この箱に辿り着くだけで、一苦労でした。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
LGS 9号(旧LGS MV2 PRO)が我が家に来たのが7月。
しかし、もう限界の限界です。
とうとう、LGS 9号のデュアルコントロールレバー化に着手です!(^^)
STIもDCLの一種なのですが、この記事では書き分けるのが面倒くさいので、以下のように使っています。
- STI: ロード用のデュアルコントロールレバー
- DCL: MTB用のデュアルコントロールレバー
なぜに、デュアルコントロールレバー?
現在、シマノの主流MTBコンポのシフト・ブレーキレバーは別々のコンポです。
シフトはラピッドファイヤ方式なので、アップ(巻取り)とダウン(リリース)の2本レバーがあり、ブレーキレバーも含めると全部で3本のレバーがひしめき合っています。
左右で6本足ですから、もはや、昆虫並みの複雑さ(?)です。
ロードコンポのSTIは正確には、アップ用とダウン用のレバー2本がありますが、両者は一体化しているので、コンパクトで操作性も悪くありません。
また、シマノのMTBコンポには「デュアルコントロールレバー」(DCL)という、1本のレバーでブレーキ・シフトアップ・シフトダウンまで行う素晴らしい方式があります。
LGS SIX号では、購入後すぐに、「8→9速化」工事をした際に、副産物的に「DCL化」になり、それから12年ほどDCLを使い続けていますが、シフトアップは外側3本指の腹側で押し込み、シフトダウンは甲側で跳ね上げていて、アップもダウンも同じ指でできるので、とても快適です。
表にしてみると、こんなに違うことが分かります。
方式 | ブレーキ操作 | シフトダウン操作 | シフトアップ操作 |
---|---|---|---|
ラピッドファイヤ (MTBの主流) |
ブレーキレバー (2~3本指) |
シフトダウンレバー (親指) |
シフトアップレバー (人差し指 or 親指) |
STI (ロードの主流) |
大レバー (2~3本指) |
小レバー (中指) |
|
DCL (我が家の主流) |
デュアルコントロールレバー (引く:ブレーキ、押下:シフトアップ、引上:シフトダウン) |
現在主流のラピッドファイヤだと、シフトダウンは親指、シフトアップは人差し指(上位機種だと親指も可)でやるようになっていて、アップとダウンで別の指で操作するのが非常に面倒くさくて気が狂いそうです(個人の感想です、笑)
また、DCLはレバーが1本しかないため、ハンドル周りがすっきりして、ベル・ミラー・ライト・サイコンなどの各種アイテムの取り付けもしやすくなる裏ドラもあります。
なので、一刻も早く、LGS S9号のデュアルコントロールレバー化工事を進めようとしたのですが・・・?
あれ? デュアコンはオワコン?
LGS S9号のコンポグレードは「Claris」。
Clarisは下位グレードなのでラピッドファイヤであり、上位グレードは、当然DCLだと思っていました。
ところが、シマノの現行ラインナップを見ると、どこにもDCLが存在せず、どのグレードもことごとくラピッドファイヤ方式でした。
ALTUS、ACERAあたりにはDCLっぽいコンポもありますが、騙されてはイケマセン。
単なる2コンポの合体物で、ブレーキ・UP・DOWNの3本レバーです。
ちょっと調べてみると、MTB用のDCLは登場当初から超不人気で、驚いたことに、あっという間に生産中止(モデルチェンジ)となってしまったようです。
DURA-ACE AX(エアロのやつね)とならぶ、シマノでは触れてほしくない過去の失敗作の模様です。
当時の評価では、ブレーキとシフトを1本のレバーに統合したため、MTBのように振動の激しいライドでは、ブレーキ操作時に誤ってシフト操作をしてしまうことが不満点だったようです(デザインの悪さもあるようです)
自分だけが気が付かないうちに、デュアコンはオワコンになっていた模様です・・・(^^;
デザインは結構気に入っていたんだけどなぁ・・・(LGS SIX号のDEORE LX DCL)
Nikon D70 + Nikkor 35mm F2D
それでもデュアルコントロールレバー化に邁進!
とっくに廃れてしまったDCLですが、悪路を走らないLGS S9号(LGS SIX号も同じ)では誤操作の恐れは皆無ですし、DCLの操作は慣れればとても快適なものです。
普段の操作も楽ですし、デカいレバーを動かせばいいので、真冬に分厚いグローブをしていても簡単に操作できます。
なにより、12年間にわたってLGS SIX号で使い続けてきたのですから、間違いなしです(^^)
雪道で、分厚いグローブをしていても操作ミスなし!(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
というわけで、世間の流れに逆らって、今さらながらのDCL化工事に着手です!
まずは、DCL本体を入手しないことには話にならないのですが、なんせ、ディスコンとなって久しいDCLだけに入手は中古市場に限られます。
しかし、中古品のタマ数が非常に少ないうえに、油圧ディスクブレーキ対応のDCLとなるとさらに少なく、中古の出玉がほとんど見当たらない日々が続きました。
また、油圧ディスクブレーキ関係の作業自体が初体験なので、できれば、関係小物や説明書もフルセットで揃っているのが望ましく、探し続けること数十年、ようやく、DEOREグレードの油圧ディスクブレーキ対応DCL、ST-M535の付属品フルセット完備の中古をサイクリーで発見!
しかも、未使用品ということなので、脊髄反射的に、早速購入です!
まずは、DCLをゲット! Deoreの油圧ディスクブレーキ対応です。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
大変なのはこれからだ・・・
とりあえず、デュアルコントロールレバー化の最重要パーツ(ST-M535)を無事に手に入れることができました。
しかし、ST-M535は9速対応DCLであり、LGS S9号は古風な8速のため、「DCL化」と同時に「8→9速化」もする必要があります。
LGS SIX号の時とまったく同じ流れですが、こんなものが必要になってきます。
- デュアルコントロールレバー本体(購入済み)
- 9速スプロケット
- 9速用チェーン
- 9速用ミッシングリンク
- 油圧ディスクブレーキ用ブリーディングキット
- ローノーマルタイプのリアディレイラ
- 油圧ディスクブレーキ関係の知識・技能・技術・根性など
しかも、初めての油圧ディスクブレーキ関係作業が待っていますが、作業方法は全くの未知数。
とりあえず、同梱の説明書と、シマノのDM(ディーラーズマニュアル)を読み込んで勉強しましょう。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
楽しくも、長いイバラの道が待っています。
つづく・・・(^^;
油圧ディスクブレーキと言えば車と同じなので、エア抜きニップルとかあるのでしょうか?難しそう…
脊髄反射は誰にも止められまへんw