さて,ここで何に注意すべきでしょう? (JAFマガジン風)
先週の木曜日,久しぶりに乗った595号で,久しぶりに「ヒヤリ・ハット」体験をしてしまいました。
普段,わりと安全サイドで運転しているつもりなのですが,ちょっとした気の緩みで,「お~~~っと危ない!」という感じになってしまいました。
今回は対乗用車でしたが,接触もせず「事故」には至っていませんので,いわゆる「インシデント」の部類かと思います。
で,どのようなインシデントだったかといいますと,,,
左折車に巻き込まれそうになりました
先週の3日(木)は,湘南国際マラソンが開催されていました。
海岸線を走るR134は全面通行止めかと思ったのですが,そうではなく,出発・ゴール地点,エイドステーションなどを除き,基本的には車も自転車も走れるようになっていました。
おいらは,鎌倉の山々を走った(源氏山TTで自己ベスト5秒落,涙)後,由比ガ浜から茅ヶ崎方面(東→西)に向けて走り始めました。休日の昼間に,子持ちローン持ちパパの自由時間はありませんから,結構,急いでR134を飛ばしていました(といっても,35km/h巡航くらい)。
ところが,江ノ島の直前の交差点(片瀬東浜交差点)のところで,その先は通行止めということで,右折してR467方面に行かされることになりました。
片瀬東浜の先が通行止め。右折することになりました。
いつもの早朝時間帯ではなく,10時ごろだったせいもあり,たくさんの自動車で渋滞になっていて,一緒にゆっくりと右折することになりました(交通整理員が交差点内に立っていて誘導している)。
で,そのときがやってきました(ちょっとオーバーですが)
前車(乗用車)に続いて右折して10mも進まないうちに,その車が,道路左側のコインパーキングに入るために左折を開始したのでした。
こんな感じで,右折直後に左折して駐車場に入っていきました。
こんな風に左折されてしまいました。あ~,巻き込まれる~
おいらとの車間距離は5m以上あり,「急な左折」ではないのですが,おいらはアップバーを握っていたためブレーキが掛けられず,かといって直進すればそのまま巻き込まれてしまう状態。
とっさの判断で,前車と一緒に左折して,歩道を越えて,やけくそで(?)コインパーキングに入ったところでようやく止まることができました。
前車はすでに止まっており,車対自転車であっても,明らかに悪いのはおいらの方。片手を挙げて,「ごめんね」と挨拶してその場を離れました。
速度はともに10km/hくらいでしたから,ぶつかったとしても物損で済んだ話ですが,どちらも嫌な思いをしないで済みました。
インシデントに至った原因・背景
その後,Shiro家に設置された,自転車事故等調査委員会(座長,委員,参考人,全部おいら)によって,インシデントに至った原因・背景の徹底的な調査が行われました。
流行の「第三者」(=おいら)の意見も取り込みつつ事故調が結論付けた,今回のインシデントの原因・背景は以下のとおりです。
- 【原因1】交差点で優柔不断な状態になっていた
- 交差点で右折しましたが,案内看板には「江ノ島に行く人は直進可」となっていて,実際,直進する車や自転車もいました。おいらは,内心では「直進して,ちょっと様子を見てみたいナ」という思いと「早く家に帰らないとツマが怒るナ」という思いがぶつかっていて,48対52くらいの僅差で右折(=家に帰る)を選択していたのでした。というわけで,もっとも注意力を発揮しなければならない交差点なのに,頭の中はなんら注意を払っていない状況でした。
- 【原因2】交差点をアップバーを握って通過している
- 論外ですね。
交差点という,交通状況が変化しやすく,あらゆる状況に迅速に対処しなければならない場所で,一番操作性が悪いアップバーを握って通過(しかも右折)しているようでは,その後の状況変化(前車の左折)に対応できるわけがありません。もし,ブラケットポジションであったなら,何の迷いも無く,普通に停止できていました - 【原因3】右折直後に左折する車もいるよ,という認識が薄い
- 前車は交差点を右折した直後,駐車場に入るために左折しています。駐車場がそこにあれば,当然そういう動きをしてきてもおかしくないのですが,その予測が足りませんでした。
- 【原因4】付近の状況を考えていない
- 前述のとおり,この日は片瀬東浜交差点を最後に,それより先までR134で行くことができなくなっていました。そのため,片瀬東浜交差点はほとんどの車が右折することになり,渋滞していました。この時点で,「この人たちの多くは観光客であり,目的地が通行止めなら,付近の駐車場に止めるかも」という予測ができてもよさそうなものですが,優柔不断状態の頭では考えることができませんでした。
以上,重罪度順(笑)に並べてみました。
ま,簡単に言ってしまえば,注意力散漫,状況認識不足といったところでしょうか。
また,基本的な運転姿勢として,交差点通過時(というか街中全部に言えることだけど)にアップバーを握っているというのは問題外ですね・・・。
今回のインシデントの教訓
今回のインシデントでは,幸い,接触も口論もなんにもありませんでした。
これは,両者ともにきわめて速度が遅い(10km/hくらい)だったおかげであり,これが,30km/hともなれば,深刻な事態になっていたことも予想されます。
また,やけくそで横断した歩道に誰もいないのも幸いでした。
というわけで,かなり得をした気分ですが(笑),こんな幸運はそう続きませんので,こういう事態にならないように,教訓を整理しておくことにしました。
- 【教訓1】交差点で考え事をしていたら死に至る!
- 人間の注意力のリソースには限りがありますから,「対向車が右折してくるかも」「歩行者が飛び出るかも」「マンホールが滑りそう」などといった,臨機応変な動きに備えた注意力が足りなくなります。交差点は,周囲の交通状況が変化しやすく,注意力(と想像力)を発揮しなければならない場面ですから,どうしても考え事や迷いがあるようであれば,止まって降りて,ゆっくり考えるようにしなきゃいけませんね(新たな発見もあるかもしれないし)
- 【教訓2】街中でアップバーは100年早い!
- アップバーはブレーキをかけることができないので,初めてロードに乗ったときは怖くて握ることができませんでした。いつの間にか慣れてしまい,アップバーで走ることが多くなっていました。今回,ちょっとした状況変化(前車が左折)に対し,アップバーではまったく対応できないことを身をもって体験できました。
会社の先輩に,細い路地をAT車でゆっくり走っているとき,右足をアクセルに乗せていて怒られたことがあります。「踏んでないなら,ブレーキに乗せておけ」とのこと。この教えは,何度か役に立ちました。街中を走るときは,基本的にはブラケットポジションにするよう,Shiro家内に徹底します。
こんなところかな?と思っています。
あんまり気を使ってばかりだと疲れてしまいますが,自転車は公道を走っている上,やたらと弱っちい乗り物なので,自動車みたいに気を抜いて運転するわけにはいきません。
(いや,自動車こそ,もっと気を引き締めてもらいたいけど・・・)
信号や一時停止を守っているだけでは事故は防げません。
なので,他にも「ここを注意したほうがいいよ|!」とか「違うだろ~!」とかありましたら,どんどんご意見ください~!
今のところ,無事故5年目ですが,いつまでも続けられるよう,インシデントのたびに反省・勉強していきたいなと思っています。
【おまけ】
今回は写真がまったく無いのでおまけを1枚。
家に帰ってから,久しぶりに押入れからマックを引っ張り出してきて起動してみました。
ダメな日は何をやってもダメである(涙)
ダメな日は何をやってもダメなのである・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
>アスレチックスピリットさん
タイツは,一度履いてしまうとやめられなくなりますよ(^^)
家族からは冷たい視線を集めるリスクがありますが(笑)
これから,どんどん寒くなっていきますが,
負けずにがんばりましょう~!