機能は豊富ですが、見た目はものすご~く地味です。せめて、グレーじゃなくてブラックならなあ・・・(^^;
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
今年の4月,あまりのバイクに乗れない日々が続き,そのため,発作的に導入したGARMIN fenix5s(因果関係が,イマイチおかしいけど気にしない)。
発作からほぼ4か月が経ちましたが,充電時以外,1日も外すことなく使い続けています。
前作(?)のvivosmart HRより,さらに多機能ですので,前編・後編の2回に分けて,長期使用レポートをしてみましょう。
気に入っている点
- 普段使いに違和感のないデザイン・サイズ・重量
- フルスペックのサイコンとして十分機能する
- センサーを付けていないバイク(や新幹線)でも使える
- 心拍計精度がかなり向上
- 心拍データ送出中でも全機能が使える
イマイチな点
- デザインが地味すぎるかも?
- バーチャルトレーナー的な機能が見当たらない
fenix 5sの大きさ・見た目など
もともと,仕事着(スーツ)でも目立ちすぎない時計,ということで選んだfenix 5sですが,当初の目的は十分達成しています。
- 見た目はかなり地味で,普通の時計そのもの(^^)
- 多機能(光学式心拍計もあるし)の割には,ボディが薄くて邪魔にならない(14.5mm)
- 終日装着でも気にならない軽さ(67g)
vivosmart HRもかなりコンパクト・軽量でしたが,比較的厚み(15mm)があったため,よくあちこちにブツけていました。
fenix 5sも厚みは似たようなもの(14.5mm)ですが,全体的に「普通の時計」というデザインのおかげか,今のところ,どこにもブツけていません。
左側が裏(心拍センサ)、右側が表(文字盤)です。普通の時計と変わらない薄さです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
また,当初目的の通り,ビジネススーツ姿でもまったく目立ちません。
というか,値段の割にはデザインが洗練されていないので,おそらく,5000円くらいの時計に見られているのではないかと思います(笑)
こういう表示をさせているサラリーマンには近づきたくないですが・・・(笑)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
子供のG-SHOCKと比較。断然地味です(笑)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
サイコンとしてのfenix 5s
購入直後のレポートでも書いた通り,fenix 5sはGPSを搭載し,各種ANT+センサーと連携できるため,普通にサイコンとして使うことができます。
というか,普通のサイコンよりも高機能だったりします。
速度,ケイデンス,温度,標高,心拍,GPSなど,およそ思いつくデータは全部取り込めますし,驚いたことに,ペダモニ用のサイコン(SGX-CA500)経由でパワーデータまで取り込めます。
- 一般的なサイコンで扱うデータはすべて取り込める
- 走行データはfenix 5s本体に記録され,Wi-FiでGARMIN connectに自動転送される
- FTPやVO2MAX,W/kgなどを更新するたび,その場で報告(祝福?)してくれる
走り終わると、いろいろアドバイスが出ます。これは、最大酸素摂取量(VO2MAX)が更新されたとき。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ペダモニのSGX-CA500は画面がかなり小さくて字が読みにくい欠点があるのですが,fenix 5s側でも同様のデータが表示できるので,あまり頻繁に見ない要素(走行距離,勾配,走行時間等)はfenix 5s側で表示するようにしてあげることで,だいぶ改善されます。
平地を走るとき,ヒルクライムをやるときなどで変えていますが,最近ではこんな風に表示を分けています。
表示項目 | fenix 5s | SGX-CA500 | データの計測元 |
---|---|---|---|
パワー | ● | ● | ペダモニ→CA500→fenix5s |
ケイデンス | ● | 謎。(↓囲み記事参照) | |
心拍 | ● | ● | fenix5s→CA500へ転送 |
勾配 | ● | ||
速度 | ● | 謎。(↓囲み記事参照) | |
走行距離 | ● | ||
温度 | ● | ||
時刻 | ● |
【データ出どころの謎】
この中で謎なのが,ケイデンスと速度データの出どころ。
SGX-CA500の「ANT+パワー送信」をオンにすれば,ペダモニで計測したパワーデータをANT+で送出できることは,パイオニアのサイトなどで紹介されているのですが,ケイデンス・速度については触れられていません。
それでも,fenix5sには、どこから飛んできているのか、ケイデンスと速度がちゃんと表示されています。
この謎(?)については,日を改めて検証してみたいな,と思っています(もし,わかる方いらしたら,教えてくださいませ~)
これらのデータは,走行中はリアルタイムに表示され,さらにメモリにも記録されていて,家に帰れば,Wi-Fiでその日の走行データが自動的にGARMIN connectにアップロードされます。
また,走行距離,走行時間,FTP,VO2MAX,W/kgなどの各種データにおいて,過去の自己ベストを更新すると,そのことを派手にお祝いしてくれる機能もあり,なかなかに楽しいものがあります(^^)
いろんなお祝い画面。花火が出たりもするので、なかなか楽しい(^^)
fenix5sはGPSと心拍計を内蔵しているので,例えば,先日フラッと乗ったLGS SIX号のように,なんのセンサーも付けていないバイクでも,速度・距離・勾配・心拍・走行軌跡など,ケイデンス以外はfenix 5sだけで表示・計測できるので,十分にサイコンとして機能してくれます。
このように,ほぼフルスペックのサイコン(以上)として機能するfenix 5sですが,手持ちのGARMIN Edge810などと比べてみて,「これはできないのかな・・・?」と思う唯一の機能が,バーチャルトレーナー。
過去の走行データ(自分のでも他人のでも)をもとに,ペーサーを走らせ,それと競争することで自己ベスト更新を狙うための機能ですが,この機能がどうしても見つけられません。
もっとも,この機能(バーチャルトレーナー)を使うことによって,「猛ダッシュして後半へたる」という過ちを繰り返していたので,無ければ無いでいいのですが・・(笑)
心拍計として
GARMIN社の公式発表によると,fenix 5sの光学式心拍計(Elevate™)は,従来よりも30%ほど計測制度が向上しているようです。
まぁ,話半分だとしても(笑),vivosmart HRよりも明らかに「変な値」は減っています。
vivosmart HRの時は,ヒルクライムやエンデューロで限界まで頑張っている最中の50bpmなど,フルームやバルデかいな!と思わせる心拍が表示されることがありましたが,fenix 5sでは今のところ一度もありません。
センサーはこんな感じ。vivosmartよりもでっぱりが少ないです。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
また,心拍データをANT+で送出する機能(←この機能が一番大事なのですが)が超改善されていて,心拍データ送出中でも,fenix 5sの全ての機能が普通に使えます。
vivosmart HRでは,心拍データ送出モードをオンにすると,画面は心拍しか表示されず,時刻すら見られないという悲しい状態でしたので,超改善です。
また,サイコンとして使う際には,自動で心拍データ送出がオンになるように設定できるので、いちいちオン・オフする必要すらなく、とても便利です(^^)
つづく・・・
長期使用レポートの1回目は,主に,サイコンとしての使い勝手を振り返ってみました。
文中にも書きましたが、fenix 5sはサイコンとして必要な機能はすべて揃っています。
では、「fenix 5sさえあれば、サイコンは不要か?」というと、これは少し微妙です。
確かにあらゆるデータを表示・記録することができるのですが、以下の点により、完全なサイコンの代替は難しいです。
- 画面が小さい:小さい画面(しかも丸い)なので、多数の要素を表示しようとすると、走行中には認識できないくらい文字が小さくなります
- 腕に装着する:当たり前ですが腕に装着するので、画面を見ようとすると片手運転にするか、屈みこむ必要があるのが面倒です
4要素くらいまでなら、なんとか読めます。
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
ここまで表示すると、立ち止まらないと読めません(笑)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
こういう「小さくて読みにくい&腕でしか見られない」という欠点があるため、走行距離や時刻、標高、温度などあまり頻繁に見ない要素を設定して、それこそ腕時計をたまに見る感覚で使っています。
また、ペダモニを使うと母艦クラウドはPIONEER Cyclo-sphereだけになりますが、fenix 5sもデータ計測しているので、長年使い慣れたGARMIN connectも使うことができるのが隠れたメリットだったりします(^^)
次回は,日常での使用感とか,バッテリーの持ち,おすすめアクセサリなどを紹介してみる予定です。
走った後は簡単にベルトを外してお手入れです(^^)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
ペダモニがANT+なら garmin が勝手にケイデンスを拾っているかも。スピードはGPSで測っているのでしょう。
そうか、fenix 5s は心拍をANT+で外に出しているのですか。てっきり外には出さずに表示するだけなのかと思っていました。
とするとチチバンドの代わりにもなるということだな…フフフ(危)