「なに~、新たな問題が発生だって? Trimはちゃんとやってるのか!」
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
前回記事では、写真保存用のポータブルHDDをSSDに更新したことで、読み込み・書込みともに爆速化し、重量も軽減されていいことずくめの人生(おおげさ?)を紹介していました。
が、文末で、「新たな課題が・・・」とも書いていました。
今回は、その課題について紹介です。
外付けストレージは爆速化したけど、内蔵ストレージは・・・?
外付けストレージを交換したことを機会に、Shiro家内のいろんなストレージの速度を測ってみました。
ストレージ | インターフェース | 容量 |
---|---|---|
デスクトップPC内蔵SSD (Lenovo ThinkCentre) |
PCIe × NVMe | 256GB |
タブレットPC内蔵 SSD (Microsoft Surface GO) |
PCIe × NVMe | 256GB |
ポータブルSSD (SanDisk Extreme) |
USB 3.1 gen2 | 1TB |
ポータブルHDD (WD Elements) |
USB 3.0 | 2TB |
事前の予想では、「Lenovoの内蔵SSDはたぶん速いんじゃないかなぁ?」程度に思っていたのですが、その結果は以下の通り。
ポータブルHDDの性能を「1」としたときの比較。
Lenovo内蔵SSDが桁違いに速い・・・!
予想通り、Lenovoの内蔵SSDはケタ違いに高速でした。
特にランダムシークの読み込みは、HDDの430倍も速いですから、文字通りケタ違い(3ケタ違い?)です。
しかし、グラフをよく見ると、Surface GOの内蔵SSDがあまり速くないことに気が付きました。
上がSurface GO内蔵、下がポータブルSSD。ん? Surface GO内蔵遅いのでは・・・!?
一応、ポータブルSSDよりはギリギリですが、PCIe×NVMe接続の内蔵SSDにしては、イマイチな成績です。
しかも、もっとよく見ると、書き込みが異常に遅いことが見えてきました。
なんと、シーケンシャル書込みでは、外付けのSSDの1/10以下の速度しか出ていません。
一体全体どうなってんだ? どんなヘボいSSDを内蔵しやがったんだ、Microsoft!!
Trim操作が滞っておりました!
Surface GOはとても非力なパソコン(ペンティアムです・・・)なのに、写真管理(Lightroom)や動画編集(Movie Studio)、仕事(Office一式)など、かなり酷使してきました。
それに伴い、内蔵SSDもかなり頻繁アクセスしますし、時には巨大データをぶっこんで一杯になってしまうこともありました。
そこで、少し気になってドライブのプロパティを見てみたところ、重大な問題を発見・・・!
なんと約1か月(29日間)にわたって、最適化操作(Trim)が実行されていませんでした。
SSDには、「書き換えができない」という巨大な欠点があります。
既存のファイルを書き換えたいときには、一度消してから書き込む必要がありますが、消去作業はとても遅いので、普通は別のエリアに書き込むことで速度遅延を防ぎます。
そして、暇なときに、過去に使ったエリアをコツコツ消去しておく「Trim」という操作が自動的に行われています。
それが、上のスクショで見られる「最適化」です。(HDDの最適化(=デフラグ)とは全く別物です)
SSDを酷使しているのに1か月もTrimがされていないのはマズいので、「最適化」ボタンを押してTrim操作を実行してみました。
ほんの数秒で終わりますが、その効果はこんな感じ。
Trim操作後。書き込み速度がだいぶ改善されました(それでもまだ不十分な気はしますが・・・)
おお、書き込み操作がだいぶ改善されています!
実際のベンチマークソフトのスクショは以下の通り。
Trim実行前。書き込みが遅い・・・。
Trim実行後。読込みは変わらないけど、書き込みはだいぶ高速化!
書き込み速度(右列)がかなり改善されていて、項目によっては7倍も早くなっています。
一般的な、PCIe×NVMe接続SSDとしてはまだ遅い気もしますが、そこはSurface GOの限界なのかもしれません・・・(悲)
ある程度の期間使ったSSDの書き込み速度が遅くなってきたら、Trim操作ができているかどうか(普通は自動実行されます)、今一度確認をしてみましょう!(^^)
0円×数秒で、劇的に速くなるかもしれません。
ちなみに、読み込みにはほとんど寄与しません。残念。
非力なパワーをロスしないよう、Trimがちゃんとできているか確認しましょう。
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