修パーツを検索して発注したのですが、「STIレバーを修理する」という思いが強すぎたせいか、誤って「メインレバーAssy」を発注してしまいました。(パーツ図の①Y6RT98200)
家に届いた瞬間に気が付くべきなのですが、段ボール・製品袋まで開封してから誤りに気が付きました・・・。
レバーを発注してしまいました。かつ、この後、開封までしてしまいました・・・(涙)
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Amazonはたいていの返品は無料で受け付けますが、開封済みで、かつ客側のミスの場合には製品代の50%のキャンセル料を取られます。
「いや、ショップ側が悪い」とすることで無料返品もできるのですが、それに係るすべての経費は出品店が負担する可哀想なシステムなので、ここは、正直に申告してみたのですが、キャンセル料3500円は痛いでござる・・・(>_<)
【2回目】Amazonで再発注→品切れ
キャンセル料3500円という巨大出費にへこたれながらも、今度は間違えないように、「ブラケット本体」(⑫Y6RT98230)を発注ました。
しかし、発注から2週間も経ってから、「あるって書いてたけど、やっぱ無いや。ごめんね。キャンセルしておいたからね」というメールがきて、一方的に発注キャンセル。
発注から2週間たって、品切れにより自動キャンセルされました・・・。
「2週間も待たせて『ゴメンね』だけかよ~、うぉ~、3500円返せ!」とプンプンしつつも、まぁ、無いものはしょうがないので、別の場所で探すこととしましょう。
【3回目】モノタロウで発注→品切れ
「Amazonがだめなら、モノタロウだろう」という、よくわからない論理展開により、同じパーツを発注しました。
「発送までは4日程度」と書かれていたのですが、こちらも3日ほどで、「品切れで~す、ゴメンね~」というメールで自動キャンセル・・・(涙)
モノタロウさんのキャンセル通知。せつない・・・。
【4回目】楽天ショップで発注→品切れ
もう、書くのも面倒になってきましたが、モノタロウと全く同じです。以下同文(笑)
楽天で、在庫アリ、となっていたショップに問い合わせてみると、この返事・・・。
【5回目】大英帝国のSJS Cyclesでシフトレバーユニット発見! → 高くて買えん!
「もはや、国内にオレの活躍の場は無い」と世界に飛び出し、イギリスのオンラインショップ(SJS Cycles)で探してみたところ、目的の「ブラケット本体」(⑫Y6RT98230)よりも、もう一回り大きいくくりの「シフトレバーユニット」(⑰Y6RT98240)を発見!
気になる在庫は「In Stock」となっているので、喜んで発注しようと思ったのですが、お値段がすごい・・・
遂に大英帝国でシフトレバーユニットを発見!! が、約26000円・・・(高)
なんと、シフトレバーユニットだけで約26,000円もするため、断腸の思いで断念。
スモールパーツ販売では、どこのショップも写真が無いのが普通なので気が付きにくいのですが、SJS Cyclesさんのおかげで「ブラケット」よりも大き目のくくりの「シフトレバーユニット」でも修理対応できることに気が付いたため、日本に戻って、再度探し直してみることにしました。
ありがとう、SJS Cycles! 買わないけど!
【6回目】Amazonでドキドキ発注
日本に帰国してAmazonで<>シフトレバーユニット(⑰Y6RT98240)を検索したところ、複数件の扱いがあるということでホッとするものの、以下のような疑念が出てきます。(〇は安心材料、×は不安材料)
写真はどう見てもレバーだし、商品名もレバー。お値段も安すぎ(当時は4600円でした)
- 〇:商品番号はY6RT98240で、求めている「シフトレバーユニット」と合っている
- ×:商品写真は「メインレバー」 (←最初に間違って返品したY6RT98200)
- ×:商品名は「シフティングレバー」 (←正しくはシフトレバーユニット)
- 〇:値引き前の価格は何となく合っている (約2万円)
- ×:値引き後のお値段が冗談のように安い (4600円)
気になって楽天やYahooショッピングなどでも探してみたのですが、どこも同じ状態。
シマノのパーツ図では、Y6RT98240は「レバー」じゃなくて「シフトレバーユニット」で間違いないありません。
そこで、とりあえずAmazonで発注し、本当に写真通りの「レバー」が来たら、誤表示(パーツ番号誤り)で無料返品できますので、勝負をかけてみる(ちとオーバーですが)ことにしました。
「頼むから、シフトレバーユニット来てくれよ~!」と祈りながら、注文ボタンをクリックです。
ついに、シフトユニットゲット!!!!
発注から2日後、会社から帰ると、Amazonからいつもの段ボールが届いていました。
初回の返品ミスに倣い、安易に包装を傷つけないように丁寧に開封すると・・・。
段ボールを開けてみる。ユニットならOK、レバーならさようなら、です。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
おぉ~、明らかに「ユニット」だ!! これなら、開封しても大丈夫(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
おぉ、神よ!!
まさしく、探し求めていた、シフトレバーユニットが姿を現しました!!
ちゃんと、パーツ番号もあっているし、そもそも形状もドンピシャです!
いやはや、長い道のりでしたよ・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
おかげで、定価約20,000円の補修パーツを、4600円という格安で入手することができました! (最初のミスで3500円の勉強代を払っていますが・・・)
あまりにもたくさん、発注・キャンセルの憂き目にあってきたため、よく分からなくなってしまいましたが、まとめるとこういう感じです。
回数 | 発注先 | 注文パーツ | 結果 |
---|---|---|---|
1回目 | Amazon | メインレバー | 返品(キャンセル料3500円) |
2回目 | Amazon | ブラケット | 品切れ→キャンセル |
3回目 | モノタロウ | ブラケット | 品切れ→キャンセル |
4回目 | 楽天ショップ | ブラケット | 品切れ→キャンセル |
5回目 | SJS Cycles | シフトレバーユニット | 高すぎ→断念 |
6回目 | Amazon | シフトレバーユニット | 超お買い得購入 |
来週までには
一時は、あまりの修理パーツの入手困難さに、「いっそ11・・・?」と思い始めていましたが、紆余曲折を経て、「まだまだ10!」になりました。
LOOK595号のフルメンテナンス用の用品はこれで全部揃いました。
湘南の道路が豪雪で埋もれてしまう前に、フルメンテを完了して走り出しましょう!!
さっそく、レバーを取り付けてみました! 左が新品、右がご臨終のSTIです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
さすがジュラエース! パーツは日本製なんですね。105クラスだと、シマノのマレーシア工場生産です。中国製じゃないのがまだ救いですが・・