5月から使い始めた、シニアスプロケ対応のRD-6700A-SS。いまいち調子が・・・?
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
先日、ツマ号(LGS-TR2)のリアディレイラ(RD)の動作不良修理について紹介しました。
動作不良というより保守不良といった方が良いくらいの情けない不良対応(ディレイラガードがぶつかっていた)でしたが、実は、おいらの主力バイクであるLOOK 595号の方でも似たようなレベルの不良対応がありました。
冒頭の写真を一目見ただけで、「あぁ、あれね」と分かる人は、相当に長い間ドライブトレインを清掃したことが無い人ですね。
もちろん、おいらもです・・・(^^;
長いですが、こんなお話です(^^)
- UltegraのRD(6700A-SS)の調子がどうもイマイチ
- 色々いじっているうちに、激烈に汚れているRDプーリーを発見!
- RD清掃ついでに、DURA-ACE(RD-7900)のプーリーに交換
- 見違えるようにスパスパ変速できるように!
やっぱり、Ultegraじゃあダメだよねぇ・・・(勘違い)
既に紹介している通り、595号は今年の5月に12-30Tという巨大スプロケ(通称、シニアスプロケット)を導入した際に、RDも30T対応のUltegraグレード(RD-6700A-SS)に換装しています。
先日のヤビツ峠TTで,男気ある超格好いいアイテムを見せつけられてしまいました。
それによって,おいらのヒルクライム魂がメラメラと燃え上がり,さらに男気のある,秘密兵器を導入することを決意するにいたりました。
その,男気あふれるアイテムとはいったい・・・?
換装直後は問題なかったのですが、しばらく使っているうちに、どうも変速性能がイマイチになってきました。
最終的には目的の段に辿り着くのですが、一瞬、ガチャガチャとモタつくようになり、いくら調整してもうまくいきませんでした。
その後、ディレイラハンガーが微妙に曲がっていることを発見して修理すると、だいぶ改善。
世の中には,2つのディレイラハンガーがある。
曲がっているディレイラハンガーと,まっすぐなディレイラハンガーだ。
曲がっている奴は何の役にも立たないが,まっすぐな奴はロードバイクの全てを司る重要なパーツ。
そして,「まっすぐな奴」がアメリカから届きました。
キャ~,うれしい~!(飛び上がるほどではないですが・・・)
それでも、交換前のDURA-ACE(RD-7900)に比べるとまだもたつき感があり、「やっぱり、アルテじゃだめだな。デキる男はDURAじゃないとな。ふっ」と思う日々でした。
2か月後、かなりの勘違い野郎であることに、気が付くのですが・・・。
新型プーリー!?
先日の3本ボトル体制の閉店作業では、ダウンチューブを通っているリアシフトワイヤに影響があるため、SIS調整が必要になります。
RDのアジャスタバレルをいじっているときに、ふとRDのプーリーに目が留まりました。
より近づいてみると・・・。
プーリーに近づいてみると、な、なんじゃこりゃ~!
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一瞬、「アルテのプーリーって、こんな飾りがついているんだっけ?」と錯覚してしまうほど、見事なリング状の油汚れです・・・(>o<)
チェーンや、フロントのチェーンリングは比較的よく洗浄しているのですが、RDは面倒くさくてほとんどメンテをしていませんでした。
メンテをサボると、わずか半年ほどで、こんなにゴミだらけになってしまうのですね・・・。
せっかくなので、シニアスプロケット化の時に泣く泣く外したDURA-ACEのRD-7900から、ガイド・テンションの両方のプーリーを移植することにしました。
左上:アルテテンション(ベアリング)、右上:ヅラテンション(ベアリング)
左下:ヅラガイド(ベアリング)、右下:アルテガイド(ブッシュ) ※並べ方が悪くてすんません
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グレードごとに細かな差を付けているSHIMANOのコンポ群ですが、どうも、Ultegraグレードではテンションプーリーはベアリングだけど、ガイドプーリーはブッシュとのこと。
しかも、なんだかよく分からんゴムシールが挟まれていて、手で回すとかなり渋い感じでした。
これを、DURA-ACEのプーリーに交換すると、笑っちゃうくらいカラカラ~っと気持ちよく回ってくれるようになりました。
また、RD本体もゴミだらけだったのでパーツクリーナーで洗浄し、これを使って、細部まで注油してみました。
こういう狭い部分には、HOZANさんが役に立ちます(^^)
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1時間ほどの作業で見違えるほどキレイになった、ヅラテグラRD。
マニュアル通りのSIS調整を行った後、表で試走してみると、笑ってしまうくらい、チャッ!チャッ!と静かな音を出しながら、素早く変速できるようになりました。
冒頭の「やっぱり、できる男はDURA-ACEじゃなくては」という勘違い野郎は、単に、メンテンナンスを怠っていたズボラ野郎でした。
変速の動きがいまいちの時は、SIS調整もありますが、プーリーの汚れにも注意してあげましょう(^^)
ピカピカになったプーリー。ガイドもテンションもベアリングですし(^^)
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あ、末筆ながら、クランクを空転させたときの軽さも相当に向上しました。
下位グレードのRDは、とりあえずベアリングタイプに替えるだけでも、そこそこ軽くなる余地がありそうですね(^^)
おしまい。
私のシニアスプロケットも67アルテ(GS)で対応していますが
同様にプーリーだけヅラにしています。
でも色が黒なので気付きにくいため同じようなことがよくありますよ〜笑