ローノーマル化して乗りやすくなりました。「ローノーマルって何?」という人は続きを読んでみましょう。
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
「ローノーマル」という単語を聞いたことがありますでしょうか?(もしかして死語かも・・・?)
先日、無事にデュアルコントロールレバー化(DCL化)を完了したルイガノLGS S9号ですが、一つだけ、課題が残っていました。
それが、「ローノーマル」です。
こんなお話です
- 昔々、「ローノーマル」タイプというリアディレイラがあった
- デュアルコントロールレバーシステムは、ローノーマルRDの使用を前提として設計されている
- LGS SIX号はローノーマルRDにしているが、LGS S9号はトップノーマルRDのため誤操作多発
- LGS S9号もローノーマルRDに!
2台のバイクでシフト操作が逆に・・・
スポーツバイクのリアディレイラ(RD)には大きく分けて、「ローノーマル」と「トップノーマル」の2つの種類があります。
ワイヤを緩めるとロー側に変速するのを「ローノーマル」、逆にトップ側に変速するのを「トップノーマル」と呼んでいます。
とってもシマノらしいネーミング(?)ですが、整理するとこんな感じです。
シフト操作 | ローノーマル型 | トップノーマル型 |
---|---|---|
ワイヤを緩める | ロー側(内側)に移動 | トップ側(外側)に移動 |
ワイヤを張る | トップ側(外側)に移動 | ロー側(内側)に移動 |
ロードはトップノーマルRDを使用していますが(たぶんDCLじゃないMTBも)、どういうわけか、MTBのDCLはローノーマルRDの使用を前提にシステム設計されています。
右レバーを押し下げる(巻き取る)とシフトアップ、上に跳ね上げる(緩める)とシフトダウンです。
どうして、ロードと逆なのかよくわかりませんが、左右(=前後)どちらのシフトレバーも、押し下げればギアがシフトアップ、跳ね上げればシフトダウンということで、直感的に分かりやすくなるから?でしょうか(違うかも)
しかし、6月に登場したミニベロLGS S9号はシフトレバーだけDCL化して、RDは完成車のまま(=トップノーマル)だったので、LGS SIX号とシフト操作方向が反対になっていました。
SIX号はDeoreのローノーマル。
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
月~金に通勤で乗るLGS SIX号と、土日に散歩で乗るLGS S9号のシフト操作が真逆、平日と週末でシフト操作が逆ですから、どちらのバイクでもシフトミスを連発するようになってしまいました。
バイク | LGS S9号 | LGS SIX号 |
---|---|---|
RDタイプ | トップノーマル (Claris) |
ローノーマル (Deore) |
レバー押し下げ | シフトダウン | シフトアップ |
レバー跳ね上げ | シフトアップ | シフトダウン |
重くしようとして軽くなってしまう場合はいいのですが、激坂で軽くしようとして、さらに重くしてしまうことがあり死にかけることも(多少誇張あり)。
トップでもローでもいいので、RDタイプを統一せねば!です。
S9号はClarisのトップノーマル。安っぽい感じもイマイチ・・・。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
LGS S9号をローノーマルに!
どちらに統一しても良かったのですが、大先輩であるLGS SIX号に倣って、LGS S9号のRDをローノーマルに変更することにしました。
ところがです、DCLを探した時と同様のことがおきます。
なんと、ローノーマルタイプのRDが見つからないのです(!)
よく考えたら、DCL自体が生産終了しているのですから、ローノーマルRDも絶滅危惧種になっているのが普通ですよね。
なんと、RDも絶滅危惧種になっていたとは・・・。
しょうがないので、DCLの時と同様、ご近所の中古ショップ、サイクリーに探しに出かけたところ、たくさんの中古RDの中に、ただ1個だけ、ローノーマルRDが見つかりました。
Deore LX(RD-M580)のローノーマル・ロングゲージです。
奇跡的に1個だけ残っていたローノーマルのDeore LX。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
完成車状態でClarisですから、Deore LXだろうが、Dura-Aceだろうが(それはない)、ローノーマルRDならなんでもいいです。
見た目も、シンプルなLGS S9号になんとなく似合いそうなので、迷うことなく2500円程でゲットです(^^)
装着は何も難しいことは無く、Clarisを外してDeore LXを取り付けるだけです(超適当な説明)
さすがにこの手の作業は慣れましたので、30分で交換完了!(^^)
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
アウター×ローだとこんな感じ。ショートゲージでもいけたのか?
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA
ロングゲージはちょっと長すぎた感もありますが、まぁ、大は小を兼ねるということで・・・(キャパシティ45Tに対して33Tです)
肝心な操作フィールは素晴らしく、左右どちらのレバーも押し下げればギアが重くなり、引けば軽くなるということで、直感的に操作できます。
LGS SIX号様とも同じ操作となり、迷うことは無くなり、DCL化作業で唯一残っていた課題が解決されました。
幸か不幸か(確実に不幸ですが)、LOOK595号は先日のSTI大破事件によって走行不能になっているため、この秋は、DCL化が完了したLGS S9号で走り回りましょう。
おしまい(^^)
今年の秋は、どこに行くのもS9号で!(^^)
SONY α7II + FE 28-70mm F3.5-5.6
RDのアウターワイヤですが、輪行するとほぼ確実に根本で折れてしまいます。後輪エンド金具が回ってしまうのが原因です…と悩んでいたら、RDを外して輪行するとワイヤーは守れるかも、と今朝気付きました。
RD壊さない+ボルト無くさないようにしないと。
ひとりごと失礼しました(^_^)