湘南国際村。こんな坂を,平地と同じくスイスイ上れたらなぁ・・・。
SONY DSC-TX10
2007年にLGS RHC号でロードバイクデビューしてから,ずっと理想に思っている自分の姿があります。
それは,「長い上り坂を苦もなく上っていく姿」です。
そうなれたらいいなぁ・・・。
より身近な目標では,
- ヤビツで40分を切る(現状40分12秒)
- 富士ヒルクライムで75分を切る(現状81分)
なんてのもありますが,こちらは,そう遠くないうちに実現できるでしょう(ずいぶん,大きく出たな・・・)。
しかし,長年おいらが夢見ているのは,「まるで平地を走るように軽く坂を登っていってしまう自分の姿」です。
もちろん,一生懸命,死ぬほど頑張って,血反吐を吐きながら上るのも嫌いではありませんし,むしろ大好きです(ドMだ・・・)。
ヤビツ登攀中のおいら。イマイチだなぁ・・・。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
しかし,例えばヤビツの後半,体力も使い果たして脚も言うことをきかなくなり,蛇行しながら最後の急坂と戦っているとき,その横をすいすい~っと抜かれていくことがあります。
その人が般若の顔つきでモガいているのなら,こちらも最後のパワーを振り絞ってデッドヒートを繰り広げることもあるのですが,涼しい顔をして,淡々とシッティングで抜いていくヒルクライマー(年配の方に多い)であれば,最初から諦めてしまいます。
諦めるというより,あこがれてしまいます。
おいらをスイスイとパスして,ヤビツの霧の中へ消えていくo-donくん。あの「スイスイぶり」が憎らしい!(笑)
SONY DSC-TX10
一糸乱れぬ(こっちは乱れ放題)フォームを維持し,シッティングのまま自分との距離をどんどん広げて森の中に消えていく姿は,まさに自分の理想像であり,ヨダレをたらしながら見送ってしまうのです。
あぁ,一度でいいから,ああいう,飄々と坂を山を越えていく気分を味わいたい・・・。
米津一成さんの『自転車で遠くへ行きたい』に,まさにこの理想像を簡潔な文章で書いた一節があります。
登りの強い人は「あの人は強い」と認識される。
一緒に走っていて上り坂にさしかかると,彼らはあっという間に他の人を置き去りにする。
別に他の人を振り切ろうとスピードアップするわけではなく,坂になってもスピードが落ちないのだ。
こちらが息も絶え絶えに上る坂を,軽々と登っていくその後姿は正直羨ましく格好良く見える。
登坂力のアップはすべての自転車乗りにとって普遍的で永遠のテーマなのだ。
これが,ロード7年目,45歳中年オヤジの見果てぬ夢なのです。
そう,永遠のテーマなのです。
いつか達成できる日を夢見て,今年も坂を上りましょう。
おしまい(^^)
箱根旧道を登るnoguさん。絵柄はさわやかだけど,二人とも息絶え絶えでした(笑)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
>ばしばしさん
「坂が苦手」といいつつ乗鞍に行ってしまうなんて,やっぱり「坂が好き」なんでは?(^^)
にしても,麓の天気と山の天気が違うことは,自転車に乗っていると嫌というほど思い知らされますね。
2年前の,雨の富士ヒルクライムでは低体温症で運ばれる方を何人も見ました。
普通の歩いての登山以上に,気象の変化が激しいですから,気をつけねばならないですね。