満を持して臨んだ,ヤビツアタック with 12-30Tでしたが・・・?
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
気が付いたら超大作となりつつある,シニアスプロケットシリーズの最終回は,いよいよ,実際にシニアスプロケット(ULTEGRA 12-30T)を使っての走行編です。
スプロケット(とディレイラ,チェーン)を取り換えただけで,ヤビツで40分,スバルラインで75分を切ることができるのでしょうか!?
まぁ,答えは見えている気もしますが・・・(もし達成していたら,祭りのように騒いでいるハズ)
シニアスプロケット装着で期待される効果
万策尽きて満を持して登場したシニアスプロケット,12-30Tについては,以下のような効果が期待されています。
- モチベーションが上がる
- ケイデンスが上げる
- ブログネタが増える
3はスルーしましょう(笑)
1(モチベーション)は,仮に駆動系パーツではなくても,例えば,ボトルやサイコンを変えただけでも,十分な効果を発生することが多くのロードバイク乗りで確認されています(笑)
2(ケイデンス)は少し説明が必要かもしれません。
もちろん,ケイデンスを上げることが目的ではなく,同じパワーをより小さいトルクで出すことが目的です。
おいらは,自他ともに認める貧脚なので,大きなトルクを出すのがとても苦手で,ちょっとした坂でも踏み切れなくなってしまいます。
その対策として,より軽いギアにしてトルクを減らし,その分,ケイデンスを上げることで同じパワーを維持しようという作戦です(^^)
さてはて,理屈上はそうなのですが,そんなにうまくいくものでしょうか・・・?
裏か見るとかなりデカイ。さぁ,そのデカさを活かしてくれ!!
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【検証1】ご近所の激坂で試してみよう(七里ヶ浜)
まずは,ご近所の激坂でその威力を試してみましょう。
最初に行ってみたのは七里ガ浜付近の高台(アマルフィイの裏山)にある激坂。
距離は100mも無いと思いますが,その性格はかなり悪く(?),世界人口のグラフのように,先に行けば行くほど勾配がきつくなり,最後には20%くらいに達する性格の悪い坂(笑)です。
こんな坂。かなり狂暴です(笑)
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4月に挑戦した時には,人生初(だと思う),途中で足をついて降参してしまい,親戚一同からShiro家末代までの恥さらし者と,罵倒され続ける日々です(んなアホな)。
それから1か月,Shiro家一族の総力を挙げてリベンジに臨みましたが,あっさりとシッティングだけ(立つと後転する)でクリア。
そもそも,片手で登れてしまうこと自体が驚きですし(^^;
勾配はキツイけど笑顔で登れます(^^)
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というわけで,少なくとも,短距離な激坂は圧倒的に楽に登れることが分かりました。
【憲章2】いよいよ,ヤビツに実戦投入!
初めてオッサ,いや,シニアスプロケットを装着した週末はご近所でしたが,翌週は,いよいよ本番のヤビツに実戦投入です。
昨年同時期に比べて4分も遅いタイムしか出せていない状況ですが,シニアスプロケットの導入で少しは改善できたのでしょうか。
ちなみに,FTPはたったの190Wです。PS4も駆動できないよ・・・。
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結論から言ってしまうと,「タイムには結びつかなかったけど,とても楽だった」という感じです。
タイムについては,ほとんど誤差と言っていいくらいの差しか出ませんでした(44分26秒→44分12秒)。
でも,体感的にはとても楽に登ることができ,ヤビツを象徴する「蓑毛の激坂」(最大15%くらい)や菜の花台手前の激坂(約20%)でも,初めてオールシッティングで越えることができました。
ちょっとオーバーペース(目標200W)ですが,小さいトルクで頑張っています。
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これは悪い例。ギアが軽すぎて,回している割にはパワーが出ていない。
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ヤングスプロケット(12-27T),シニアスプロケット(12-30T)で登った時の主要走行データを比較すると以下のようになります。
(そういえば「ヤング」という言葉も聞かなくなりましたねぇ。ナウなヤングは12-27Tなんか使わないのかな)
走行日 | 5月3日 | 5月7日 |
---|---|---|
スプロケ | 12-27T (ナウなヤング用) |
12-30T (シニア用) |
タイム | 44分26秒 | 44分12秒 |
平均ケイデンス | 79rpm | 82rpm |
最大ケイデンス | 114rpm | 140rpm |
平均パワー | 195W | 198W |
平均心拍 | 166bpm | 172bpm |
最大心拍 | 198bpm | 201bpm |
平均ケイデンスはシニアスプロケットで登った5月7日の方が,わずかですが高くなっています(79→82rpm)。
そのせいか,平均心拍も高めになっていて(166→172bpm),脚を助けて心肺系をいじめている感じでしょうか(^^
また,久しぶりに最大心拍が200bpmを超えていますが,これはラスト100mを,冗談で狂ったようにケイデンスを上げて(140rpm)走り抜けたせいです(笑)
まとめ(シニアスプロケットのメリット・デメリット)
3回に分けて,シニアスプロケットの導入から実走までをお伝えしてきました。
だらだらと長く書きましたが,12-30T導入についての現時点での感想は以下の通りです。
気に入った点
- 27Tの上にもう1枚あるのは,ものすごい安心感
(来年には足りなくなるかもしれないけど) - ケイデンスを高く保てるので,脚の疲労が軽減
- ギアの構成を覚えるのが簡単
(16Tを引っこ抜いて,30Tにしただけ) - 一般の人が見たら,でかいリアスプロケでも気にならない
イマイチな点
- うっかり,アウターで坂を上ってしまう
- アウター×ロー(=最大テンション)での駆動ロスがかなり大きい
- スプロケ,ディレイラ,チェーンの3品交換で140gも重量増加になっている
- 見る人が見ると,でかいリアスプロケは格好悪い(>o<)
こんなところです。
重量増加(140g)は体感できるものではないですが,アウター×ロー時の駆動ロスはかなりのものです。
この組み合わせ以外では,クランクを逆回ししてもするする回りますが,アウター×ロー時はかなり重くなっていて,停車時に手で逆回ししても,半回転もしないで停まります。
また,デカイギアは格好悪いについては,こっそり隠れて練習を重ね,いずれ「あの人,ギアでかいのにすごく速い・・・」となれればいいかな,と(笑)
ギアのデカさも,遠目から見れば大丈夫です!(^^)
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いずれにせよ,まだヤビツ1回でしか試していないので,あと3~4回のヤビツと富士ヒルで,その隠された真価を発揮してもらうことを祈るばかりです。
来年は34Tかな・・・?(笑)
おしまい。
今夏は,Shiroさんの記事と皆さんのコメントで超軽ギアの組み合わせができることを知り,F:36×22 R:11×32(10T)の組み合わせで走っていました.この三ヶ月は坂ばかり探して走っていた感じです.埼玉県根性坂,高野山,六甲山,乗鞍スカイライン,生駒山暗峠.この組み合わせでも,坂は辛い.もう坂を上るのはやめようと毎回思うのですが,帰宅してしばらく経つと不思議と,新たな坂探しを始めてしまいます.我ながら不思議だ.