ついに,ヤビツ峠にアタックしてきました。
「えっ,今ごろ?」と思われる方もおられるかもしれませんが,実は初めてなんです。
過去に3回ほどヤビツ峠は越えているのですが,いずれも宮ヶ瀬湖側,いわゆる「裏ヤビツ」からのんびり上ったことしかなく,秦野側(表ヤビツ)から上ったことは無かったのです。
表ヤビツは,実業団からハイアマチュア,ビギナーまで多くの自転車乗りがタイムを競い合って上る,神奈川では有名なタイムアタックコース。
昨年6月の富士ヒルクライム以来,ろくに山を登っていませんでしたが,初のヤビツタイムアタックの結果やいかに!?
今回のコース
GWに入ってから,急にヤビツにアタックしてみたくなりました。原因は本ブログの常連さんであるnoguさんのヤビツ詣記事。つい先日,目標であった50分の壁を突破したとのことで,すっかりヤビツの虜になられているようです。
noguさんに触発されてヤビツに上りたくなったわけですから,noguさんと一緒に行かなければ意味がありません(?) 先週,同志道を走ったばかり(昨日は鶴見川100km)でクタクタのはずのnoguさんに連絡し,ご一緒に上ることに(^^)
朝9時に伊勢原運動公園に車で集合し,そこから名古木まで自走します。ヤビツ峠のてっぺんまでタイムアタックし,その後はのんびりと宮ヶ瀬湖までダウンヒル。
宮ヶ瀬湖をくるっと回って清川村をダウンヒルして伊勢原運動公園まで戻る,距離60km,標高差1000mほどのちょっとしたツーリングであります。
が,後半のダウンヒルはあくまでも「おまけ」であり,本日の目的は表ヤビツのタイムアタック!
富士ヒルクライムの時と同様,ご丁寧にステムにラップタイム表を貼り付け(前夜作成・・・),これまた富士ヒルクライムと同様,グリコのCCDドリンクを飲みながらのアタックです(^^)
富士ヒルクライム同様,またもこんな物を作ってみました(^^)
左列は1時間,右列は50分用のラップタイムです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
伊勢原運動公園→善波峠
おいらはこの辺の地理はさっぱりわからんのですが,noguさんの事前のお話では,「善波峠を越える道がちょうどいいアップになる」とのことでした。
しか~し,坂が長い・・・。5%くらいの坂が延々と続き,アップどころかモチベーションがダウンしかねません(笑)
善波峠の坂道。アップにしては,ちょいとキツ過ぎる?(笑)
RICOH Caplio GX100
とかなんとか弱音を吐きつつも,予定通り,10時に名古木の交差点に到着。いよいよアタック開始だ~!
スタート!
表ヤビツのタイムアタックでは,この名古木の交差点を起点とするのですが,交差点の手前か向こうかで宗派(?)があるようです。noguさんチームはみんな「向こう側」で統一しているようなので,おいらも「向こう側」からスタート。
名古木の交差点到着。いよいよ,ここから男の闘いが始まるのダ!(^^)
RICOH Caplio GX100
スタートすると,いきなり8%くらいの急坂になります。noguさんが「スタートしてすぐの豆腐屋の前が鬼門」とおっしゃっていましたが,まさにそんな感じ。
まずは,ゆっくりとスタート! このあとすぐ右側に豆腐屋さんが現れ,斜度が8%近くなります。
RICOH Caplio GX100
ここら辺では比較的ゆっくり(10km/hくらい)走っていたのですが,横をLOOK(585カナ?)に抜かれていきました。これは,同じLOOK乗りとしてはついて行く義務がある(?)ので,noguさんに別れを告げて追走に入ります。
んが,件のLOOKさんはデイリーストアの信号機で降りてしまわれたため,目標を失ってしまいました(残念)
デイリーストア付近の道は,上りだけではなくて「平坦」や「わずかな下り」が結構あるので,富士ヒルクライムの時と同じように,「加速できるところは,さぼらずに必ず加速する」というShiroヒルクライムポリシーに基づき,アウターに入れたり,軽くダンシングしたりして20km/h程度を維持していました。
激坂登場!(蓑毛のあたり)
蓑毛のバス停を過ぎたあたりから,斜度がきつくなってきます。
Polarの適当斜度計では10~12%なんていう値が表示され,心を萎えさせてくれます。
さらに,ここら辺は真~っ直ぐな坂道となっていて,「あんな先まで激坂が続くのかよ♪」と嬉しくなってしまいます(完全にMだ・・・)。
むひょ~♪ うんざり,いや,うっとりするくらい,真っ直ぐな激坂! しびれちゃう?
RICOH Caplio GX100
ここは,富士ヒルクライムで学んだ「キツイ斜面はみんなキツイ。黙ってインナーローで頑張るべし」との教えの通り,ゆっくりコツコツと上っていきました。ただ,ちょいとオーバーペースになっており,これが後に命取りになってしまいました・・・。
丸坂登場!(蓑毛のバスUターン場所の上)
蓑毛の上のバスのUターン場所を越えると,今まで10%以上あった斜度が,急に3~5%くらいになってきます。「ふぅ,これで楽になるよ♪」と思いきや,今度は丸坂攻撃が待ちかまえています。
これも,事前にnoguさんから事前に聞いていたのですが,路面に「○」マークがたくさん彫られていて,ガタガタ道になっています。
むひょ~,ケツが痛い! もっと・・・,いや,是非やめて欲しいデス。
RICOH Caplio GX100
こういうのは,普通,急坂にあるはずなのですが,どういうわけか,ここでは斜度が緩くなった区間に彫り込まれています。
これは,かなりケツにきます。明らかに,Sな工事会社がMな自転車乗りのために彫り込んだとしか思えません。「おらおら,休むんじゃねぇぞ~」,という感じで(笑)
ゴールまで
丸坂を過ぎると,勾配はだいたい4~7%くらいであり,富士ヒルクライム(スバルライン)よりも少しキツイですが,蓑毛の急坂に比べるとだいぶ楽に感じます。
新緑の隙間から差し込む日差しが素晴らしいです。あ~楽しい~♪
RICOH Caplio GX100
横を見ると,結構上ってきたことが分かります(秦野の町かな?)
相変わらず,写真ばかりで真剣味の足りない人である・・・。
RICOH Caplio GX100
斜度が緩くなっている区間では必ず加速を繰り返し,せこくタイムを稼ぎつつゴールを目指します。
しかし,頂上付近になって,肝心の足が売り切れてしまいました(涙)
ゴール手前2kmくらいの緩斜面。30km/hも出せないよぅ!(涙) 完全に脚を使い切ってしまいました。
RICOH Caplio GX100
斜度は4~5%しかなくて,絶好の加速区間であるのにもかかわらず,しかも,心肺の方は余裕があるにもかかわらず,足が足りなくて加速することができません。「むほ~,がんばれない~」と泣きながらのゴールでした(笑)
気になるタイムは,44分32秒。
初めての挑戦でペース配分もダメダメでしたが,目標としていた50分を大幅に切ることができました。
ただ,今のおいらでは,このタイムが限界です。これ以上,どうがんばっても伸びるとは思えません。強いて言えば,コンポをTIAGRAからDURA-ACEにするとか,ホイールをLightweightにするとか,追い風が40m/sくらい吹いている日を選ぶと,少し改善されるかもしれません(全部無理っぽいけど。笑)
ご一緒のnoguさんも自己ベストを少しだけ更新して49分26秒でゴール!
ヤビツ登頂を果たしたローディの99%が撮影するであろう写真。でも楽しい(^^)
RICOH Caplio GX100
二人で健闘をたたえ合ったり,丸坂への恨みを話し合ったりしつつ,お約束の写真を撮った後は裏ヤビツを下って宮ヶ瀬湖へ向かいます。
裏ヤビツダウンヒル
裏ヤビツは長~く,細~いダウンヒルが続きます。
乗用車がギリギリすれ違える(場所によってはすれ違えない)ような道を,延々と15km以上下り続けます。
今回のツーリングで一番気に入っている一枚。
ロードの楽しさ・可能性が詰まっている気がします。
RICOH Caplio GX100
おいらは,以前のこの動画を見ても分かるように,ダウンヒルがとても苦手です(以前,自動二輪でガードレールを越えた経験がトラウマに・・・?)。今回も,割とブレーキをかけながら下っていたのですが・・・。
おいらの目の前,5mくらいで,noguさんのTCR号が右カーブでグリップを失いました。リアがロックし,激しく蛇行しつつ,倒れ込みました。
この辺のことはnoguさんブログの方に詳しく書かれると思います(?)ので,そちらに譲るとして,おいらの方は一つだけ小ネタを。
道ばたに倒れ込み,松の葉だらけになったnoguさん。駆けつけてTCR号を起こしてあげたおいらに一言,「サ,サドルは大丈夫ですか・・・?」。
そっちですか!!(笑)
自分より,自転車より,まずサドル! サドル命! サドル魂!
でも,本当に怪我が無くて良かったです。これで怪我していたら,ネタにもなりません(笑) これからも,気を付けましょうね!
アームストロングのように,コースアウトしても復帰するnoguさん。
でも,だいぶゆっくりペースになりました(これで,20km/hくらいかな)
RICOH Caplio GX100
ちょっとした(?)アクシデントはあったものの,裏ヤビツの美しい新緑を見ながらのダウンヒルは,本当に心が洗われます。「ロードバイクやっていて良かったな~♪」と思える,多幸感に包まれます(^^)
途中,noguさんお知り合いのkanedaさんとすれ違い,あわててUターンして追いかけたりしつつ,1時間ほどで宮ヶ瀬湖に到着です。
ヤビツに来るたびに撮る場所です。今日は2台で(^^)
RICOH Caplio GX100
それにしても,5月の裏ヤビツの新緑は美しいです(^^)
RICOH Caplio GX100
お昼~清川村~運動公園
お昼ご飯は,宮ヶ瀬湖畔のそば屋さんで。
一日,2000kcalに迫るエネルギーを消費しつつ,昼飯はそば。これじゃぁ,太れないか・・・。
RICOH Caplio GX100
もう,残すところは20kmくらいしかないし,基本的に全部下りだし,ふたりともまったりモードになってしまいました。
たっぷり時間をかけて昼飯を食べた後は,のんび~りと宮ヶ瀬湖畔をクルーズし,清川村をダウンヒル。
noguさんに教えて貰った,「デローザ畑」。 え? どこがデローザかって?
RICOH Caplio GX100
「お」の点が,デローザです♪ noguツマさんが発見されたようです。
RICOH Caplio GX100
運動公園にて解散
運動公園手前の10%の激坂を上って,出発地点に到着。本日のミニツーリングは終了です。
前々日に同志道を140km,前日に鶴見川を100km近くも走ったのに,おいらの我が儘につきあって,ヤビツアタックまでしてもらったnoguさん,本当にありがとうございました!!
(3日で300kmって,半端じゃないですよね・・・)
今度は,片瀬のウッドデッキでのんびりお会いしましょう!(その後,北鎌倉あたりをのんびりクルージングとか)
noguさんが「ずいぶん,アバウトな積み方・・・」と笑われていた,LOOK号の車載状態。
RICOH Caplio GX100
(おまけ)初ヤビツの反省点
初めての表ヤビツアタックでしたが,とりあえずの目標であった50分を切ることができました。
しかし,反省点はいくつかあるので,これらを改善すれば,ほんの少しであれば改善するかもしれません。
- ペース配分
- 前半,あまりに飛ばしすぎました。急坂部分はどんなに頑張っても,タイムを縮める効果は少ないですから,ほどほどにすべきところ,ちょいと頑張りすぎてしまいました。後半の緩斜面で加速できなかったのは心残りです。我が自転車人生初の,脚の売り切れ体験でした。
- 左脚の痛み
- 昨年のガングリ手術痕がいまだに痛みます。膝から下はむくんで感覚が薄くなっています。しかし,最近になって少し良くなってきていますので,この調子なら夏 or 秋頃には全快になるかもしれません(^^)
- リアディレイラぐらいは,ちゃんと調整して臨みましょう(^^;)
- 蓑毛の急坂で気が付いたのですが,ロー側3枚くらいで,ギアがギャリギャリ言いつづけていました。このため,走行中に何度もマイクロアジャスタを調整することになってしまいました。前日に,ちゃんと調整しておいた方がいいですね(当たり前)
というわけで,今後の大きな改善点は「ペース配分」。後半の緩斜面のために,いかに脚を残しておけるか,というところが課題と思われます。
休憩中にお聞きしたのですが,鶴見辰吾さんのチームLEGONでは,ヤビツで40分(男性。女性の場合は55分)を切ると「Black Jersey」を着られるようになるとのこと。柔道の「黒帯」のような感じですが,とにかく,あと5分も短縮するというのはもの凄いです。鶴見辰吾さんご本人は37分台だそうです。すご~!
おいらは,1~2月の合計走行距離が50kmという,超運動不足状態ですから,まずは走り込みから再開です!
【初の表ヤビツアタックデータ】
コース :名古木交差点→ヤビツ峠
所要時間:10時00分~
走行距離:11.4km
走行時間:44分32秒
平均速度:15.4km/h
平均ケイデンス:77rpm
平均心拍:187bpm(げ,限界です・・・)
【本日の全体走行データ】
コース :伊勢原運動公園→名古木→ヤビツ→宮ヶ瀬→清川村→運動公園
所要時間:9時30分~15時00分
走行距離:58.2km
走行時間:2時間51分22秒
最高斜度:15%
最高到達:739m
合計登坂:955m
平均ケイデンス:80rpm
消費エネルギー:1947kcal
>川口Pさん
はじめまして。
コメント,ありがとうございます!!
ヤビツは,初めて登るところとしては,
かなりハードな峠ですねぇ・・・。
おいらの場合は,ご近所が鎌倉なので,
割と小さな山(100mくらい)がゴロゴロあるので,
ココを毎週走っているだけで,
なんとなく山登りに慣れてしまっているようです。
ヤビツは斜度10%以上ですし,けっこうキツイですよね。
おいらも,真夏になる前には何回かは挑戦してみたいです。
川口Pさんも,何度でも挑戦してみてください!