左がGARDIA R300L。かなりでかいです
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
前回記事では、バーエンドに付ける小さなバックミラーのお話を紹介しました。
今回は、後方を確認するもう一つの手段である後方レーダー、Brytonの「Gardia R300L」を紹介です。
「自転車後方レーダー」とか「リアビューレーダー」のどちらが正しいのかわからないですが、この記事の中では「後方レーダー」で統一しましょう。
前から気にはなっていたのですが・・・
このジャンル、最初は王者GARMIN variaシリーズだったと思うのですが、今ではBrytonやiGPSPORT、CYCPLUS、Wahooなど多くのメーカーから出ていて、実際に使っている人を見かけることも多くなってきました。
今まではバーエンドのミラーがとても使いやすかったので、「デジタルに頼らなくても肉眼でダイジョブ」と思い、気になりつつ見送ってきました。
しかし、肝心のバーエンドミラーが事故でぶっ壊れて代用品も手に入らない状況がしばらく続いたため、思い切って導入に踏み切りました。
きっかけは、いつもココから
SONY α7S + FE 90mm F2.8 MACRO G
Bryton Gardia R300L登場!
前述の通り、メーカーは多いのですが、サイコンがBrytonのRider S810ですから迷わずBrytonの「Gardia R300L」を密林購入。
まぁ、「安かった」というのもあります(笑)
GARMIN Variaが30,000円を超えているのに対し、Bryton Gardia R300Lは13,000円でしたから。
Gardia R300Lの主なスペックは以下の通りです。
| 項目 | 仕様 | 備考 |
|---|---|---|
| モデル名 | Btyron Gardia R300L | |
| 検出方式 | ミリ波レーダー | |
| 検出感度 | 最長190m | 感度が高すぎなんです・・・ |
| 通信方式 | ANT+ / Bluetooth | どのサイコンともリンクできる模様 |
| ライト機能 | 20ルーメン(点灯High) 5ルーメン(点灯Low) 73ルーメン(点滅High) 12ルーメン(点灯Low) |
テールなので20あれば十分かな |
| 防水 | IPX 7 | 1m水没×30分まで耐える模様(どんな状況?) |
| バッテリー持続 | 8時間(点灯High) 12時間(点灯Low) 17時間(点滅High) 17時間(点灯Low) 24時間(消灯) |
ライトだけ、という使用はできません |
| 充電端子 | Type-C | |
| 重量 | 66g+マウント(36g) | マウントが重い・・・ |
購入後、一番先に取り組むべきは、まずマウントを作ることですね(個人差があります)
他の自転車デバイスと同様、Gardia R300Lもゴムバンド付きマウントで装着するのですが、以下のような欠点があります。
- いろんな形状のシートポストに対応できるよう工夫がされているが、そのぶんデカイ(重い)
- ゴムバンドなので走行時に角度が変わることがある
便利そうですが重いし、向きが変わりやすい・・・。
Bryton公式サイトから失敬
Gardia R300Lの検出距離はバカみたいに長い(最長190m)ので、わずかな角度のずれで誤検出になってしまう危険があります。
そこで、ROUBAIX号のシートポスト(D型です)にぴったりフィットするマウント(22gほど)を、いつもの3Dプリンタで作ってから、実際に乗ってみることにしました。
「取付角度が大事」と言うのに純正のゴムマウントは頼りないんです・・・
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
極秘(?) ROUBAIXのシートポストです
Autodesk Fusion 360
まずマウントから作りましょう(^^)
Autodesk Fusion 360
超安定マウント完成!(^^)
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
(ケースバイケースだけど)なかなか便利です!
後方から接近してくるクルマを検出すると、サイコンの右端に自車との位置関係が表示され、徐々に近づいてくる様子がわかります。
また、複数のクルマも同時に補足(最大何台なのは不明)してくれ、かなりの精度で迫ってくる様子をトラッキングしてくれます。
以下、レーダー機能とライト機能に分けて、1か月ほど使ってみた感想です。
右端にクルマ接近状況が表示されます(2台トラッキング中)
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
1. レーダー機能編
メインの機能である、レーダー機能。
自分の場合は、「最初の1台目の検出はすごく便利」です。
我が家の周辺の田舎道では、基本的にはクルマが少ないので比較的安心して走れるのですが、その分、最初の1台の接近に気が付くのが遅れることがあります。
はるか遠く(もうちょっと近くてもいいのですが)にクルマを発見すると、サイコンからピピッという警告音とともにトラッキングが始まります。
この警告音がなかなか良くて、「おっとアブナイ、クルマが来るのね~」と気を付ける態勢に入れるので非常に便利です。
こんなに近くで気が付いても遅いのです(笑)
Bryton公式HPから失敬
自分の場合、その後の接近状況はバックミラーで見るようにしているのであまり気にしていませんが、サイコン画面上でもかなり正確にトラッキングできているようです。
一方、幹線道路のように「常に車が走っている場所」だと、ず~っと検出・追い抜き・検出・追い抜き、の繰り返しでせわしなくほとんど頼らず気にしていません。
なので、都会に住んでいる人には無用のデバイスなのかもしれず、むしろ、田舎に住んでいる人の方が役に立つ気がします。
2. ライト機能
おまけ機能なのかもしれませんが、これが意外と便利。
ライトの付き方は消灯を含めて6モードあり、これ自体は普通のテールライトです。
- 連続(High、20ルーメン)
- 連続(Low、5ルーメン)
- 点滅(High、73ルーメン)
- 点滅(Low、12ルーメン)
- グループライド(なぞ)
- 消灯(レーダーのみ)
(グループライドは、加速度センサーで減速を検出したときに強く光る、ブレーキランプのようですが、未確認です)
そして、Brytonサイコンとリンクしたときだけだと思うのですが、テールライトの点灯モードをサイコンから簡単に変更できます。
トンネルが多い区間などでとても便利に使えています。
Rider S810のクイック画面に、ライトモードが出てきます
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
イマイチな点
基本的に便利に使えているのですが、一点だけイマイチなところがあります。
それは「検出距離が長すぎる」ことです。
スペックのところでも紹介した通り、最長で190mも先のクルマに反応してトラッキングが始まるのですが、190mはいくらなんでも遠すぎです。
2台目(下部)のクルマは190m後方にいます。遠すぎ~
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
気になって後方を振り返ると、はる~か遠くに小さくクルマが見え、「まだまだじゃんかよ・・・」となります。
せめて、「低感度(例100m)モード」があればとてもいいのですが、ファームウェアバージョンアップで対応してくれないかな~
まとめ
この手のデバイス(後方レーダー)の紹介記事では、たいていは「役に立つ。でも過信してはいけない」と紹介されていますが、まぁ、その通りです。
過剰なくらい遠くのクルマを見つけてくれる一方で、基本的に自車との速度差で検出しているので、速度差が少なくなると簡単にロストしてしまいます。
某動画サイトなどでは「後方確認のストレスが減った!(でも過信は禁物)」みたいなレビューもチラホラありますが、後方確認のために安心して使えるものではないと思います。
過信することなく、気づきの一歩として活用していきましょう(^^)
SONY DSC-RX100m3 + Zeiss Vario Sonnar T* 8.8-25.7mm F1.8-2.8
やはり、「(しばらく居なかったのに)最初の1台目の接近を気付かせる」という機能に特化して使うのが一番いい気がしますし、誤検出やロストしてもストレスが少ないと思います。
また、ライト単体としてもサイコンから操作できて便利なので、これだけのために買うのは・・・ないな。高すぎ(笑)
というわけで、楽しいおもちゃの紹介でした(^^)


Shiroさん、おはようございます。
さっきビックリした事が有りました。
出社してメーラーを開くと、見覚えが有る名前(アルファベット+漢字)からのメールが届いていました。
えっ、Shiroさんから仕事(次に販売する機種名入り)の相談?!
んな訳ないよな、と思いながら開封・・・・・
そう、Shiroさんと同姓同名、同漢字、同読みの社内の人からのメールだったのです。
ちょっとビックリしました(笑)
こんな事、有るんですね~