Wahoo Fitness社のスピード・ケイデンスセンサー。もちろん,防水です(^^)
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
LGS RHC mark II号が完成してから,約1ヵ月になりますが,この間,何度かのご近所散歩をこなし,また,すべてのローラー台練習をLGS RHC mark IIでやってきました。
懸念していたフレームの硬さはほとんど感じられず気持ちよく乗れているのですが,「ケイデンスセンサーが無い」と「ハンドルが馬鹿みたいに遠い」という2つの問題を抱えていました。
どちらの問題も,この1ヵ月で解消しているのですが,とりあえず,今回は前者のケイデンスセンサー問題の解決を紹介します。
気に入った点
- 安い!(自転車バカ基準ですが・・・)
- ちゃんとセットアップすれば,動作には問題なし!
イマイチな点
- GARMIN純正(GSC-10)と共用しようとすると,ケイデンス・スピードセンサーの位置で少し悩む
- 本体が薄く,背が高いので,チェーンステーの上側に載せると傾きやすい
- 磁石に対する反応が少し弱い
- 動作チェック用ランプ(GSC10にはある)が無い
- 社名(和風?)の意味が分からない・・・
「スピード」は要らないけど,「ケイデンス」は知りたい!
LGS RHC mark II号に乗るときは,LOOK595号で使っているサイコン,GARMIN Edge810Jを装着しています。
Edge810Jには複数のマウント部品が同梱されているで,それを使ってステムに載せています。
しかし,スピードとケイデンスを計測するセンサーユニット(GARMIN GSC10)は1個しかなく,当然595号に付けてありますから,LGS RHC mark II号にはサイコン用のセンサーが無い状態でした。
ヒルクライムやローラー台練習で「スピード」はまだしも,本当に知りたいのは「ケイデンス」(と心拍)>なのです。
595号とPRIMAVERA号はGSC-10を使用。いいんだけど,高いんです・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
純正のGSC10を買い増しすればいいのですが,15,000円とかいうクレイジーなお値段なので手が出ません。
なんとかせねば・・・。
Wahoo Fitness社の『スピード・ケイデンスセンサー(ANT+)』登場!
純正のGSC10が高すぎるので,サードパーティー製のセンサーを探してみたのですが,以下の条件で探すと,ほとんど選択肢がないことが判明。
- 当然お安いこと (できれば5,000円以内)
- ANT+通信方式 (Edge810JはANT+。Bluetoothは不可)
- スピード・ケイデンス一体型 (見栄えがいいしメンテも楽)
この条件で探したら,ほぼ一択状態で和風Wahoo Fitness社の『スピード・ケイデンスセンサー(ANT+)』という代物しかなく(若干,OEM製品がある模様),いつものWorldCycleさんで購入してみました。
スペック上は要望を満たしている(ANT+通信,一体型センサー)上に,GSC10が15,000円くらいするところ,WAHOOは5,610円と,かなりリーズナブルなお値段です。
あとから知ったのですが,GIANTのOEM製品だとさらにお安く(4000円台)手に入るとのことです。
惜しかったなぁ・・・。
センサーの装着
WAHOOは格安(というほどではないけど)のせいか,超簡単な取説のような紙が1枚だけ入っています。
マグネットとの距離や,本体のどこの部分がセンサーになっているのかなど,わりと重要な情報が全然わからないので,適当に現物合わせでやってみました(まぁ,説明書があっても,いつもそうですが。笑)
同梱されていた超簡易取説。取り付け方法の図は無い・・・。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
GARMIN純正のGSC10は,ごろんとしたデザインの本体に,速度計測センサーのアームが伸びた形状ですが,WAHOOは反対に,本体で速度を計測し,本体から分離したセンサーでケイデンスを計測する形です。
本体(下)でスピード,ケーブルでつながれたセンサーでケイデンスを計測します。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
本体とケイデンスセンサーはケーブルでつながっているので,GSC10よりも設置の自由度が高いのですが,意外なところに落とし穴がありました。
本体の取り付けは上向き?下向き?
まず,取り付ける向きなのですが,おそらくはチェーンステーの「上」に載せるのが正しいと思うのですが,ちょっと不安があります。
WAHOOはGSC10に比べると,背が高く,かつ薄い形状になっているため,タイラップで固定した後もグラグラしやすい形状です。
最初は上に載せてみたのですが,どうも不安定なので方針変更です。
SONY NEX-5T + Carl Zeiss Vario Tessar T* E 16-70mm F4 ZA
仮に,ホイール側に傾いてしまったら,直ちにスポークに接触して,どこかで聞いたような大事故に発展してしまうんじゃないか,と思うと夜も眠れません(オーバー)。
そこで,まずは本体はチェーンステーの「下」にぶら下げるように取り付けてみました。
ケイデンスセンサーの位置に悩む・・・
続いてケイデンスセンサーですが,これが意外と難しかったです。
GARMIN GSC10は,スピードセンサー(アーム)とケイデンスセンサー(本体)の位置がほぼ同じになっています。
我が家にはホイールが4セット(FFWD,SHAMAL,A-CLASS,MAVIC)ありますが,全部,GSC10に合わせた位置に計測用マグネットが付けてあります(そりゃそうですよね)。
なので,WAHOOも,GSC10とほぼ同じ位置に取り付けてやる必要があります。
純正GSC-10。スピードとケイデンスの磁石位置は変更できません。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
前述のとおり,WAHOOのケイデンスセンサーはケーブル接続になっているので,設置の自由度は高そうです。
・・・と思ったのですが,逆に,ケイデンスセンサーを本体近くに置こうとするとケーブルが余って邪魔になってしまうのです。
しょうがないので,本体はチェーンステーの下側にぶら下げつつ,ケイデンスセンサーは逆に上側に載せ,ケーブルの余長を消費するようにしてみました。
色々悩み,本体は下,ケイデンスセンサーは上に載せることにしました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
完成状態を見ても,なんだか,メーカーが意図している取り付け方とは違うような気がします・・・。
本体のロゴ(WAHOOとか書いてある)も,ケイデンスセンサーのロゴ(CADENCEと書いてある)も,全部裏向きになってしまっています(笑)
「WAHOO」のロゴも,「CADENCE」のマークも,フレームの内側を向いています。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
まぁ,少し苦労はしましたが,こんな部分を目を凝らしてみるのは自転車馬鹿くらいですから,まぁ,気にしないでいきましょう(^^)
使い勝手は?
一度取り付けてしまったらめったに触るものではないので,使い始めれば快適です(^^;
純正に比べて細長い形状の本体は,設置面積が小さいことにもつながり,チェーンステー上で位置がずれやすいので,タイラップをきつめにしておいた方がよさそうです。
また,純正GSC10に比べてセンサーの感度が低いようで,特にスピードセンサーはかなり近づけないと反応してくれません。
この位置まで近づけて,ようやく反応してくれました。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
GSC10だと,これくらい開いていても問題ないです。
Nikon D90 + Nikkor 35mm F2D
おいらがオリジナルで使っている,ネオジムのセンサー用マグネットの磁力に問題があるのかもしれませんが,少なくとも,純正のGSC10であれば,1cm近く開いても計測してくれているので,ちょっと残念です。
LGS RHC mark II号は室内練習が主な用途なのでこれで十分ではありますが,メインのバイクにWAHOOだと,もっと巨大なマグネットにしてクリアランスを確保しておかないと,ちょっと怖いかもです。
というわけで,ちょっと使いにくさも見え隠れしますが,純正に比べてお値段は1/3近くですし,調整さえちゃんとできれば機能的には全く問題はなく,お買い得感はあります。
取り付け・調整がちょっと面倒だけど,走り始めれば問題なしです(^^)
SONY DSC-RX100m2 + Carl Zeiss Vario Sonnar T* 10-37mm F1.8-4.9
そもそものGSC10がクレイジーなお値段(他社ならサイコン本体が買えるよ・・・)であることが問題なのですが,2台目,3台目のスピード・ケイデンスセンサーをお安く仕入れたい向きにはおすすめかもしれません。
おしまい(^^)