シリコンボディーを伸ばして取り付けるタイプです。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
超久しぶりに,タイヤやシーラント剤以外のパーツを購入しました。
それは,テールライト。
「テールライトなんてたくさん持ってるじゃん!」(コレとか,コレとか,コレ)と言われそうですが,我が自転車人生で最高に「ISP(インテグラル・シート・ポスト)に似合うテールライト」と出会うことができたお話です。
アキワールド『COB-X テールライト』
ロードバイク人生で4個目となるテールライトは,アキワールドの『COB-X テールライト』という製品。
「アキワールド」とは,ルイガノ(LOUIS GARNEAU)でおなじみの輸入代理店アキコーポレーションのブランド名ですから,本当の製造元は別で,のgueeという会社のようです。
社名やブランドなどの大人の事情(?)はさておき,「COB-X」の特徴を紹介していきましょう。
項目 | 仕様 |
---|---|
発光素子 | COB LED(10個) |
点灯パターン | 3パターン (低速点滅・高速点滅・連続点灯) |
点灯時間 | 15時間(低速点灯) 9時間(高速点灯) 4.5時間(連続点灯) |
電源 | リチウム・ポリマー(2次電池) |
充電 | Micro USB(5V,350mA),1.8時間 |
取付径 | 22.2 – 33mm |
防水 | 生活防水(IPX4) |
カラバリ | 白・黒・オレンジ・黄色・赤 |
ISP(インテグラル・シート・ポスト)にマッチしたデザイン
そのデザインが第一の特徴(と勝手に思っています)。
「COB-X」を目撃したのは,いつものワールドサイクルで色々探している時に,「この商品を見た人は,他にこんな商品も見ていますよ♪」という,今ではどこのサイトでもやっているリストに並んでいたときです。
そのデザインを一目見た瞬間,「なんて,(特にLOOKの)ISPにピッタリのテールライトなんだ!」と驚き,膝から崩れ落ち,皿を割ってしまいました(うそ)。
ISPにマッチする,細長いタイプのテールライト。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
自転車業界には,「こんなにたくさんのバリエーションが必要なのか?」と思ってしまうくらい,多種多様なデザインのテールライトがあふれています。
「すべての国民はこのライトにすべし」と,今後5年くらいは1品種しか生産しないであろう東側諸国(本当か?)との差に驚かされます。
丸いヤツ,平たいヤツ,長いヤツ,短いヤツ,正方形なヤツ,実に色んな形状があります。
しかし,今まで色んなライトを見てきましたが,今回の「COB-X」ほどISPに適したデザインのライトを見たことがありません。
まさに,ISPにぴったりのデザイン!(^^)
Nikon D600 + Nikkor 24-70mm F2.8
細長くて,白くて,シリコンゴムで取り付けるのでISPと一体化する。
こんな素晴らしいデザインを見たことがありません。
COB(Chip On Board)方式のLEDライト
「COB-X」は名前そのままなのですが,COB実装方式のライトを使っています。
こちらのサイト(東芝)の説明が分かりやすいですが,普通のLEDが単体のLEDを複数個(3個とか5個)並べているのに対し,COBは発酵発光素子そのものを多数並べてから樹脂で固めた実装方式です。
写真を見れば一発ですが,小さい発光素子が密度高く10個も並んでいるのがわかります。
シリコンのカバーを外すとライト本体が出ます。真ん中に,細かく発光素子が並んでいます。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
点灯させるとこうなります。普通のLEDに比べて密度が高いです。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
「だから何なの?」と言われると困るのですが,密度高く並んでいるので,より明るく・面的に発光してくれます。
ちょっと写真では判別しにくいと思いますが,従来使っていたライト(RedLite II)に比べると,感覚的に2倍くらい明るい感じですし,LED特有の「つぶつぶ感」は低減されています。
繰り返し使用可能な充電電池
電源は繰り返し使用可能な充電池(2次電池)が使われていて,充電はマイクロUSBケーブルで行います。
こんな風に,Micro USBケーブルで充電します。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
おいらは,基本的に「ケチ」なので,どうもCR2032や2025といった1次電池を使い捨てにしてしまうことに抵抗があります。
100円均一では2個で108円などという安さなので,ライフサイクルのコストで比較すると,ひょっとすると充電電池の方が分が悪いかもしれませんが,それでも,しょっちゅう電池交換するほうが,なんかもったいない気がしてしまいます。
充電時間は僅か1.8時間という短さなので,この手軽さも◎です。
その他(点灯パターン,生活防水,柔軟性)
多くのライトは点滅・連続点灯の2パターンしかないのに,「COB-X」は低速点滅・高速点滅・連続点灯の3モードがあります。
すばやい点滅は結構目立つので,「目立つこと」が目的であるテールライトには,高速点滅モードはありがたいです。
天辺についている,でっぱりがスイッチ。低速点滅→高速点滅→連続点灯→消灯。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
また,防水性能については,普通の「生活防水」とのこと。
シリコンのジャケットも,USBのコネクタカバーも防水性は怪しい感じ・・・。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
おそらく正面からの雨水にはなんともないでしょうけど,テールライトの性質上,雨水を背面から浴びることになるので,USBコネクタカバーなんかの作りを見ていると,雨が降ってきたら袋なんかでカバーしてやったほうが良さそうです。
最後に,シリコンボディー形状による取り付けの柔軟さを挙げましょう。
こんな風に,シートステイにも取り付けられます。サーベロとかは細過ぎて無理か!?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
テールライト製品はマウントに載せるタイプが多いのですが,COB-Xは柔軟なシリコンボディーのおかげで,ISPだけではなく,シートステイなどに簡単に付けることができ,これも特徴のひとつと思います。
(ただ,ISPとシートステイ以外に取り付け箇所を思いつけませんが・・・。あ,メットやバッグも可能かも!?)
実際の使用感
「COB-X」の取り付け径は22.2~33mmとなっていますが,「COB-X」の取り付け径は22.2~33mmですが,シリコンボディですので真ん丸である必要はなく,要するに周囲長70~104mmが適用範囲です(直径×3.14)。
595号のISPは太めで(楕円形)約110mmもあることから。購入時に唯一心配だったのですが,シリコンボディーの柔軟性のおかげで,強めに引っ張ることでギリギリ装着することができました。
ん~,ギリギリでした!
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
おそらく,これより太いISPだと辛いのではないかと思います。
当初,取り付けの「直径」と「周囲長」を勘違いしていました。
多くのISPは真円ではないと思いますので,周囲長110mmくらいまでを目安に購入することをお勧めします~(^^)
我が家に届いて,まだ2週間しか経っていませんが,その使用感を。
気に入っている点
595号に装着した様子はこんな感じになります。
おぉ~,ISPと一体化している!!(^^)
Nikon D600 + Nikkor 24-70mm F2.8
真横から見るとこうです。ちょっと,LOOKロゴにかぶっちゃうのが残念。
Nikon D600 + Nikkor 24-70mm F2.8
もう,最高です(^^)
ISPとうまく一体化してくれます。なぜ,LOOK社が自分で製造・販売しないのか不思議なくらいです(巨大な半導体工場を建てるのが大変だとしても!)
また,明るさについても予想通り,10個ものLEDが点灯・点滅するだけあって,その視認性はかなり高いです。
今まで使っていた「RedLite II」に比べると,明るい上に発光面積が広いので,桁違いに良く見えますし,カタログ上の「180度どこからでも見える」とまではいかないですが,側面からの視認性もまずまずあります。
写真では分かりにくいのですが,RedLite(下)に比べてCOB-X(上)の方がかなり明るいです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
イマイチな点
今のところ,大きな不満点は見つかっていませんが,強いて言えば充電でしょうか。
まったく消費者は勝手なものでして,「2次電池は素晴らしい♪」とか言っておきながら,充電が面倒くさいです(笑)
充電中は赤く光り,完了すると消灯になります。
Nikon D90 + Nikkor Micro 60mm F2.8
自転車に付けたままで充電できるといいのですが,コネクタは背面にあるため,どうしても自転車から外して充電してやる必要があります。
前述の通り,ISPが太くて装着がギリギリなので,毎回シリコンボディーを引っ張るのにはちょっと抵抗感があります。
ほんと,消費者って勝手ですよねぇ・・・(笑)
その他では,
- 定価(約3000円)はテールライトにしては高いなぁ・・・。なぜかワールドサイクルだけお安いです!
- 防水性能(不本意ながら雨天走行が多いので)
- 電池残量がわからん(充電完了は分かるのですが・・・)
- もっと太い取付径に対応してほしい(各社太いISPが多いはず)
まとめ
まぁ,(いつも以上に)ダラダラと長く書きましたし,たいしたことのない不満点も書いてしまいました。
しかし,なんだかんだ言っても,とにかくこのライトは「ISPに最適なデザイン」に尽きます。
LOOKロゴと少しかぶってしまうのだけが残念! そこだけ,黒く塗るか!?
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
このライトなら,一年中つけっぱなしにしていても全く気になりません。
他メーカーも,ライト単体だけではなく,市場に出回っている各種自転車の形状に似合ったデザインのライトを作ってみるべきではないかなぁ?と思いました。
おしまい。
気に入った点
- ISPにぴったりのデザイン(^^)
- 経済的な充電式
- COB(チップオンボード)LEDで明るい
- 高速点滅モードがありがたい
- 着脱がとても簡単
イマイチな点
- もうちっと対応直径を太めにしてほしい
- 定価が高い・・・
- 電池残量が分からない(どのライトもそうですね)
- 【2014.09.23追記】
- 取り付けの「直径」と「周囲長」を勘違いしていましたので修正しました。
あけましておめでとうございます.年明けからどういうわけか書き込む切っ掛けがなく,今日まで来てしまいました.というわけで,やや無理矢理ですが書き込みです.
先日の輪行時,テールライトが点灯した状態で改札を通過しようとしたところ,駅員氏に消灯するようにお願いされました.輪行袋を通した状態でしたが,赤色のライトが点滅したままホームに上がると,運転手が緊急合図と勘違いし,急停車をしかねないとのことでした.自動点灯モードとしていた為,輪行袋収納前には消灯していたものも,袋に入れたことでセンサが反応し点灯してしまっていたようです.輪行するみなさん,ご注意お願いします.
今年もよろしくお願いします.