ヒルクライマーは上り坂(だけ)が好き!

チャリダー,坂バカ特集の一コマ。峠の頂上に,下り用マイクロバスが用意されていました(^^)

チャリダー,坂バカ特集の一コマ。峠の頂上に,下り用マイクロバスが用意されていました(^^)

先日,チャリダーで特集していた「坂バカ遠足」

視聴者参加で,1日の合計獲得高度を競い合う企画なのですが,くじ引きによって「アウター縛り」「タイヤ2気圧」「サドル2cm下げ」「シングルギア」など,様々なハンデが与えられたり,それでもべらぼうに速かったり,とにかく楽しい企画でした。

参加者の皆さんに共通していたのが,上り坂の苦しい場面になるほど笑って走っていて,この倒錯感がたまりませんでした(^^)

番組中,一番ウケたのが,峠を登り切った後に「下り専用バス」が用意されていて,みんな喜んでバスに乗って下っていったところ。

そう,ヒルクライマー,坂バカは下り坂が大嫌いなのです(^^)



下り坂? ノーサンキュー! (@^^)/~~

ロードバイクを趣味にしていると,一般の人との感覚の差が広がり,いろんな場面で驚かれたり,時にドン引きされることがあります。

ドン引き筆頭は「距離感」で,ふつうの人がせいぜい数kmしか乗らない乗り物で,軽く100km,頑張れば200~300kmは走ってしまうロードバイク乗りはかなり驚きの対象です。

その他にも,ロードバイクの軽さ,お値段,スタンドやドロヨケがないこと(笑)など,いろんなことで驚かれます。

そして,一般の人に話して,100%驚かれ,呆れられ,異星人扱いされて石を投げられる(←そこまでは無い)のが,「下り坂が嫌い」という特性です。

ヤビツ峠の中盤(もちろん上り坂)。いいですよねぇ・・・。

ヤビツ峠の中盤(もちろん上り坂)。いいですよねぇ・・・。

SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9

坂が好きなロードバイク乗りは,全ロードバイク乗りの95%くらいです(当社調べ)ので,残り5%の方は,一般の方と同じ感覚を持たれているかもしれませんが,ヒルクライマーに限って言えば,ほぼ全員,下りは好きではないと思います。

坂が好きではない理由を自分なりに考えてみると,こんな感じです。

  • 寒い
  • 日常生活では味わうことのない,とんでもない苦痛を,下りでは味わうことができない
  • 下り終えても達成感に乏しい
  • 後で記録を見ても面白くない(低消費cal,低心拍,低パワー,ゼロケイデンス)
  • カーボンホイールなので連続ブレーキに不安・・・
  • (下手なので)どっかに突っ込みそうで怖い

こんなところでしょうか。

基本的に登りの苦痛が好きなので,下りの楽さがつまらんのだと思います。

まぁ,下りが好きな人からしたら全部逆だと思いますので,どっちがいい・悪いではなく,今のおいらはとにかく登り大好き,下り大嫌いです(^^)

楽しい登りの後には,苦しい下りが待っているのが普通なのですが,過去に1度だけ,富士山5合目までツマに先に車で行ってもらい,帰りは車載して帰ってきたことがあります。

7回目のスバルライン試走は親子で!(^^)

日曜日,スバルラインの試走にでかけてきました。

例年,富士ヒルクライム(FHC)の前に,24kmというバカみたいに長い上り坂を登る感覚を思い出すために必ずやっていて,今年は7回目の試走になります。

7回目にして,初の次男坊伴走,初の手ぶら荷物,初の500円カップラーメン,初のクルマダウンヒルと,初めて尽くしのスバルライン試走になりました。

この時は次男坊と一緒でしたが,最高に楽しかったです。

あぁ,世の中からすべての下り坂が無くなればいいのに,と思ったものでした(^^)

そんなに珍しくはないのでは・・・?

上に書いた通り,下りが嫌いな理由はいくらでも列挙できるのですが,いくら説明しても,一般の人には伝わりにくく,「ふ~ん,変な人」で終わることが多いです。

「楽な方より,苦痛な方を好む」という点に違和感があるようですが,他のアクティビティと見比べれば,そんなに特殊な趣向ではないような気がしていますが,どんなもんでしょう?

例えば,以下のような人たちを想像してみましょう。

  • 登るよりも下山が好きな登山家(下山家?)
  • 登るよりも降りるのが好きなロッククライマー(ロックダウンヒラー?)
  • バーベルを持ち上げるより,降ろす方が好きな重量挙げ選手(重量下げ選手?)
  • 舗装路が好きなMTB乗り(ちょっと違うか)

ひょっとしたら居るかもしれませんが,まぁ,多数派ではないでしょう(^^;

世の中には,「楽」よりも「苦」が好きな人たちがたくさんいるんです。

というわけで,「登りが好きで,下りが嫌いなロードバイク乗り」は,珍しい,異星の生き物ではなく,ごく普通のオッサンであることがお分かりいただけたでしょうか。

チャリダーでの一コマ。サイコンに「獲得標高」しか表示していない(笑)

チャリダーでの一コマ。サイコンに「獲得標高」しか表示していない(笑)

身近で,「は? 登りが好きで下りが嫌い? アホなの?」とドン引きされたら,この記事を紹介してあげてください(効果は不明ですが・・・)

それでは,素晴らしき,上り坂人生を!

Have a good uphill !! (^^)/

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コメント

  1. 名前:Regen 投稿日:2017/05/24(水) 22:56:40 ID:6f47ac51b 返信

    登りも下りも好きな人は異端ですかね?
    下りは、アウタートップ(コンパクトクランク)でも100回転近く回る感覚が好きなんですが…
    それから、全く関係ないんですけど、連続するアップダウンをアウターで走破できるのがコンパクトクランクの強みなのでは?と思ったんですけど、どう思いますか?

    • 名前:Shiro 投稿日:2017/05/24(水) 23:07:36 ID:84d688822 返信

      初めまして~(^^

      おぉ,登りも下りも両方好き,というパターンもあるのですね。
      ある意味理想的,オールラウンダーですね。

      小さな登りをアウターで,よいしょっと,越える感覚はおいらも好きです。
      でも,大きな上りになると,すぐに脚が悲鳴を上げ始め,早々にインナーになっちゃいますが・・・(><)

  2. 名前:_toshi 投稿日:2017/05/24(水) 09:04:28 ID:80a547285 返信

    Shiroさん:

    私も5%の中の一人ですね。

    日々ランニングもしますがランニングは足を止めれば身体も止まってしまうのに対して、自転車は少しでも勢いが付けば、または下り坂なら漕がなくても進むのが大きな魅力です。

    類我野さんと同じく、週末の練習コースは極力坂の無いコースを選んでいますが、どうしても多少の登りは入ってしまうので、その下りは登った後のご褒美と思って楽しんでいます。

    私は重いので下りは漕がなくても早いです(笑)

    • 名前:Shiro 投稿日:2017/05/24(水) 21:01:27 ID:f5dc95cbc 返信

      まぁ,5%は極端ですね,下手すると50%はいるかも(^^;

      おいらは,登りの「脚を止めることを許さない厳しさ」がモチベーションのかなりの部分を占めています。

      日常生活(仕事生活も,笑)では,非常に根性のない人間で,すぐに流されてしまうのですが,ヒルクライムだと一切それを許さない厳しさがあります。

      足を止めた瞬間にリタイアですから,止めるわけにはいきません(^^)
      まぁ,仕事も,あまりさぼっていると,首になりますが(笑)

      下りのスピードは,おいらは真逆で,体重が軽い(今年は去年より3kgも重いですが)ので,何もしないと,ぐんぐん抜かれて行ってしまいます・・・。

  3. 名前:類我野 投稿日:2017/05/23(火) 22:59:48 ID:5eb76f849 返信

    私は一般人と同じ、Shiro社調べの残り5%の下り坂好きのロードバイク乗りです(ロードバイク乗りとは名乗るべきではないのかもしれません…)が、おっしゃるとおりに下りは「寒い」のと「どっかに突っ込みそうで怖い」のは否めません
    でも逆に、日常生活では味わうことのない、自力で漕がなくても(でも、出来るだけ重ギアでゆっくり廻し続けますが…)風を切って走れる下りの快感の為に仕方なくチンタラ登ります(下りの気持ち良さを求めて…)
    出来るだけ平坦なルートを選び、登りはその後のご褒美の下りを楽しみに仕方なく漕ぐヘタレライダーですが、これからも覗き見と書き込みのおじゃましてもよろしいでしょうか(-_-;)?

    • 名前:Shiro 投稿日:2017/05/24(水) 01:34:33 ID:84d688822 返信

      なんと,5%族の方でしたか!(^^;

      まぁ,フォトポタ研究所の超いい加減な調査ですから(笑)
      実際のところ,おいらの近辺だと,坂バカ:非坂バカは,大体半分くらいの感じです。

      たしかに,登りが非日常の苦しみであれば,同じように,下りも非日常の風を切る楽しさがあるのかもしれませんね!

      同じ乗り物に乗りつつも,こうも正反対に楽しめるのですから面白いものですね(^^)
      おいらも,50になった途端,平坦族になる可能性もあるしなぁ・・・。
      こちらこそ,これからも末永くお願いします~。

  4. 名前:yoshimotoya120 投稿日:2017/05/23(火) 19:55:04 ID:dee50f632 返信

    下りは…神経使う割には退屈?しちゃうんですよねぇ。特に長い距離だとなおさら。

    とはいえ、だからと言って決して杯、いや坂好きというわけでもなく、あえて言えば「条件付き坂好き」ですね、ワタシの場合。

    • 名前:Shiro 投稿日:2017/05/24(水) 01:31:22 ID:84d688822 返信

      あ,おいらの感覚に近いかも!

      そうです,下りは,飽きちゃうんです(笑)

      少しの距離ならいいんですが,ヤビツで12kmも重力に任せてだらだら走るのが,途中で,「さっさとゴールならんかねぇ」という気分になってきます。

      来月には24kmの下りが待っています。
      ず~っと,ブレーキ握りっぱなし,ひぇ~(TT)

      • 名前:yoshimotoya120 投稿日:2017/05/27(土) 13:57:57 ID:a434b026e 返信

        そうなんですよネェ〜、飽きちゃうの^_^
        いつも「フリーハブと回生ジェネレータ組み合わせればエンジンブレーキみたいになってレバー握らず減速できるんじゃないの? 充電もできて一石二鳥だべ?」と思いながら下ってます。

        • 名前:Shiro 投稿日:2017/05/27(土) 23:47:27 ID:6134962fd 返信

          今日,スバルラインの試走に行ってきました。
          やっぱり,下り24kmは,本当~~~~に,飽きます。

          あの,無駄な重力エネルギーの浪費は,何かに使えないんでしょうかね?
          昔ながらの,ダイナモで発電するヘッドライトはどうでしょう。

          1kmもしないうちに,サイドカットでパンクしそうですが・・・(笑)

          • 名前:yoshimotoya120 投稿日:2017/05/30(火) 00:11:00 ID:73b8eb224

            無事試走終えられて何よりでした!
            24kmもの下りですかぁ、聞いただけで気が遠くなりますね。
            まさか途中から記憶がない、とか?(≧∀≦)

            やっぱり下りではエネルギー回生するのが一番の使い道じゃないでしょうか?
            ハブダイナモならタイヤの負担も無いですよね。

            いつも妄想してるのは、登りや平地でトルク掛かってるときは若干の反発力でペダリングを補助、下りで負荷が無くなったらクラッチがつながって発電開始してあまり速度が上がらないようになる、かつ軽量なメカというのがあったら一定需要はあるような気がするんですが…(ブルベやる人にはウケそうです^_^)

          • 名前:Shiro 投稿日:2017/05/30(火) 01:16:57 ID:6384f570a

            24km,本当に気が狂うくらい長いんです。

            あまりの退屈さに,何回か展望台で止まって休憩です。
            登りは休憩しないのに,下りは休憩です(笑)

            バッテリーと回生ブレーキだとありきたりだし,システムの重量がどうしても重くなりそうです。
            単純に,ゴムひもを巻く,というのはどうでしょう?

            子供のころ,模型飛行機のプロペラを手でグリグリ巻いて,パット手を放すを飛んでいきましたが,あの原理で。

            下りでゴムひもを巻き上げて,登りでアシスト(^^)

            下りすぎるとゴムが切れて,猛烈に痛い思いをするかもしれません。
            やっぱり,非現実的か・・・(笑)
            なんかないですかねぇ?

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