おぉ、カメラ・バイクの一体感が素晴らしい!(当社比)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
ここ数年、LOOK595号には何も新しいアイテムをインストールしてなく、ほぼ同一装備で走っています。
エンジンの方は加齢とともに劣化してきているのに、なんとかしないと大変なことになります(何が?)
そこで、富士ヒルクライム2022を目前に、新たなスーパーアイテムを自社開発です!
SONYアクションカムの車載マウント問題
古い読者の方なら「あぁ、あのネタね」と分かる、SONYアクションカムの車載マウント問題。
最初に買ったアクションカム、HDR-AS15では極度の強度不足によって大事故になりました。
数え上げたらキリがないのですが、SONYアクションカムではいろんな車載方法を試してみたのですが、
- 純正スケルトンケース → ダウンヒルで大破(↑の動画)
- 純正防水ケース → 音聞こえない、操作できない、曇る・・・
- 純正マウント → わずかな衝撃で下を向く(登りでも)
これらの致命的なポンコツ品質に対処するため、様々な試行錯誤を繰り返してたどり着いたのが、こちらの記事で紹介したマウント方法。
5月に前編を紹介しておきながら、直後の富士ヒル、その後の燃え尽き、LGS S9号登場などですっかり忘れていたのですが、ようやくキジ科記事化に成功です。
あまりに放置しすぎて作者も分からなくなっていましたが、そもそもの改善目的は、「ステムにマウントして臨場感ある映像を撮る」でした。
やろうとしていることは、大したことではないのですが、やたらと紆余曲折したカメラ車載方法改善2018の後編です。
レックマウント社のマウントを使いながら、LOOK独自のヘッド構造(HEAD-FIT)に対応するために、自作部品で何とかしてみました。
これは、(当時としては)かなり軽量で、(純正よりは)強度があったため、長年この方式で様々な動画を撮影してきました。
昨年までのマウント方法。構成部品が多く、77gほどあります。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
しかし、ゴムの柔らかい力で固定しているため、ダンシング時に膝蹴りした時などにカメラの向きが変わってしまってしまう欠点がありました。
また、そもそものアクションカム(HDR-AS200V)には三脚用固定用のネジ穴がなく、専用アダプタを介してのマウントになるので、無駄に重量増加するという問題もありました・・・。
超自分専用マウント登場!
昨年我が家に来た3Dプリンタ。
こいつのおかげで、「無いものは作る」という発想が標準になり、ちょっとでも不便さを感じたら、いろんなものを自作しています。
ミニライトのアダプタ。意外と便利(^^)
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
そして、今まさに困っている(というほどではないのですが)、アクションカム用のマウントを作ってみることにしました。
自分用に作るので汎用性は無視し、アクションカム(HDR-AS200V)×LOOK595号の組み合わせでだけ使えるマウントで十分です。
という、とても自分勝手な方針によって作ってみたのがこのマウント。
いつもの、Fusion360で設計。
完成! ちょっと拳銃っぽい感じ。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
なんのアダプタも付けずにカメラをはめ込み、コラムの穴に直接差し込んで固定します。
各部は基本的にジャストサイズで作ってあるので固定は不要ですが、念のため、ゴムバンドで補強できるようにしています。
こんな感じで・・・
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
グイグイ押し込んで固定。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
落下防止にゴムをひっかけるフックが付いてます。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
カメラも絶対抜けないけど、ゴム固定できるフックがあります。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
この形に至るまでには、ステムに乗せてみる形状などを試しましたが、コラムに差し込んじゃうこの方式が強度も出せるし、映像的にも見通しが良くなっていい感じです。
失敗作の数々・・・
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
今回使った造形材料はPLAという生分解性プラスチックですが、引張方向には極めて強度が高いという特徴があります。
逆に、製造時の積層方向には極端に強度が低いので、その良いとこどりをするために、全体を斜め45度に傾けて積層していく方法をとりました。
おかげで、馬鹿みたいに強度が高く、このマウントだけをつかんでバイクを持ち上げることができるほどです(!)
ちょっとした振動で傾いたり、大破した純正マウント・ケースのポンコツぶりとは大違いです。
また、LOOK号のコラムパイプの内部は完全な丸ではなく、一部が直線になっていて、そこに合わせてパイプを成形しているので、蹴とばしたりしても向きが変わってしまうこともありません。
気になる重量については、ただでさえも軽いPLAなのに、各部を薄くしたり肉抜きしたおかげでかなり軽量化され、昨年までのレックマウント方式が77gだったのに対し、今回のマウントは20gしかありません。
唯一の欠点?は、SONYアクションカム×LOOK号の完全専用品、といったところでしょうか・・・。
左が昨年までのレックマウント方式(77g) 右が今回のマウント(20g)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
断面図。ちゃんと中抜きしてあったりします(^^)
ちゃんと使えました!(^^)
このマウントを使って、ヤビツ×2回、スバルライン1回、それぞれダウンヒルも含めて使ってみましたが、落ちたり壊れたりすることなく、安定した動画を撮ることできました。
今まで、いろんなものを活用してカメラ車載には苦労してきた長い歴史があるのですが、自作してしまうことで一気に解決した感じです。
ヤビツのダウンヒルでも大丈夫でした~(^^)
Unihertz Jerry2
これだけ頑丈なら本体だけでも大丈夫だとは思いますが、富士ヒル本番では万一に備えて、一応、ゴムバンドで落下防止には配慮する予定です。
このほかにも、いろいろ作れそうな気もしないでもないのですが、さすがに富士ヒル本番までもう時間がないので、今年はここまで。
さて、今度こそ本当に、富士ヒル2022、行ってきます!(^^)
雨どころか、雪予報まで出ていますが・・・。
無事にブロンズ賞でゴールできるところを撮ってほしい~(^^)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
Shiroさん:
まずは富士ヒル、お疲れ様でした、結果報告をお待ちしております。
SONYアクションカム純正「LOOK独自ヘッド構造(HEAD-FIT)対応品」として売り出せそうな完成度ですね。