完成の様子。ここまで来るのにどれほどの苦労が・・・(涙)
SONY α7II + FE 70-300mm F4.5-5.6 G
アクションカムの車載方法改善ネタの後編です。
5月に前編を紹介しておきながら、直後の富士ヒル、その後の燃え尽き、LGS S9号登場などですっかり忘れていたのですが、ようやくキジ科記事化に成功です。
あまりに放置しすぎて作者も分からなくなっていましたが、そもそもの改善目的は、「ステムにマウントして臨場感ある映像を撮る」でした。
やろうとしていることは、大したことではないのですが、やたらと紆余曲折したカメラ車載方法改善2018の後編です。
【方法1】SONY純正マウントを試す → もちろん失敗
2016年にアクションカムをSONY AS200Vに変更した際に購入した、純正マウント『VCT-HM2』でステムマウントを試してみました。
『VCT-HM2』は3軸(チルト・パン・ロール)で角度調整ができるので便利なマウント・・・・ではなくて、ポンコツ野郎です。
前後左右、確かに可動し放題である。カタログに偽りなし(笑)
ヤビツヒルクライムで試してみたのですが、オールプラスチックのせいもあって、剛性が根本的に不足していて、ヒルクライムという低速・低振動な撮影にもかかわらず画像はガタガタ。
さらに、わずか7~8km走ったあたりで、振動に耐えられずに下を向いてしまうポンコツぶり。
いったい、どんな静かなアクション用のマウントやねん?(笑)
【方法2】REC-MOUNTSのバーマウント『Type 9』→ゴテゴテしすぎ
SONYのポンコツマウントの脆弱さとは正反対に、光合成高剛性さがウリのREC-MOUNTS。
今までも、『Type 7』というマウントでハンドルバーに載せていて、その剛性の高さには満足していました。
そこで、Type 7よりもアームが長い、『Type 9』というマウントを試してみました。
本来は、各社のサイコンマウントのように、ハンドルバーよりも前方にサイコンを取り付けるためのマウントですが、これを前後逆向きに付ければ、ステム付近にマウントできるのでは?と考えてです。
『Type 9』だけでは、うまくステム上までアームを伸ばせないので、以下の3つを組み合わせてみました。
- 『Type 7』(ハンドルバーマウント)の半分だけ
- 『GP-CN』(GP→三脚ネジ変換アダプタ)
- 『Type 9』(ハンドルバーマウント)
上から、Type 7、GP-CN、Type 9。集めると結構な重さ。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
これら3つのパーツを組み合わせ、ほぼステムの真上までアームを伸ばしてみました。
見るからに危なそうな載せ方ですが、そこは頑丈さがウリのREC-MOUNTSだけあって、意外とちゃんとしています。
危なっかしい取り付け方ですが、意外と安定しています。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
ステムのセンターに位置できました。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
撮影した動画にもブレはなく、うまくいった・・・気がしたのですが・・・。
まず、ステムの横にアームがあるために、ステムを掴めなくなり歩行時にものすごく不便。
その上、いろんなパーツを不適切に(笑)組み合わせているだけあって、ゴテゴテ感がありますし、実際に重量もかなりあるため、泣く泣く廃案です。
ステムが握れなくなり、歩行時にすごく不便です・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
【方法3】REC-MOUNTSのバーマウント『Type 4』→さらにゴツすぎ
次に試したのが、REC-MOUNTSの『Type 4』というマウント。
直径17~64mmという驚異的な取り付け可能範囲を誇るマウントです。
まぁ、確かに搭載はできましたが・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
撮影した動画にはほぼ満足なのですが、写真の通り、いくら何でもゴツすぎです。
だいたい、シンプルさが命のロードバイクに、水道ホースの固定バンドみたいなものが付いているのは、どう見ても格好悪すぎますし、ツールの選手もだれ一人、こんなの付けてなかったです。
もともと、ダウンチューブや自動二輪など、図太いフレームへの装着を目的としたマウントですので、ステム上だと大げさ感がぬぐえません。
また、見た目の通りに重量もかなり重いこともあり、これまた廃案です。
ついに100g突破! 重すぎ・・・。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
【方法4】REC-MOUNTSのヘッドスペーサーマウント『Type 10』→苦労したけど成功!
今まで、「ステムの上に載せること」に拘り過ぎていましたが、ステアリングコラム上から撮影しても当初目的(ハンドル周りを含めて撮って臨場感を得る)は達成できることに気が付きました。
そこで、ステアリングコラムに取り付けることができる、という特殊な形状のマウント『Type 10』を試してみました。
使用例を見ればわかるように、アヘッドシステムのトップキャップを外して、隙間に挟み込むようにして固定します。
おぉ、そのままずばりの製品! 撮影画像もピッタリ! だけど・・・
実にスマートな取り付け方法なのですが、LOOK595号では致命的な問題があります。
LOOK595号は、アヘッドの改良版(?)であるHEAD-FITシステムを採用しており、トップキャップは飾りであって、重量を支えられるものではありません。
LOOK595号のトップキャップは、ほんと、単なる飾りです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
まさか、スターファングルナットを打ち込むわけにもいかず、カーボンコラム用のプレッシャーアンカーを挿入することも考えたのですが、明らかに無駄ですし、着脱も面倒そうです。
そもそも、たいした固定力は求められない(せいぜい200gのカメラ)ので、なにか適当な代用品は無いかと探し続け、いつもの「自転車パーツ倉庫」から、ネジで固定するタイプのハンドルバーのエンドキャップを発見。
右下にある2個のエンドキャップ。まさかの大活躍。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
ネジを締め込むと、ゴムが膨らんで固定されるタイプですが、キャップの部分をコラムのトップキャップに代えてみたところうまい具合に、『Type 10』を挟み込むことができました!!
ゴムキャップを、コラムトップキャップに交換します。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
ネジを締め付けると、ゴムがコラム内で膨らんで固定される・・・はず。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
『Type10』はこんな風に取り付けます。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
遂に完成!(^^) LOOK595号のコラム内径が狭い(厚い)ため、ぴったりです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
もうちっと、軽量化もできます(^^)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
重量もダントツの軽さです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
同じタイプのパーツで、シマノPROのエンドキャップも試してみたのですが、こちらはプラスチック製で固定力不足。ゴムが膨らむタイプのエンドキャップが最適でした。
こんな、ゴムで大丈夫なのか心配だったのですが、5月に使い始めてからヤビツ×5回くらい、スバルライン×2回を走っても、ダウンヒルも含めて全く問題なく使えています。
肝心の動画の方はこんな感じで、超安定。
まとめ
純正ポンコツマウント → RECの長いマウント → RECのゴツイマウント → RECのコラムマウント、と長い道のりでしたが、ようやく当初目的通りのマウント方法に辿り着きました。
試行錯誤の結果、このパーツたちに辿り着きました。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
苦労の末に、ステムの真上から撮影することができたのですが、完成した動画の方は、正直言って「ふ~ん」という感じで、驚くほどの臨場感はないんじゃないかな?という感じ。
よくよく考えると、たいしてスピードも出ないし、ブレーキングもないヒルクライムだと、もともと、そんなに臨場感ある動画は無理な気がしてきました。
が、来月には平地主体のエンデューロ(CPF)もありますから、今度こそ、臨場感ある動画撮影に挑戦してみましょう!
長い記事でしたが、ご清聴、ありがとうございました m(_ _)m
私はレックマウントのトップキャップマウントを使っているので
なんの苦労もなかったんですが
使えないタイプの自転車があることを初めて知りました