ヤビツや富士ヒル,ホイール事故やパンク事故(涙)記事ばかりを書いていて,毎月の読書記録を忘れていました。
まぁ,もともとヒルクライムに熱中して時期だけに(過去形?),あんまり本を読んでないので,3ヶ月まとめてでちょうどいいくらいなんですけどね
(^^;)
2014年4月~6月までの主な読書は以下の通りです。
著者 | プチ感想 |
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『泳いで帰れ』 奥田英朗 |
無類の野球好き(中日ファン)である著者が,編集者と一緒に行ったアテネオリンピックの観戦記。 もちろん,日本チームの野球を中心に観るのですが,それ以外の競技(柔道,バレーなど)も観戦し,その都度,外国応援団やアテネとの文化の違いに驚き,著者の得意とする楽しい文章になっています。 そして,ボロボロの成績だった日本チームに向けられた言葉,それが,表題になっています。野球が大好きな著者だからこそ,「よくやった」「全力は出せたんじゃない?」などというぬるいファンではなく,厳しい言葉をぶつけています。全般的に不真面目なのですが,最後の最後に,日本野球のあり方・ファンのあり方について書かれていて興味深いところです。 |
『マドンナ』 奥田英朗 |
40代の課長(中間管理職)を主人公にした5編が収められていますが,どれも,身につまされるようで(笑)ものすごく面白い。 なかでも,職場に配属された若い女性社員に密かに恋心を寄せ,男性の部下と激しく争うようになっていく表題作「マドンナ」はものすごく笑えたし,たぶん,自分もこうなる(笑) 4編はこういう楽しい話なのですが,ラスト1編の「パティオ」だけは少し違います。いつも会社の窓から見かける,静かに本を読む初老の男性と,自分の父親を重ねる話で,爽やかな話なのにホロリと泣けてしまいます。 作中に登場する「アローンとロンリーは違う」は心に響きました。 |
『想像ラジオ』 いとうせいこう |
震災・津波によって亡くなってしまった男性が,想像の中でラジオDJをやり始めて,それに呼応する,同じく命を落とした「リスナー」たちのやり取りが主体となっている小説。 各方面から非常に高く絶賛されているのですが,正直に言ってしまえば,あまり感動することなく読み終えてしまいました。 人の「死」に対する考え方は,まさに人それぞれであり,他人の死については想像するしかないのですが,そこに踏み込んではみたものの,文章・構成に力が足りない気がします。 全体的に軽すぎる感がどうしても馴染めませんでした・・・。 |
『ポートレートの悩みを 解消する本』 河野英喜 |
おいらは,写真といえば,ほとんど子供・風景・自転車の3種類しか撮ったことがありません。 しかし,最近になって(子供ではなく)大人の女性を撮る機会がちょこちょこ出てきたため,一から勉強するために購入。 この手の本だと,極端にアイドル風の写真の技術説明が多いのですが,本書は,普通の女性ポートレート(と言っても,綺麗なモデルさんだけど)を綺麗に撮る技術を解説してくれています。 何回か友人を撮る機会がありましたが,みんな喜んでもらえて,とても役に立っています。 |
『自転車の学校』 堂城賢 |
前々から読んでみたいと思っていた「やまめの学校」の書籍版。5月に見かけたのですが,FHC前に読んでしまったら乗り方がめちゃめちゃになりそうなので,我慢していました。 おいら達が今まで読んできた・学んできたロードバイクの乗り方は,「骨盤を立てて,背中を丸めて,後ろ荷重で走る」だと思うのですが,本書では全て否定され,完全に逆の乗り方を推奨しています。 つまり,「骨盤を寝かせて,背中は真っ直ぐで,センター荷重で走る」です。 まだ読んだだけで何も実践していませんが,理論は面白いし,小さな実験(色んなフォームでスクワットをしてみる等)もイチイチごもっともな内容。ただ,いかんせん,今の走りを全否定するところからスタートなので,なかなか踏ん切りがつかないなぁ・・・(笑) |
『敗北のない競技』 土井雪広 |
読み始めたときの感想をすでに紹介していますが,ちょうど,その頃読み終えた部分(前半1/3くらい)から後は,ガラリと内容が変わってきます。 冒頭部分はレースで勝利する姿が格好良く描かれていましたが,そこから後は,ヨーロッパに渡った著者(とシマノ)が経験する,世界との圧倒的な差が描かれます。 国内ではほぼ無敵なのに,ヨーロッパでは完走することすらできない。 毎日,吐いて,吐きまくるまで練習を重ねて,ようやく完走だけはできるようになりますが,今度はドーピングの問題が出てくる。また,国内の「プロ」の実態もわかって愕然としてしまいました。 全てを通して「とにかく自転車最高♪」という内容ではなく,国内外の厳しい現実を見てきた著者だからこそ書ける内容で,それでも最後には自転車に乗っていることが好きだ,とまとめているところが好きです(^^) |
『サイクル・サイエンス ―自転車のAからZまで』 小島千明 |
図書館で借りてきた古~い自転車本(1985年発行)。 しかし,古いだけあって,今の自転車本とは書かれていることが根本的に異なっていて,例えば自転車フレームの材料についての説明では,鉄だけでも様々な種類があることを,いちいちJIS記号(例えば,STKM11Aや13Cなんていう規格)を用いて説明し,また,その引っ張り強度も書かれています。 また,おそらく当時の最新技術である,バテット構造の作り方など,もう,べらぼうにマニアックです。 「とにかく新製品買ってね」という今の書籍とは全く違い,とても新鮮でした。まぁ,非常に地味ですが・・・。 |
3ヶ月もかけて,読んだのがこれだけというのは驚異的な少なさ。
雑誌などは別ですが,この少なさは特筆級で,いかにこの期間はヒルクライムに全精力を注ぎ込んでいたかが伺えます。
いや,実際には,ホイール損傷→修理→失敗→購入,という一連の騒動で読書どころじゃなかったのが正解なのですが・・・(笑)
ホイール騒動は一段落していますから,今月からはもっと沢山読書できるといいなぁ~(^^)
>ケンゾーサンさん
そうかもです。
自分でも気が付きませんでしたが,カメラで真横から撮影してみたら,ビックリするくらい,後ろの傾いていました。
これを,前の方にもっていくんでしょうね。
駄作機って,おもしろそう!!
きっと,設計者は本気で一生懸命作ったんだろうけど,完成すると駄作なんだろうなぁ。
見てみたい~(^^)