ついに我が家の主力PCもSSDになりました(^^)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
ついに,我が家の主力画像処理PC,SONY VAIO E号が限界を迎えてしまいました。
ほんの2年半前に購入したときは「速ぇ~,カベンディッシュみたい!」と浮かれていたのですが,実物がサガンやキッテルに世代交代しそうな様子と同じく,最近ではすっかりスピードが落ちてきてしまいました。
そこで,起死回生の秘密兵器を導入しました。まさか,ドーピ・・・?
起死回生の秘密兵器,SSD(Solid State Disk)
ドーピングでは起死回生どころか寿命を縮めてしまいますが,今回VAIO E号に導入したのは,健康的(?)な秘密兵器であるSSD(Solid State Disk)。
フラッシュメモリ(デジカメのSDやCFと同じですね)を大量に積み上げて,ハードディスク(HDD)と置き換えが可能な容量に仕上げた,半導体による2次記憶装置です。
機械的な円盤がグルグル回るHDDと違い,可動部を一切持たない半導体装置ですから,いいことだらけにも思えますが,意外と欠点もあり,まとめてみるとと,おおよそこんな感じです。
(それにしても,円盤じゃないのに「ディスク」っていったい・・・)。
項目 | SSD(Solid State Disk) | HDD(ハードディスク) |
---|---|---|
読み込み | 速い | 普通 |
書き込み | 遅い or 普通 | 普通 |
シーク動作 | 速い(というか瞬時) | 遅い |
耐衝撃 | 強い | すごく弱い |
消費電力 | 少ない | 多い |
お値段 | すごく高い | 安い |
最大容量 | 少ない | 巨大 |
寿命 | 書き込み回数に制限 | 長寿命だけと突然死も・・・ |
SSDの欠点のほうは技術革新でどんどん克服されてきているようです。
書き込み回数制限の課題は,いつも同じ部位に書き込まれないよう,内部的にアドレスをずらす「ウェアリング」という小技で回避しています(これは,昔からCFやSDでもやっていますね)。
また,出目がフラッシュメモリですから書き込みがあんまり速くありません(もともと「書き込み可能なROM」ですから)。こちらはどうやっているのか分からないのですが(キャッシュ?),機種によっては読み込みと同じくらい速くなっていて,「連続書き込み速度」が機種選定をするときには要チェックポイントのようです。
総じて言えるのは,SSDの最大のメリットは,機械的なシーク動作(データを探す)がほぼ0秒でできるので,細かいファイルをたくさん読むときに,HDDに比べて圧倒的に速いという点です。
その他の,読み書き速度自体は,高速ハードディスクに比べて「圧倒的」というほど速くはありません。
以上,横浜ヨドバシカメラ店員さんの100%受け売り情報でした(^^;)
換装してみたよ!
今のSSDはだいたい250GB前後が主力製品のようで,各社からいろんな製品が出ていますが,おいらが選んだのは(というか,ヨドバシ店員さんの言いなりだけど)Intelの335シリーズ。
335だけど,容量は240GB。ややこしい・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
気になるスペックはこんな感じ。
項目 | スペック |
---|---|
メーカー | Intel入ってる |
機種名 | 335シリーズ |
容量 | 240 GB |
連続読み込み | 500 MB/sec |
連続書き込み | 450 MB/sec |
ランダム読み込み | 42,000 IOPS |
ランダム書き込み | 52,000 IOPS |
インターフェース | SATA |
前述のとおり,ランダム読み出しの速さが特徴のSSDですが,最近では書き込みも速い機種がちらほら出てきているようです。
最初に買おうとしたSamsung 840は読み込みは540MB/secだけど,書き込みは一気に半分以下の250MB/sec。
一方,Intelは読み込み500MB/secに対して,書き込みもほぼ互角の450MB/s。
Sumsungは引越し作業用のケーブルやいろんなソフトが付いてくるみたいで,そこにも惹かれたたのですが,速さには勝てずにIntelとなりました。
後になってからネットで調べてみると,ヨドバシ店員さんの言葉にうそ偽りはなく,結構いいものだったようです(^^)
換装作業については,物理的には2.5インチのHDDと同形状ですから,現行のHDDを引き抜いて,代わりにSSDを入れるだけ。ものの10分もあれば作業完了です。
左がVAIOから引き抜いた,2.5インチHDD。左が新しいSSD。当然ですが,同じ形状・サイズです。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
最近のノートは,HDDの換装は(メカ的には)簡単にできるようになっています。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
問題は,今まで使っていたHDDのデータをどうするかです。
最初は,SSDに付いてきたソフト(Intel Data Migration Software)を使って,既存のHDDのクローンを作ろうかと思ったのですが,既存のHDDが1TB(1000GB)に対して,SSDは240GBしかないので,パーティション構成とかいろいろ面倒くさそうなので断念。
もともと,VAIO E号はフリーズや予期せぬ終了など不調を訴えるようになってきていたので,ここは潔く,一からWindows 7をクリーンインストールすることにしました。
取り外したHDDは,外付けHDD箱に入れて再利用です(^^)
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
また,取り外した既存HDDは,巷に出回っている「2.5インチHDDボックス(eSATA接続)」に入れて,外付けハードディスクとして余生を送っていただくことにしました。
結局,我がVAIO号はこんな風なディスク構成になりました。
- 内蔵SSD(256GB) :システム+データ(写真以外)
- 外付HDD(1000GB) :すべての写真データ
- 外付HDD(640GB) :地デジ録画
- 内蔵メモステ(4GB):各種キャッシュファイル用
また,インターネットエクスプローラーや,各種一時ファイル(TMP,TEMP)などはSSDに格納すると,その頻繁な書き換え動作で寿命を縮めるかもしれないという噂があるので,4GBのメモリースティックを用意して,そこに充てることにしました。
SSDの速さを体感!(^^)
入れ替え作業は結構手間取り,およそ半日もかかりました(無数のWindows Updateが原因です)。
夜中に,各種ソフトのインストールがほぼ終わって使えるようになったVAIO号は,まさに生まれ変わったような快速マシンになっていました。
今まで,電源を入れてからログイン画面が出るまで30秒,ログインしてからディスクアクセスが終わるまでは5分近くもかかっていました(←地デジソフトの起動にかかっていた)
それが,SSDに換えた途端に,それぞれ,数秒&30秒に短縮されました。
普通,CPUを交換しても速度向上効果はあんまり体感できませんが,HDD→SSD換装では,本当に数倍も速くなったと実感できます。
起動以外でも,Adobe Photoshop Lightroom4やNikon Capture NX2などの,「RAW現像ソフト」も見違えるように速くなりました(^^)
実はここだけの話ですが(笑),フォトポタ日記を作るには,テキストを書くよりもこれらRAW現像ソフトで編集している時間のほうが何倍も長かったので,これは本当にうれしい限り。
せっかくなので,換装前後でベンチマークソフト(CtystalDiskMark)による速度比較をしてみました。
SSD換装前後での速度比較。すべての項目で高速化されていますが,ランダム読込・書込みの高速化が著しいです。
SSDが最も得意とする「ランダム読み込み」は,なんと脅威の7倍も速くなりました。
また,あまり得意ではないはずの「連続書き込み」でも,3.3倍という数値がでています。
容量あたりの単価が高い(HDDの30倍),最大容量が小さい(一般では250GB,頑張っても500GB)という欠点もありますが,この速さを知ってしまうと,もう二度とハードディスク搭載機には戻れなさそうです。
よく考えたら,おいらのセカンド(ファースト?)マシンであるVAIO PもSSD(60GB)なので,フォトポタ日記関係のPCはすべてSSD機になっていました(^^)
速さもすごいけど,これひとつで,フロッピー17万枚分の容量と思うと,隔世の感がありますなぁ・・・。
Nikon D600 + Nikkor Micro 60mm F2.8
一度は選手生命の終わりもささやかれたVAIO E号ですが,起死回生のドーピ,いや,SSDにより奇跡の復活です。
ヤビツやFHCでも,こんなものすごい秘密兵器があったらいいんだけどなぁ。電チャリとか・・・?(笑)
>ナナホシさん
こんばんは~
そうなんです,SSDなんです(^^)
あまり期待していなかったのですが,驚くほど速いですねぇ。
ナナホシさんのところもSSDなんですね。
タワー型だと何台もドライブを内蔵できるのでいいですね。
ノートだと,内蔵をSSDにすると,
データ用のHDDを外付けにせざるを得ません。
まったく持ち歩かないんだから,
タワー型にしておくべきだったなぁ・・。