BB取り付け作業中。フローリングのリビングでやる作業ではない気がしますが,バンクーバーも見たいので・・・(笑)
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
LOOK号組み立てにおける最大の山場であるISPのカットを無事終え,続いてコンポ類の取り付けに入ります。
コンポ類は規格さえ合っていれば,くっつけてねじ止めするだけですから,割とすんなりと進みます。
のはずだったのですが・・・。
BB取り外し from RHC号
BBがまだRHC号から外せてない(工具がなかったからです)ので,まずはBBをRHC号から外してLOOK号に付けるところから着手することにしました。
LOOK号のBBはJISの68mmですから,RHC号と同じ仕様です(=イタリアンではない)。TIAGRAクラスというのはカナシイですが,今回のケチケチ組み立て方針に則り,595であってもTIAGRAのBBで我慢です。
BBの取り外しに使う工具はシマノ純正のTL-FC32ですが,「BBをナメやすい」という事前の情報に基づき,ちょっと注意して取り組みます。
まずは左ワン。
慎重かつ気合いを入れて回してみると,意外にもスルスルと回ってくれました。かなり低いトルクで回りましたので,3年も乗っているうちに緩みかけていたものと推測されます。
結果オーライ(?)ですが,異音の原因になりやすいBB。LOOK号に取り付けるときはちゃんと適正トルクで締め付けておかねば・・・。
次は右ワン。
こちらは,逆ネジになっていますので,右に回して外すことになるのですが,ちゃんと右向きに回そうとしても全く動きません。
右ワンはバカみたいに固かったので,念のためクランプで押さえて,レンチがなめるのを防止してみました。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
TL-FC32の方に異常(変形)は無いのですが,怖くなってきたので,念のためにエンプラ製のクランプで補助的に締め付けて変形を防ぎ,改めて全体重(56kg)をかけてみたところ,ようやく少しずつ回りはじめ,無事に取り外すことができました。
やっとこ外れたBB。奥に転がる右ワンはすこし傷が付いています。
Nikon D90 + TAMRON 17-50mm F2.8
BB取り付け to LOOK号
取り外したBBをLOOK号に取り付ける前に,BBをクリーンにしておきます。パーツクリーナーで洗浄し,DURA-ACEグリスを塗ってピカピカにしておきます。
また,LOOK号フレームのBB部分もパーツクリーナーで洗浄し,キリ屑や埃のない状態にして,グリスアップします。
クリーニング前。検品シールなんて貼ってある。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
クリーニング後。ピカピカです(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
そして,BBの取り付けを始めたのですが,最初の数回転で止まってしまいます。
そこで,反対側のBBも付けてみても,同じように数回転進んだところで堅くなってしまいました。
しかし,最初の数回転は問題なく進んでいるし,明らかに規格も合っていることから,「ちょっとしたゴミや相性の問題かな?」と思い,力を掛けて締め込んでみました。
が,どんどん重くなり,いよいよ全く進めなくなってしまいました。やむを得ず,取り外してチェックしてみると,なんとBBのネジ山が潰れてしまっていました・・・(涙)
Ultegra BB登場!
LOOK号フレームのハンガー部を目で確認したところ,特にネジ山に異常はなかったため,BBの入れ方がまずかったという結論に達し,かなり失望しながら(だって,ネジを締めることすらマトモにできないなんて・・・),新しいBBを買いに,ご近所のプロショップにお出かけ。
4,000円くらいするのかなぁ,と思いながら行ったのですが,Ultegraで1,700円,DURA-ACEで2,600円というお値段でした。
また,BBについてはUltegraとDURA-ACEは完全に同一品で,塗装だけが異なるということなので,もちろんお安いUltegraの方を購入して帰りました。
手前が,新しいUltegraのBB。奥は壊れてしまったTIAGRAのBBです・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
ちなみに,TIAGRAや105は4,000円程度します。旧方式の製造ラインで作っているから,という事情があるようですが,なぞのラインナップ構成です(笑)
で,また失敗
RHC号のお古のBBを壊してしまいましたが,わずか1,700円で最上位グレードのBBに換装できるので割とラッキーです(^^)
で,今度こそ,という思いを胸に,非常~~~に慎重に,まっすぐに,ゆっくりとBB取り付けを始めたのですが・・・。
進まん!
さっきと同じく,ほんの数回転だけ進んで止まってしまいます。もう,お手上げです。さすがに,もう1回ぶっ壊すほどおバカさんでも裕福でもないので,素直にあきらめて取り外しました。
プロショップでタップ切り
どうしたもんだか,さんざん悩んだのですが,プロショップで「タップ切り」をしてもらうことにしました。
LOOK号は通販で買ったものであり,材料だけ持っていって,「そちらの技術でなんとかしてください」というのは,なんだかとても厚かましく,非常識な気がして悩んだのですが,もはや,おいらの手に負えないのも事実。
また,今回のNewフレーム購入の最初の段階で,こちらのプロショップでLOOK566を相談したのですが,取り扱っていなく,相談して諦めた経緯があります。
そのことを覚えていてくれて,「あ,やっぱりLOOKにしたんですね。タップ切りやフェイシングをやった方がいいかもしれないよ」と優しく対応していただけたので,お言葉に甘えて(もちろん工賃も支払い)お願いすることにしました。
HOZANの巨大タップ切りツールでネジ山を切るのですが,やはり,途中で少し重くなり,すぐにまた軽くなりました。メカニックの方曰く,「ダメダメってほどじゃないけど,少し精度が低い部分があった」とのこと。
タップ切りやり直し後のBBハンガー部。本当にありがとうございました~!
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
作業完了後,快く引き受けて頂いたメカニックの方に感謝しつつ,こまごまと小物を買いつつ,帰路につくのでした。ありがとうございました!
ようやく取り付け完了
自宅に帰り,本日,何度目かのBB取り付けを始めると,するする~っと入っていってくれます(嬉!)
そして,ネジ留め剤が塗ってある部分で回転が重くなりますので,ここからTL-FC32でギリギリと締め付けます。
またもや念のためにエンプラクランプで押さえつけつつ,全体重をかけて締め付けて,BB取り付け作業が完了です。
やっっっっっと取り付け完了!! ここまで5時間。完成はいつ・・・?
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
日曜日,家族がご近所のパーティーに出かけて留守。丸一日自由な時間で作業ができたのに,ISPカットとBB取付で終了してしまいました。
いやはや,いつになったら完成するやら・・・。
あぁ,BBが付いている自転車って素晴らしい・・・
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
今回のBB取り付けで学んだのは下記の家訓です。参考になれば(^^)
- BBの精度はかなり重要
- BBのネジ山は非常に細かい。当然,ハンガーの方も細かくネジ山が切られていますが,要求精度はかなり高い模様です。「こんなの入って当然」と思い込んでいたのですが,入っていってくれないときは,ハンガー部の精度を疑ってみる必要があることを知りました。割と適当なんだなぁ・・・。
- TL-FC32は少し不安かな
- 今回は「ナメてしまう」ということは無かったですが,レンチが薄すぎるせいか,BB側に傷を付けてしまうことがわかりました。パークツールとかの方がいいのかもしれません。まぁ,BBの傷を気にする人はまず居ないでしょうけど(^^;)
- 最初から全部通販は不安かも
- もし,最初の一台目から通販でフレーム購入,というのはリスクが高いかもしれません。ご近所のプロショップで1台目を購入し,日頃から良い関係を築けていれば良いのですが,そうでない場合には今回のようなトラブル時に本当に困り果ててしまうかもしれません。
- シマノのBBは上位機種の方が安い
- TIAGRAや105よりも,DURA-ACEやUltegraのBBの方がお安いというのは意外でした。
- 【2010.2.28修正】
- タップ切りとフェイシングを間違えていました。タップ切りは,文字通りネジ山を切り直すことで,今回おいらがお願いした作業。フェイシングは,BBハンガーの両サイドの「つら」に付いている塗装などを綺麗に剥がして平らにすること。こちらの作業は不要でしたのでやっていません(^^)
>鉄馬さん
こんばんは~
過去記事コメント大歓迎です(^^)
もともと,未完成状態だったのですか!!
し,知らなかった・・・。
検品ではなく,「未完成ですよ」シールなんですね。
むほぉ~,恥ずかしいなり。
そうだったのか・・・。
確かに,ネットで色々さがしてみると,
新品フレームはタップ切りをしなければならぬということが,
書かれています。
タップが切れてないところに無理矢理BBを付けようとする方が
いかんのですね。とほほ~
それにしても,完全にぶっ壊してしまう前で良かったです(^^)
ちなみに,我が母親の実家はネジ屋さんです。
長年,おじいちゃんちにおじゃましておきながら,
ネジの基本が分かっとらんとは,ダメな孫です(笑)
鉄馬さんも,是非,LOOK号を!(^^)