とてもシンプルなパーツなのに,なぜ,こんなにバリエーションがあるんでしょ?(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
ウソです,100本も持っていません(笑)
今まで使ったことがあるクイックレリーズ(QR)はたぶん7種類で,今,手元にあるのは4種類です。
「ホイールをフレームに固定する」。ただそれだけの機能なのに,どうしてこうもさまざまな形状になってしまうのでしょう。謎であります・・・。
クイックレリーズに求めるもの
QRの機能はとてもシンプルですが,使い勝手を考えると,要求したくなるポイントは意外と色々あったりします。
閉めたときの「あたり」があってほしい
QRを閉めたとき,最後の一押しで「くいっ」と閉まってくれると,その日一日が幸せになれます(笑)
反対に,どこまでレバーを倒していっても「むにゅ~」っとなるだけだと,その日一日が不完全燃焼で終わる可能性大です。
ある一定のところ以上にレバーを倒せば,実用上は問題ないのでしょうが,かっちりと閉まる感覚が欲しいです。
フレームと干渉しない
フロントのQRはフォークエンドと干渉する場合がありますし,リアはチェーンステーやシートステーと干渉する場合があります。
特にリアは,干渉候補が2つもあるため,その隙間を練ってレバーを倒しこんでやらないといけないので,形状がマズイQRだと苦労します。
また,干渉まではしなくても,「接触するギリギリ」で止まるQRも,後で解除するときに泣きたくなることがあります。
ローラー台にセットできる
最近のローラー台では,アダプタが数種類くっついていて,どこのQRでも使えるように工夫されているようですが,おいらのローラー台には,そのようなサービス機能はありません。
おいらのローラー台受け金具。これ以外の形状のQRは一切受け付けない,頑固一徹。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
ですので,モノによっては,ローラー台にセットすることができません。
室内練習はもちろん,普段の自転車置き場としても使っているので,ローラー台にセットできないと,かなり減点になります。
できれば軽いのが(^^)
回転部分ではないですし,もともとの重量もたいしたことが無いのですが,気持ちの問題として,少しでも軽いほうがうれしいかな(^^)
手持ちクイックレリーズの評価
さすがに,「QR交換したら速くなったぜ!」とかいうのは無いので,主に着脱の容易さとかですが,手持ち4品の評価をしてみました。
カンパニョーロのQR
SHAMAL ULTRA 2way-fitに付いてきたQRです。
見栄えは最高に気に入っています。以前は「片持ち」だったそうですが,現行はこのような「両持ち」になっていて,とても格好がいいです。
また,閉めていった時の「あたり」も最高にいい感じです。
さすがに,元祖QR(QRの特許はカンパさんだそうです)だけはあります。
王者の風格(なんじゃそりゃ?),カンパさまの元祖QR。かっこえ~
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
また,かなり湾曲したレバー形状となっているため,フォークやフレームと干渉することも無く,フォーク・フレームに沿わせて閉めてしまったときも,簡単に起こすことができます。
レバーが湾曲しているので,フォークやフレームと干渉しにくいです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
造りの精度もとても高く,レバーの動きにはまったくガタが無く,カム機構をハウジングに内蔵しているので,汚れの心配もありません。
しかし! 残念ながら,その特徴である「両持ち」構造のために,おいらの手持ちローラー台にはセットすることができないのです。
断腸の思い(オーバー)で,前輪だけ使っています・・・(涙)
A-CLASSのQR
完成車(LGS RHC)のホイール,AKX2.0に付いてきたQR。
見栄えは地味なのですが,素晴らしい利点を持っています。
それは,我がローラー台にぴったりとセットできることです(笑)
ローラー台の受け金具に,スポッとはまるA-CLASSのQR。ありがたや~
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
また,見た目の地味さからは伺えませんが,閉め具合が分かりやすく,最後に「きゅっ」と閉まってくれて,とても分かりやすいです。
ただ,カンパとは逆に,レバーのカーブが少ないため,フォークやフレームに沿わせて閉めてしまったときは,起こすのに苦労します。
また,お値段と比例してか,造りは非常にチープで,カム機構も剥き出しで汚れやすいし,レバーの動きもスカスカです。
結局,SHAMALもMV32Tも,リアはこのA-CLASSのQRを使っています。たぶん,一番安いと思うんだけど・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
シマノのQR
これは,確か,単品で購入したものと思われます。
おいらはシマノのホイールを持っていないのですが,どこかのショップに立ち寄ったときに,何も買うものが無くて,やむを得ずQRを買って帰ったものではないかと推測されます(手ぶらで帰れよ・・・)
このQRは,フレームと干渉してしまうのが最大の欠点。
リアの場合,一般的な角度で取り付けようとすると,こんな風になります。
む,これは酷い。思いっきり,チェーンステーに干渉している(念のため保護シール貼ってあるけど)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
思いっきりチェーンステーに干渉しています(こっそりと,傷防止用シールが貼ってあります)。
意地でも干渉しないようにすると,こんな角度になってしまいます。
こうすればいいんでしょうけど,今度は竹の子が怖い・・・(うそ)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
まぁ,問題ないといえばないのでしょうけど,なんとも変な感じ。
路上に竹の子が生えていて,知らずに激突したら,QRが解除されてしまうかもしれません(←んなアホな・・・)
利点としては,我がローラー台にはびっくりするくらい,しっかり装着することができます。
向きはド論外だけど,ちゃんとローラー台には乗ってくれます(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
さすが世界のシマノ。ローラー台メーカーもちゃんと考慮してくれています。
なので,練習用ホイール(A-CLASS)に挿して,ローラー台でのみ使用しています。
レイノルズのQR
MV32T ULに付いてきたQRですが,おいら好感度としては,圏外です。
なんもいいところなし。罰として写真も無しです(笑)
閉めていくと,どこまでいっても,「むにゅ~」。
フレーム干渉まではいかないのですが,倒したレバーを起こしにくい。
そして,ローラー台にはセットできない。
MV32T ULの購入以降,一度も使用していない,新品同様のQRです。誰か欲しい人,もらってくだはれ~
と思っていたら,ひとつだけ利点を発見! 大サービスで写真掲載です。
いいとこ無しのReynoldsですが,タケノコバネ紛失対策が素晴らしい(笑)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
この記事を書くためだけに部品箱から引っ張り出してきてみたら,レバーと反対側のナットにタケノコバネが固定してあり,バネを紛失しないようになっていました。ま,それだけですが・・・。
まとめ
結局,カンパのQRが最も気に入っているのですが,ローラー台(=自転車置き場)にセットできないため,フロントだけ使っています。
そして,リアは,手持ちで最も安いと思われるA-CLASSのQR。
この2本を,SHAMALとMV32Tの両方で使っていて,履き替えるときはQRも差し替えています。
A-CLASSのQRはお値段の割には使いやすいのですが,カンパのQRと比べてしまうと,精度のレベルがまったく違います。
閉めたときの,レバーの動き,クリック感など,安心感が全然違います。
やっぱり,リアもカンパにしようかなぁ・・・。
こんな単純なパーツで悩んだり,ブログネタにできるとは,なかなか奥が深いパーツであります。超軽量QRへの道もありますし・・・(笑)
最後に,重量だけ表にしておわりです。いずれも,リアのQRで,ナット・タケノコバネ無しの重量です。
メーカー | 重量 (g) |
---|---|
カンパニョーロ | 56 |
A-CLASS | 54 |
シマノ | 77 |
レイノルズ | 38 |
む,まずい。
レイノルズ,最軽量じゃん・・・。
[…] (参照)「Shiro’s フォトポタ日記 2.0」様のブログ「クイックレリーズ百景」 […]