出張のお供、Surface Go(とペン)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
単身赴任を初めてまもなく2年。
単身には慣れてきたのですが、異様に出張が多い日々に苦労し続けています。
非力なヒルクライムサラリーマンとしては、少しでも出張荷物を軽量化しようと日々努力してきましたが、ここでまた、大きく軽量化に舵を切ることになりました。
まぁ、PCを新調しただけですが・・・(^^;
新幹線で快適に使えるPCを!
もともと小さい計算機が好きなのですが、ここ数年では、以下のような小型PCを愛用してきていました。
- KINGJIM POMERA
- SONY VAIO P
- ASUS T90chi
- Microsoft Surface Pro4
- GPD Pocket
ほとんどが1kgを切る軽量PCばかりですが、軽さと使いやすさはある程度トレードオフの関係にあります。
GPD Pocketは非常に軽量(496g)ですが、キーボードがかなり小さいので、さすがにこれをメインマシン並みに酷使するのは厳しいものがあります。
逆に、Surface Pro4は約1kgと少し重いのですが、十分な処理性能(Core i5)がありますし、画面も広く、キーボード(タイプカバー)はとても打ちやすくて気に入っています。
しかし、Surface Pro4は本体背面から飛び出る足(キックスタンド)で支える構造のため、かなりの設置面積を必要とし、膝上や新幹線のトレイの上には収まりきらないという、大きな欠点がありました。
また、画面サイズ12.3インチは、家で使うには程よい大きさなのですが、客先で開く場合にもちょっと大きい(威圧感がある)ですし、新幹線でチャリダーを見るには大きすぎて恥ずかしいものがあります。
そこで、新幹線で使用できるほど小型でありながら、メインマシン並みに快適に使えるPCを新調することにしました。
Microsoft Surface Go登場!!
最近では1kgを切るような軽量PCは多々出ているのですが、意外なほどサイズが大きいです。
例えば、富士通のLifebookは超軽量(約700g)ですが、サイズは13.3インチもあり、Surface Pro4以上に新幹線内のTV視聴が困難になってしまいます。
そこで目を付けたのが、またも同じSurfaceシリーズの末っ子、10インチの『Surface Go』。
Surface Pro4と同じ2 in 1スタイルですが、サイズが小さいので新幹線の小さなトレイでも仕事ができますし、客先でも安心してチャリダーを視聴することができます(?)
詳細スペックは各地で紹介しつくされているでしょうが、手持ちのPro4と比較すると、こんな感じです。
(太字の部分が重視したポイントです。)
Surface Go (上位モデル) |
Surface Go (下位モデル) |
Surface Pro4 | |
---|---|---|---|
RAM | 8GB | 4GB | 4GB |
ストレージ | 128GB (SSD) | 64GB (eMMC) | 128GB (SSD) |
ディスプレイ | 10インチ 1,800 x 1,200 pixel タッチ対応 PixcelSense |
12.3インチ 2,736 x 1,824 pixel タッチ対応 PixcelSense |
|
重量 | 本体: 522g カバー: 240g 合計: 762g |
本体: 766g カバー: 310g 合計: 1076g |
|
CPU | 第7世代 Pentium GOLD 4415Y |
第6世代 Core i5 6300U |
|
GPU | HD Graphics 615 | HD Graphics 520 | |
USB | 3.1 (Type C) x 1 ここでも充電可能 |
3.0 (Type A) x 1 | |
SD | microSD x 1 | ||
拡張ポート Surface Connect |
あり | ||
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | ||
Bluetooth | 4.1 | 4.0 | |
カメラ | 前: 5MP / 背面:8MP | ||
センサー | 光、加速度、ジャイロ、磁力 | 光、加速度、ジャイロ | |
バッテリー | 動画再生9時間 |
Surface Goには、上位(RAM 8GB、SSD 128GB)と下位(RAM 4GB、eMMC 64GB)の2モデルがあります。
プロセッサの処理能力がかなり低めです(後述しますが、いまどき、Pentiumです)が、普通の仕事(Office、ZWIFT)をやるなら、プロセッサもさることながらストレージ(2次記憶)の能力が大事ですので、遅いeMMCより、速いSSDを搭載した上位モデルを選びました(容量はmicroSDで補えますが、eMMCの遅さはど~にもならん)。
また、カバーを兼ねたキーボード(タイプカバー)は別売りとなっているので要注意ですが、まぁ、好きな色を選んだりできるのでよしとしましょう。
Pro4は目立つブルーでしたが、Goは地味なグレー(MSはプラチナカラーと言い張っていますが)にしてみました。
左がPro4、右がGo。明るく、無難なグレーにしてみました。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
サイズ・重量は大満足(^^)
買い替え(買い増し)の最重要ポイントだった、サイズ・重量はともに大満足です。
Surface Pro/Goは背中側に足を出して支えるため、設置面積、特に奥行きが相当に必要になるのですが、Pro4に比べて相当に狭い場所でも使えるようになりました。
Pro4の使用状態。奥行きは30cmくらい必要です。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
Surface Goなら、奥行きは25cmくらいで大丈夫。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
Pro4だと30cmくらい必要ですが、Goは25cmでも使用することができ、新幹線のトレイ、狭いカフェ、打ち合わせ時などにPCを開いて作業しても、全く問題ありませんでした。
また、重量も相当に軽くなった(1076→762g)ため、出張時の肩・腰へのダメージが大幅削減です(^^)
デザインは・・・普通?
スマホやタブレット全般に言えることですが、ほぼ平らなガラス板なので、デザイン要素があるのか「?」ですが、明るい部屋に置いてみると、シンプルな雰囲気がいい感じです。
シンプルデザイン。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
もともとはタブレットのため、キーボードを外して使うことができるのですが、単体で、脚(キックスタンド)を出して自由な角度に設定できるのは本当に便利です。
ちょっとした作業のときにも持ち歩いて、撮りためたチャリダーを観ることができます。
左のGoで録画TVを見ながら、右のPro4でZWIFT中。
両方とも単体で自立しています(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
Pro4も基本的には同じ使い勝手なのですが、前述の通り、Goはよりコンパクト・軽量のため、キッチンやベッドサイドでもチョコンと置くことができて、かわいいPCです。
Type Cによる充電は助かる~
Surfaceシリーズはかなり特殊な形状の充電ポート(マグネット・両面差し)となっています。
Surfaceのためだけに専用充電器を持ち歩くのはかなり面倒ですが、Surface Goは専用充電ポートの他に、USB Type Cでの充電もできるようになっています。
Surface Go、ペン、マウス、モバイルバッテリー、ハブ。これだけあれば、1日働けます(^^)
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
このおかげで、汎用のUSB充電器を持っていけば、Surface Goだけでなく、スマホの充電も共用できて荷物削減に貢献します。
もちろん、モバイルバッテリーでも充電できます。
ただ、充電器・モバイルバッテリーのいずれも、PD(Power Delivery)に対応したものでないと猛~列に充電時間を要するので、注意が必要です。
こちらは、PD対応の13400mAhバッテリー。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
12V×1.5Aで充電できます。ちょいと電流が小さいか・・・?
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
処理能力はまずまず
CPUが、「Pentium Gold」とかいう聞いたことがないシロモノですが、どうも、
Core i7 > Core i5 > Core m3 > Celeron > Pentium Gold > Atom
という、かなり下位の位置づけの模様です。
この点については、Surface Goの発表時から懸念材料として指摘されていましたが、個人的にはほぼ満足の処理能力です。
だいたい、以下のようなソフトを使っていますが、「遅い~!」となることはありませんでした。
- MS Office(Excel、Word、PowerPoint)
- Adobe Lightroom 6 (写真編集)
- Adobe Photoshop 6(化石のようなバージョンですが・・・)
- Macromedia Fireworks 4(これまた化石ですが、年賀状作成)
- ATOM (テキストエディタ、フォトポタ用)
- ZWIFT (これができないと非常に困る)
- sMedia (TVダビング・視聴)
一応、手持ちのノートPC群のうち、今でも使っている者たちで速度比較をしてみました。
(CrystalBench、バーが長い方が高速)
Shiro家の現役PC能力比較。1番能力の高い、Surface Pro4を1とした比較です。
一見、我が家で2位のようにも見えますが、だまされてはいけません(^^;
ディスク(SSD)の読み書きがものすごく速いだけで、ディスク(オレンジ色)を除くと、GPD Pocketにも負ける低スペックであることが露呈します。
しかし、先にも書きましたが、現代のPCでは、普通の仕事をするのにCPU能力はそんなに重要ではなく、むしろ、ディスク読み書きが速いおかげで、ほとんどストレスなく使うことができています。
逆に、下位モデル(SSDではなく、低速なeMMC)だと、かなりキツイかもです。
ベンチマーク参加選手たち。
下から、VAIO E、Surface Pro4、Surface Go、Transbook T90、GPD Pocket
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
まとめ(つづく)
まだ2ヵ月しか使っていませんが、非常に満足して使えています。
処理能力はたいしてないですが、軽量・コンパクト・Type C充電・ファンレス、どれも持ち歩きやすい要素ばかりです。
気になる(?)Pro4との使い分けは、Pro4は家置き、Goは出張用というように使い分けています。
専用充電ポートを除くと、Type Cしかありませんが、ハブでなんとかなります。
SONY α7II + FE 90mm F2.8 MACRO G
長くなってきましたので、とりあえず、レビュー1回目はここまで。
次回は、Surface Go用のアクセサリ(バッテリー・マウス・充電器・ハブ・ケースなど)について紹介して終わる予定です。
それではまた~