サドルからハンドルバーへの距離測定中。だいぶ,コンパクト化しました(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
先日,LGS RHC mark II号にケイデンス・スピードセンサー(Wahoo)を装着した話を紹介しました。
その記事の冒頭で,「ケイデンスが測れない」に並ぶもう一つの課題として,「ハンドルバーが遠すぎる」という課題も言及していました。
今回は,LGS RHC mark II号のハンドル周りをコンパクト化し,新たに,LGS RHC mark III号として生まれ変わったことを紹介します。
要するにこんなお話です(^^)
- 550mmフレーム,110mmステム,430mmハンドルバーは全部デカすぎる!!
- 子供はおろか,おいら自身がろくに運転できない・・・
- ステムをコンパクト化(110mm→60mm)
- ハンドルバーをコンパクト化(430mm→420mm)
- ハンドルが近くなり,ようやく普通に乗れるようなりました(^^)
LGS RHC mark II号,ハンドル周りコンパクト化計画
一連のRHC号記事で何度か触れていますが,RHC号のフレームサイズは550mmとかなり巨大なサイズです(普通ならLかXL?)。
また,ステムは標準的な110mmとなっていて,現状のLOOK595号と比べた,ハンドル周りのジオメトリにはこんなに大きな差があります。
始点 | 終点 | RHC mark II (作業前) |
595号 (夏設定) |
備考 |
---|---|---|---|---|
BB | サドル上端 | 970mm | 965mm | まずはサドル高さを合わせる |
サドル先端 | BB後退幅 | 55mm | 55mm | 続いて後退幅 |
サドル先端 | ハンドルバー先端 | 570mm | 540mm | フレームサイズの差です |
サドル先端 | STI根元 | 705mm | 635mm | 7cmも遠くにあります(!) |
地面 | サドル上端 | 970mm | 965mm | |
地面 | ハンドルバー上端 | 885mm | 905mm | |
サドル上端 | ハンドルバー上端 | 85mm | 60mm | いわゆる「ハンドル落差」 |
いまさらフレームサイズはどうにもなりませんので,とりあえず,ステムを短くして,ハンドルバーもコンパクト化してみることにしました。
ハンドルバーのコンパクト化 (430mm→420mm)
まず探したのがコンパクトなハンドルバー。
RHC mark II号のハンドルバーは,完成車に付いていたFSAのアナトミックハンドルバー。
横幅が430mm(外-外)とかなりデカいのに加え,写真の通り,ドロップ量も半端なくデカいです。
交換前のハンドルバー(FSA)。幅も広いけど,ドロップ量もすごい。
SONY α7ii + SONY FE 28-70mm F3.5-5.6
こちらについては,ご近所の中古ショップ,サイクリーでちょうどいいサイズのハンドルバーがあったので迷わず購入。
購入したのは,Deda社の『RHM01 コンパクト』というハンドルバーで,幅は420mm(外-外),ドロップ量も小さくて,おいらにぴったり。
お値段も,中古ということもあって,2000円と超コンパクト(^^)
白いのが新たに購入した,Dedaの「RHM01 コンパクト」。かなり小さくなりました(^^)
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
サイズはコンパクトだけど,プライスはビッグだったネオモルフェ(Neo Morphe)の1/20くらいのお値段です(笑)
色も白だし,超お気に入りデス(^^)
ステムのコンパクト化(110mm→60mm)
残念ながら,サイクリーでは小さなステムが見当たらなかったので,いつものWorldCycleで探すことにしました。
WorldCycleのサイトを少し探したら,運よく,カロイの「UNOステム(ASA-105)」というステムがサイズ限定の限定特価品で売られていました。
気になるサイズは,60mmという驚きの短さ。
一番上がUNOステム。SUMICA(100mm),DEDA(110mm)と比べると,本当に短い~(笑)
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
お値段もかなりコンパクトで,通常価格4800円のところ,半額以下の1999円。
60mmという極端な短さが気にはなりますが,1999円ならお試しということでもよかろう,ということで購入です(^^)
ハンドルバーを交換するということは・・・?
サイズもプライスもコンパクトなステム&ハンドルバーを用意できたので,今付いている,デカいハンドル・ステムと交換するだけです。
でも,「交換するだけ」と簡単に書きましたが,実はこれが結構大変。
特に,ハンドルバーを交換するということは,ハンドル周辺の各種作業(STI装着,ワイヤリング,バーテープ巻)を全部やり直すことを意味します。
なので,雨の日曜日が来るまで待って,半日かけて一気に作業を行いました。
具体的には,こんな手順になります。
- バーテープを剥がす。後で再利用するので丁寧に。
- ワイヤー類(ブレーキ・シフト)を外す。もちろん,再利用する。
- STIを外す
- 旧ハンドルバーを外す
- 旧ステムを外す
- 新ステムを装着
- 新ハンドルバーを装着
- STIを取り付ける
- ワイヤー類の配線する(適正な長さに詰める)
- シフトのインデックス調整をする(FD,RD)
- バーテープを巻きなおす
- ポテトチップを食べる(ダメじゃん)
うんざりうっとりするくらい,全部やり直しでしょう?(笑)
作業にあたっては,なるべくLOOK595号のジオメトリに近くなるように,工程6・7のハンドルバーの角度,STIの取り付け位置を調整してみました。
バーテープを剥がし,ワイヤを外し,STIも・・・。結局全部やり直しなんですよね。
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
まだ作業は序の口。これから,ワイヤーをつないで,バーテープを巻いて,SIS調整。
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
ハンドル周りコンパクト化後の様子
ハンドル周りをコンパクト化したことで,LGS RHC号のジオメトリは以下のようになりました。
始点 | 終点 | RHC mark II (作業前) |
RHC mark III (作業後) |
595号 (夏設定) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
BB | サドル上端 | 970mm | 965mm | これは変化なし | |
サドル先端 | BB後退幅 | 55mm | 55mm | これも変化なし | |
サドル先端 | ハンドルバー先端 | 570mm | 520mm | 540mm | ステムを短くした効果 |
サドル先端 | STI根元 | 705mm | 645mm | 635mm | ステム・ハンドル両方の効果でかなり接近 |
地面 | サドル上端 | 970mm | 965mm | これは変化なし | |
地面 | ハンドルバー上端 | 885mm | 874mm | 905mm | ステム短縮で少し低くなりました |
サドル上端 | ハンドルバー上端 | 85mm | 96mm | 60mm | ハンドル格差は拡大 |
当然,あちこちコンパクトになりましたが,STIまでの距離(サドル先端~STI根元)は劇的に,約7cmも近くなりました。
しかし,ステムが短くなったことでハンドルバーの高さも低くなり,シートとの落差(いわゆるハンドル落差)は少し大きくなってしまいました(残念)。
一連のコンパクト化作業をもって,我がLGS RHC号は,LGS RHC mark III号として生まれ変わりました(^^)
写真が遠すぎてわかりにくいですが,右が生まれ変わった,LGS RHC mark III号です。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
さて,実際に公道を走ってみると,全般的にとてもいい感じです。
mark II号の時は,ハンドルバーが『キャプテン翼』のゴールポスト並みに遠く,かなりしんどい前傾姿勢を強いられていました。
一方,mark III号ではハンドル落差が1cmほど拡大しましたが,ハンドルバーが7cmも近づいたので,やはり楽です(^^)
また,ハンドル幅も1cm縮まって420mmになりましたから,これまたいい感じ。
新しくなったLGS RHC mark III号で湘南平も登ってみましたが,LOOK595号で上るのと,少なくともジオメトリ的には違和感は感じませんでした(595号と同様にタイムも遅かったです)
ステムが短すぎて,サイコンやライトを置くことができません。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ただ,ステムが極端に短くなった(110mm→60mm)ことによって,若干,違和感があるのは否めません。
- ハンドル操作が多少シビアになったかも (言われてみれば・・・,というレベル)
- 歩行時にステムをつかめない (ハンドルバー or サドルを持ちます)
- ステムにサイコンを置けない (ハンドルバーに置いてます)
- ステムにラップ表を貼れない (RHC号で富士ヒルは出ないので無問題)
ハンドル操作の反応については,思っていたほど激しい変化ではありませんが,ダウンヒル時に「おや?敏感だな」と思うことがありました。
一番感じているのは,歩行時にステムをつかめないことですね(^^;
つ,つかめない!(笑) つまんでいる感じです。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
幸い,LGS RHC mark III号のステアリング安定性はいいので,玄人っぽく(?)サドルをつかんで歩くことで解消です。
「巨大なフレームに極小なステム・ハンドルバー」という,「半ライス大盛り」みたいな変な組み合わせではありますが,とりあえずは,気持ちよく乗れるようになりました。
普段はローラー台専用車ですが,次男坊と一緒の時は,595号ではなくてRHC mark III号で行くようにしています。
さらに長男も一緒のときは,RHC mark III号のサドルを下げて長男に乗らせ,男3人,ロードバイクでサイクリングロードを走っています。
手前がRHC mark III号に初めて乗る長男(奥は次男坊)。ハンドルが近くなったので楽々乗れていました(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
左から,RHC mark III(長男),LOOK595(おいら),PRIMAVERA(次男坊)。ようやく,3人で走れるようになりました。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
1回はLGS RHC markIII号でヤビツも行ってみようかなぁ。
意外と速かったりして!?(^^)
Shiroさん、こんにちは!
「半ライス大盛り」が刺さってしまいました(^^)いつも楽しませていただいてます!
ワタシも小柄なくせに、値段だけでLサイズフレームを買ってしまい…ステム詰め。かなりフラつくようになってしまい困りました。違和感が少ないShiroさんは乗り方がウマイのですよ、きっと!